脂肪吸引の気になるリスクを美容外科医が解説!

脂肪吸引の気になるリスクを美容外科医が解説!

  • UPDATE

「脂肪吸引には失敗やリスクがたくさんある」。
「脂肪吸引は危険だからやらない方が良い」。
世間には、こういったマイナスイメージや意見が溢れています。実際、周囲に脂肪吸引のことを相談したら、安全性への不安を理由に止められたという方も少なくないのではないでしょうか? ここには、そういった方の不安を払拭する「脂肪吸引の失敗やリスクの真相と、回避策」があります。ご自身が安全で失敗のない脂肪吸引を選ぶためにも必要な情報です。クリニックを検討される前にご一読ください。

この記事の監修ドクター

大橋 昌敬
大橋 昌敬 医師
(THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長

脂肪吸引してもリバウンドする?

A.脂肪吸引はリバウンドしにくいと言えます。
この手の質問をよく頂くことがありますが、基本的にはリバウンドしないと考えて頂いて構いません。
脂肪吸引は、元々の脂肪細胞の総数を減らすことができます。脂肪吸引したところは脂肪細胞が減っているので、以前よりも太りにくくなるのです。

脂肪吸引とダイエットの大きな違い

脂肪吸引することは、脂肪細胞の数自体を減少させます。一方、ダイエットの効果は脂肪細胞を小さくすることであり、脂肪吸引のように細胞の数を変化させるものではありません。どちらがリバウンドしにくいかは、言うまでもないでしょう。

脂肪吸引とダイエットの違い

術後には後遺症が残る?

A.やり方次第で後遺症が残ることはあります。
脂肪吸引のやり方次第では、後遺症が残ってしまうことがあります。細く・美しくなるための脂肪吸引で、なぜ後遺症が残ってしまうのでしょう。
ここでは、脂肪吸引の後遺症3つと、これに対するTHE CLINIC の回避策をご紹介。実際にあった他院の失敗画像も踏まえてお話しします。

脂肪吸引の後遺症①「皮膚のたるみ」

脂肪吸引でよくある後遺症「皮膚のたるみ」

脂肪に対して皮膚が余ってしまい、たるんだ見た目になってしまいます。皮膚に近い、浅い層の脂肪を取り過ぎてしまったことや、雑な吸引で組織を傷つけてしまうことが原因です。

【皮膚のたるみの回避策】
術前のマーキングを綿密に行うことと、ベイザー脂肪吸引を活用することで皮膚のたるみは回避することが可能です。
術前のマーキングとは、脂肪吸引の仕上がりを左右する重要な作業。ゲストひとり一人の体の動きや脂肪の付き方を見ながら、吸引部位をペンでマーキング。取るべき脂肪と取ってはいけない脂肪を術前に見極めることで、取り過ぎや取りムラによるたるみリスクを回避します。
また、ベイザー脂肪吸引なら、皮下組織をほとんど傷つけずに脂肪を除去することが可能です。その結果、傷付かずに残った線維組織によって皮膚が引き締められ、たるむことのない引き締まった仕上がりが得られます。ちなみに、ベイザー脂肪吸引の機器は高性能ゆえ、扱うドクターにも高い技術が必要とされるため、使用するには認定資格が必要です。当院のドクターは全員、このベイザー脂肪吸引の上級資格保持者です。また、脂肪吸引の失敗修正も数多く行っています。

脂肪吸引の後遺症②皮膚表面がボコボコに

脂肪吸引でよくある後遺症「ぼこぼこ」

脂肪吸引した部分がボコボコとした触り心地、見た目になるという後遺症です。ドクターの技術不足や脂肪吸引の機器の古さなどによって脂肪の取りムラができ、不自然な見た目になってしまいます。

【ボコボコの回避策】
皮膚のたるみと同様、術前のマーキングの重要性は言うまでもありません。
これに加えて、当院では道具にもこだわっています。当院のベイザー脂肪吸引では、「Vent X」というカニューレを使用するのですが、これには長さや細さ、形状の異なるものがあります。それらを部位や吸引範囲に応じて使い分けることで取りムラのリスクを回避しているのです。例えば、脂肪を取り過ぎてはいけないところの吸引には細いもの、曲線美が必要とされる部位の吸引には曲がったものを使います。

