コラム

脂肪注入で豊胸した術後のススメ

術後のNG/OKな行為

術後のNG/OKな行為

注入した脂肪に栄養を運ぶ血流に注目して言えば、術後のNG行為の一つは、バストの圧迫です。過度の圧迫は血流を悪くしてしまうので、定着に影響することが考えられます。そのため、ワイヤー入りのブラジャーは、脂肪が完全に定着する3ヶ月後まで控える必要があります。ただし、カップ付きのキャミソールやスポーツブラのようなソフトタイプのブラジャーなら、1週間後から着用できます。
また、こちらはケアではありませんが、喫煙も同様の理由でNG。タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があるため、血流を阻害するのです。
またドクターの中でも意見が割れるのが、冷やすというケア方法。これには現在、
【1】炎症が治まり腫れが引くので、脂肪に圧がかからず定着が良い
【2】冷やすことで血管が収縮するため、血流が滞り定着が悪くなる
という2つの見解が存在します。確かに[1]については、冷やすべきだと記述されている専門書もあります。ただ、[2]の可能性も一概に捨てきれないのでTHE CLINICの場合は、腫れ過ぎている時に限り冷やし、それ以外は冷やさないことを勧めています。

脂肪採取部位のケアも忘れずに

脂肪注入の場合、余分な脂肪を素材とするので痩身効果が得られ、ボディラインを美しくできることもメリットのひとつです。そうは言っても、採取部位の仕上がりが悪ければ、新たな悩みにもなってしまいます。そのため、術後はこの採取した部位への配慮も大切。特に仕上がりに影響する圧迫固定は重要です。
圧迫固定には、むくみを抑えて皮膚の収縮を助けるという効果があります。これは仕上がりに大きく影響するポイント。むくみは、脂肪がなくなったスペースに麻酔液やリンパ液が停滞するため起こるのですが、これが長引くと線維組織が皮膚を収縮しようとしてもそれができないため、たるんでしまったりすることがあります。そのため、適切な圧迫によって物理的に腫れ上がらないようにすることで、むくみが抑えられ、皮膚がきれいに引き締まるのです。
ただ、単に締め付ければ良いというものでもありません。方法はクリニックによって異なりますが、一部分だけでの圧迫では逆にその末梢(末端)がむくんでしまいます。患部を全体的に、また均等に圧迫する工夫が必要なのです。