脂肪吸引後のダウンタイムの過ごし方|NG行為と回復を早める方法を医師が解説
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脂肪吸引を検討している方の多くが気になるのが「ダウンタイムの過ごし方」です。
術後は腫れやむくみ、内出血などがどうしても出てしまいますが、過ごし方次第で回復のスピードや仕上がりに大きな差が生まれます。
「脂肪吸引のダウンタイムはどのくらい続くのか?」「食事や運動はどうしたらいいのか?」「やってはいけないことは?」など、脂肪吸引のダウンタイムに関する疑問にお答えしていきます。
これから施術を受ける方はもちろん、術後の過ごし方に不安を感じている方も、ぜひ参考にしてください。
ダウンタイムを快適に過ごすための正しいケア
術後のつらい時期であるダウンタイムですが、ダウンタイムの期間を少しでも減らし、快適に過ごしていただくために気をつけていただきたいことをご紹介します。
適度な運動が回復を早める
術後は、できる範囲で体を動かしていただくことをおすすめしています。
「ダウンタイムはそっとしておいた方が治る」と思って、術後はじっと休んでいるといったお話を聞くこともありますが、それだと体の巡りが悪くなってしまいます。飛行機や電車に長時間座っているとむくんでしまうのと同じで、術後も動かないとむくみが取れにくいのです。
施術直後は休む必要がありますが、痛みなどの症状がある程度治まってきたら、できるだけ早いタイミングで体を動かし始めましょう。
しっかりと体を動かして水分を摂り、体の循環を戻すこと、これがダウンタイムを短くする一番の方法です。硬縮により硬くなった部分も、動くことで血流が良くなり柔らかくなります。

食事の注意点
手術には麻酔を使いますので、前日は食事制限が必要です。当日はもちろん食べてはいけません。
術後は、しっかり意識が覚めて水を飲めるか、ビスコのような軽食を食べられるかを確認してから帰っていただきます。そのため術後に大きな食事制限はありませんが、消化に良いものを心がけていただきたいと思います。
さらに、術後のむくみ対策としては、体内の水分バランスを整え、塩分の排出を促す「カリウム」や、血行を良くする「シトルリン」を積極的に摂取するのがおすすめです。無塩のトマトジュースやコーン茶にはカリウムが、スイカにはシトルリンが豊富に含まれており、術後のむくみ改善をサポートしてくれます。

脂肪吸引ダウンタイム中のNG行為
お酒・タバコは控える
手術前後はお酒やタバコは控えてください。ダウンタイムの症状が長引くリスクがあります。さらに、肌質の低下など、仕上がりにも影響する可能性も考えられます。

自己流の圧迫固定はNG
術後の圧迫は、脂肪吸引にとって非常に大事なケアです。私たちはこれまで何万人という症例をもとに「ちょうど良い圧迫」をご案内しています。
例えば、「固定が弱い気がする」と自己判断で包帯をぐるぐる巻きにしたり、固定具を強く締めすぎたりすると、跡がついてしまったり仕上がりが悪くなることがあります。圧迫に関して、もし疑問があれば自己流ではなく、必ず医師や看護師に相談してください。

SNSやネット情報に振り回されない
術前後は不安になりやすいものです。特にSNSでネガティブな情報ばかり見てしまうと、必要以上にパニックになる方もいます。「こうしたらうまくいきました」「ドクターの言う事を聞いていたらひどくなってしまった」といった体験談も、実際にどうなるかは施術内容によって変わってきます。
一番大事なのは、信頼して手術を任せたドクターの指示に従うこと。わからないことがあればSNSではなく、直接クリニックに相談するのがベストです。

ダウンタイムに関するQ&A
シャワーはいつから可能ですか?
傷が新しいうちに汚れた水がついてしまうのはよくありません。傷が塞がるのが術後3日頃ですので、シャワーに入るのもそれ以降が安心です。
入浴やサウナについては、どんなに早くとも施術から10日から2週間後ぐらいは開けていただければと思います。

飛行機での移動は?
当日そのまま飛行機に乗るのはおすすめしません。気圧の変化でむくみが強くなりやすいですし、セキュリティの問題で固定具を外さなければならない場合もあるためです。
最低でも3日程は空けていただき、しっかり歩け、水分もしっかり取れることを確認できてから飛行機に乗っていただくと安心です。

サプリメントは飲んでいい?
基本的には問題ありません。ただし血液をサラサラにするタイプのサプリは、出血が止まりにくくなるなど、施術に影響を与える可能性がありますので、事前に服用しているものを医師に伝えるようにしてください。

仕事復帰のタイミングは?
個人差がありますが、施術部位が小範囲であれば術後1〜2日、広範囲の場合は術後3日〜1週間ほど休む方が多いです。
ただし、術後は痛みなどがあっても、早めに復帰して体を適度に動かしてもらったほうがダウンタイムが短くなりやすいため、あまり休みすぎたり、心配しすぎないように、ゲストには説明しています。

まとめ:脂肪吸引後のダウンタイムは正しい過ごし方で短縮できる
脂肪吸引後のダウンタイムは、正しい知識と過ごし方で大きく変わります。
大切なのは、医師のアドバイスに従い、不安があれば自己判断せずに必ず相談すること。そうすれば、回復も早まり、より美しい仕上がりになるでしょう。
お悩みになってる方は、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
<監修医師紹介>
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志田 雅明 (THE CLINIC 統括院長)
- ■経歴
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- 2001年
- 佐賀医科大学入学
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- 2007年
- 佐賀大学医学部医学科卒業
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- 2009年
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初期臨床研修終了後 佐賀大学 一般・消化器外科 入局
佐賀県医療センター好生館、佐賀大学医学部付属病院などで外科医として修練
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- 2013年
- 佐賀大学医学部医学科大学院 入学
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- 2015年
- 佐賀大学医学部医学科 博士課程早期卒業 医学博士取得
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- 2016年
- 独立行政法人国立病院機構 東佐賀病院 外科医長
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- 2017年
- THE CLINIC 入職
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- 2018年
- THE CLINIC 福岡院院長 就任
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- 2022年
- THE CLINIC 統括院長 就任
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- 2023年
- BUST CLINIC 院長就任(兼任)
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- ■資格
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- 日本外科学会外科専門医
- 日本抗加齢医学会専門医
- TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
- ■所属学会
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- 日本外科学会
- 日本消化器外科学会
- 日本形成外科学会
- 日本美容外科学会(JSAS)