脂肪吸引の後遺症③「引きつれ」

脂肪吸引でよくある後遺症「引きつれ」

近年の“根こそぎとる脂肪吸引”の流行に伴い、増加している後遺症のひとつです。特に二の腕や足といった関節のある部位で起こると、曲げ伸ばしなど日常の動作にも支障が出てしまいます。引きつれは、皮膚と筋肉が癒着することで起こります。

【引きつれの回避策】
引きつれの原因「取り過ぎ脂肪吸引」には、これまでご紹介した後遺症と同じく、術前のマーキングやベイザーリポで回避します。取り過ぎないように、取るべき脂肪の量と位置を見極め、ベイザーリポでまんべんなく脂肪を除去するのです。
そもそも、脂肪吸引はたくさん取れば成功という訳ではないということを覚えておいてください。私たちは脂肪をたくさん取ることよりも、美しいボディラインを実現することを意識しています。

あんまり細くならないって本当?

A. 脂肪には「取れる脂肪」と「取れない脂肪」があります。
脂肪吸引はダイエットと違い、アプローチした部分の確実な痩身効果が期待できます。むしろ、ダイエットではなかなか細くできない二の腕や背中といった部位を確実に細くできるのが、脂肪吸引の魅力です。基本的に、つまめる脂肪(皮下脂肪)があれば、脂肪吸引で細くすることができます
ただ、部位によっては取れない脂肪もあります。お腹には、内臓脂肪と皮下脂肪があるのですが、内臓脂肪は脂肪吸引では取れません。そのため、内臓脂肪が多い場合は、脂肪吸引後にあまり細くならなかった、と感じることがあるかもしれません。しかし、事前にそのような説明がきちんとされていれば、そこまでのギャップは生まれないはずです。こうした説明が事前にされておらず、術後の見通しが不確かだと、理想とのイメージギャップが生まれてしまう場合があります。

THE CLINIC のカウンセリングはドクターが担当

ドクターが行う脂肪吸引のカウンセリング

カウンセリングをカウンセラーが行うクリニックもあるようですが、THE CLINIC では、実際に施術を手掛けるドクターがカウンセリングを担当します。美容外科はあくまでも医療機関であり、カウンセリングを行う者に医学知識や臨床経験がなければ表面的な提案になりかねないと考えているからです。
当院のカウンセリングではドクターがゲストのご希望を伺ったうえで、施術方法と術後の仕上がりイメージを共有し、お互いにイメージの相違がないよう、丁寧にカウンセリングを行っています

傷跡で脂肪吸引がバレる?

A. 傷口に配慮していれば、傷跡が目立つことはありません。
ただし、傷口に大きな負担がかかったり、傷口の場所を明らかに目立つようなところに作ったりすれば、術後のバレるリスクが高まるでしょう。脂肪吸引時、何度もカニューレを往復させる関係で摩擦熱が起こり、火傷してしまうケースもあります。

THE CLINIC はスキンポート使用で傷への負担を軽減

脂肪吸引による火傷を防ぐスキンポート

THE CLINIC では、皮膚のシワに隠れるよう目立たない場所に数ミリ程度の小さな傷を作り、吸引の際には「スキンポート」という、皮膚を保護する器具を装着します。こうすることで火傷など、肌への負担を最小限に抑えることが可能です。

脂肪吸引施術はやっぱり危険なの?

A. 手術である以上、危険性がゼロとは言えません。
こういった相談が多く寄せられるのは、ごく稀に報道される「死亡事故」が大きな原因でしょう。たしかに、脂肪吸引で事故が起こっているのは事実です。以前、愛知県名古屋市の美容外科で脂肪吸引を受けた女性が手術の3日後に亡くなったという報道がありました。

美容外科で起こった事故原因の一つとしては、麻酔を大量に注入することで起こる中毒症状(局所麻酔中毒)があげられます。軽度であればめまい、ろれつが回らない、吐き気などの症状が出ます。中等度になると意識混濁や血圧低下が起こり、重度は呼吸停止、けいれん、昏睡状態などが起こるため、命に関わり危険です。しかし、これは適切な量の麻酔を注入し、術中の麻酔管理を徹底すれば避けることができる事故なのです
他にはお腹の脂肪吸引を行う際のカニューレによる臓器の損傷(腹壁瘢痕ヘルニア(腹壁の傷跡から臓器が脱した状態)や臍ヘルニア(でべそ)の場合は注意が必要)や、脂肪吸引から数日後に起こる可能性がある症状としては、むくみによって血管内の水分量が減り、血栓ができて血管が詰まってしまう可能性のある血管内脱水があげられます。

