コラム

静脈麻酔と全身麻酔の違いは? 脂肪吸引で気になる麻酔の種類

麻酔の種類で異なる意識の有無と痛み

麻酔の種類で異なる意識の有無と痛み

医学的な分類とは異なりますが、今回は局所麻酔、硬膜外麻酔、静脈麻酔、全身麻酔の4つの麻酔の種類についてお話します。
まず、局所麻酔は注射で痛み止めの薬液を注入する方法で、文字通り部分的に効かせる麻酔。脂肪吸引(採取)で体内に注入するチュメセント液もその一種。身体への負担は最も少ない方法ですが、手術中に意識があるため恐怖心を感じることや、注入時に痛みを訴えるケースも多いと言えます。また、静脈麻酔などを併用しない場合、大量の局所麻酔を使うため局所麻酔中毒という事故の可能性が危惧されます。
硬膜外麻酔は、背骨の中にある脊髄を包む膜の外側に細い管を挿入し麻酔薬を注入するという方法で、医学的には局所麻酔に分類されます。単独で用いる場合と静脈麻酔を併用する場合があり、THE CLINICでも以前は硬膜外麻酔を静脈麻酔に併用していました。その当時に脂肪吸引の手術を受けた東京院の大橋院長はこう話します。「硬膜外麻酔は手術内容によっては必要不可欠なものですが、背中に細い管を挿入される時は、自分の想像よりはるかに痛かった覚えがあります。また、意識下に背中に針を刺すという行為は相当な不安を伴うもので、医療関係者でないゲストはとても怖いだろうと想像します」。

静脈麻酔と全身麻酔の違い

静脈麻酔と全身麻酔の違い

正確に言えば、静脈麻酔も意識のない眠った状態になるので、麻酔の種類としては全身麻酔の一種なのですが、俗に言う全身麻酔は吸入麻酔をメインとし、一般的には気管内に挿管後、人工的に呼吸を管理して行う麻酔を指します。この全身麻酔、意識がなくなるので怖さや痛みはありませんが、術後の覚めが悪く吐き気などの訴えが多いのが難点。また美容外科に限らず、一般外科の手術でも、全身麻酔は数万人に1人くらいの割合で麻酔が原因の事故が起こる可能性があると言われています。
一方の静脈麻酔。THE CLINICでは現在、ほとんどのケースで静脈麻酔だけ(場合により笑気の併用)を使用しています。実は、静脈麻酔も以前は全身麻酔のように目覚めの悪さや麻酔後の気分不良が頻繁にありましたが、今では静脈麻酔薬も進歩し、そのようなことはありません。静脈麻酔をメインに選択した理由には、痛み・怖さを感じないという特長に加えて、そうした背景もあります。
また、インターネットでは「麻酔が途中で切れた」という体験談を見かけたりしますが、当院では手術中、持続注入器(正確な量を確実に体内に注入できる機器)を用いているので、途中で麻酔が切れたことはありません。これには脂肪吸引(脂肪採取)の機器の種類も関係するようで、従来の脂肪吸引を使用するクリニックでは静脈麻酔に硬膜外麻酔を併用しても、痛みで手術中に目覚めるということが実際に起こっています。よって、いま現在当院が静脈麻酔だけで問題なく脂肪吸引できている理由には、皮下組織へのダメージが最小限のベイザーリポ(ベイザー脂肪吸引)とそれを扱う技術力が考えられるのです。