当院でも、重大な事故の可能性はゼロではありません。医療行為を行う以上、どのクリニックでも「危険性が全くない」とは言い切れないのです。そのため、当院では脂肪吸引の事故を起こさないために、徹底した安全管理を行っています。

THE CLINIC ではゲストの情報収集や術前後フォローを徹底

THE CLINIC の脂肪吸引のリスクマネジメント

当たり前のことではありますが、当院では危険リスクを回避するために、さまざまな対策を取っています。脂肪吸引を行うドクターは、事前に手術で吸引する脂肪の量や部位を見極め、手術中はもちろん、術後もフォローを徹底しています。加えて当院では、手術中の麻酔・全身管理は、麻酔科医の指導に基づいて行っています。さらに、カウンセリング時にはゲストに過去の病歴を聞いたり、手術後の体調変化があった場合はこまめに報告をいただくようにしたりと、詳細な情報収集を欠かしません。
このように、ドクターやクリニックはあらゆる事態を想定して、リスクマネジメントを行う必要があると考えています。幸い、これまで当院で重大な事故が起こったことはなく、その点は大きな救いです。引き続き気を引き締めて、日々の施術にあたっていきたいと考えています。

脂肪吸引で最も多い失敗は何?

A. よくある失敗は、アンバランス(不自然なデザイン)です。
脂肪吸引に関する失敗の多くは、仕上がりのアンバランスさ。結局のところデザインがいい加減なことに起因します。
不自然なデザインとは、具体的には以下のような状態を指します。

– 正面から見ると細いが、角度を変えると細さが感じられない
– 二の腕は細いが、肩だけが太いまま
– 脂肪のとりムラによる凸凹したシルエット

こうした問題を防ぐには、360°どの角度から見ても美しいデザインを追求することが重要です。この考え方はアメリカで広く普及しており、「360° Liposuction」として美容業界でスタンダードとなっています。

THE CLINIC の脂肪吸引は、360°脂肪吸引™

当院の大橋総院長は、360° Liposuctionの理念に基づき、日本人特有の肌質や脂肪の特徴に適した「360°脂肪吸引™」を開発しました。
単一の部位だけでなく周辺部位とのバランスや身体の動きを考慮し、どの角度から見ても自然で洗練されたボディラインを実現します。

【▶︎360°脂肪吸引の詳細を見る】

結論: 失敗リスク回避にはドクター・クリニック選びが重要

ここまで脂肪吸引のリスクとその回避方法についてご紹介してきました。ここでご紹介した通り、私たちは“安全、かつ失敗やリスクの少ない脂肪吸引”を行うために、日々取り組んでいます。カウンセリング時には、メリットだけでなく、今回お話ししたようなデメリットや回避策も包み隠さずお伝えします。
脂肪吸引を毎日行っている私たちが伝えたいのは、失敗やリスクは、クリニックやドクター次第で回避できるということ。脂肪吸引を検討されている方は、クリニック・ドクター選びを重視してみてください。そうすれば、ご自身が満足できる結果を得られるはずです。

コラムのポイント

  • 脂肪吸引は手術である以上、リスクがゼロにはならない
  • ただ、失敗リスクやデメリットを回避・軽減する方法はある
  • 後悔しない脂肪吸引には、入念なクリニック・ドクター選びが必須

<監修医師紹介>

大橋 昌敬

大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)

■経歴
  1. 1990年
    久留米大学医学部 卒業
    久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
    (胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
  2. 1994年
    Toronto General Hospital(Canada)
  3. 2000年
    聖心美容外科 東京院副院長 就任
  4. 2003年
    聖心美容外科 福岡院院長 就任
  5. 2009年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  6. 2012年
    THE CLINIC 東京院院長 就任
  7. 2015年
    THE CLINIC 技術指導医 就任
  8. 2017年
    THE CLINIC 統括指導医 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 総院長 就任
  10. 2023年
    第112回日本美容外科学会長就任
■資格
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本美容外科学会専門医
  • VASER Lipo認定医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
■所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)
  • アメリカ形成外科学会(ASPS)
■著書
技術教科書『安全で​失敗しない​脂肪吸引の​手術』​(克誠堂出版)​

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