豊胸でおすすめの方法は?専門医が経験から選び方をアドバイス

豊胸でおすすめの方法は?専門医が経験から選び方をアドバイス

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「自然にボリュームを出したい」「確実にサイズアップしたい」「年齢とともに下がった位置を整えたい」バストの形やサイズに関する悩みは、人によって実にさまざまです。そんなお悩みを解消するのが豊胸手術ですが、目的や体質、ライフプランによって、最適な方法は異なります。
しかし、公式サイトやSNSなど、ネット上には情報が多い分「結局どれが自分に合っているのか分からない」と感じる方も少なくありません。
そこで、バスト専門クリニックの院長も兼任するTHE CLINIC 志田統括院長が、各術式の特徴や選び方のポイントを経験に基づきわかりやすく解説します。
「どんな人にどの方法が向いているのか」「注意すべきリスクや判断基準は何か」まで、医学的な視点からリアルなおすすめをお伝えします。

この記事の監修ドクター

志田 雅明
志田 雅明 医師
(THE CLINIC 統括院長

豊胸手術の主な種類とその特徴

豊胸手術の主な種類

豊胸手術はさまざまな方法がありますが、やる価値のある豊胸手術となると下記の3種類に絞られます。

  • 脂肪注入豊胸
  • シリコンバッグ豊胸
  • ハイブリッド豊胸

それぞれ特徴が異なる上記の方法について、詳しく解説していきましょう。

脂肪注入豊胸

脂肪注入は自分の脂肪を採取してバストへ注入するため、触感や見た目の自然さ、授乳や検診への配慮の点で利点が大きい施術です。
過度に詰め込まない・層を打ち分ける・定着を阻害しない注入設計などの基本を守ることで「バレない仕上がり」を実現しやすいのが強みです。

脂肪注入豊胸のメリット

定着は個人差がありますが、私は経験から「1回で1~1.5カップ前後」を目安に期待値を調整します(入れ過ぎはむしろ定着を落とします)。
一方で、採取部位の痛みや内出血、しこりがデメリット。ただこれは、脂肪の精製・ドクターの技術力次第ではほぼカバーできるのも事実です。
ダウンタイムの程度は脂肪吸引の範囲や個人差で違ってきますが、痛みは概ね1週間程度、内出血や腫れは2週間ほどかけて徐々に気にならなくなってきます。デスクワークであれば2~3日内に復帰される方がほとんどです。

シリコンバッグ豊胸

明確に「2カップ以上」など、1回の施術にサイズ目標がある場合は、まずシリコンバッグを用いた豊胸方法が候補になります。

シリコンバッグ豊胸のメリット

シリコンバッグ豊胸は、1回で大幅なボリュームアップができるのが最大の利点です。
留意点は長期のリスク管理で、代表的なのが被膜拘縮(硬さ・変形・違和感)や破損など。体質・バッグの種類・時間経過・手術時の出血など複合要因が関与します。将来的に医師によるメンテナンス(入替・抜去)が必要になる可能性も、施術前にきちんと理解しておくべき点です。
また、ダウンタイムは挿入する層で多少差があり、乳腺下より大胸筋下への挿入は痛みが強く休養が必要になりやすいです。ただ、乳腺下だと皮膚表面に近いだけに、シリコンバッグの形が目立ちやすいことがあります。このあたりはカウンセリングで生活スタイルやご希望に合わせて決めます。

ハイブリッド豊胸

「確実なサイズアップ」と「自然な輪郭・触感」を両立したい方に、私がよく提案するのがハイブリッドです。
バッグで土台のボリュームをつくりつつ、デコルテやエッジに脂肪を重ねて「シリコンバッグ感」を目立ちにくくします。

ハイブリッド豊胸について

多くのケースで乳腺下への留置と組み合わせるため、胸側のダウンタイムは比較的マイルドになりやすい一方、脂肪吸引を併用する分だけ採取部のケアは必要です。
過大なバッグは輪郭の不自然さにつながり、脂肪を入れ過ぎればしこりの温床になります。サイズ目標・皮膚余裕などを鑑みて、「重ね方」を設計するのが術者の腕の見せ所です。

目的別に見る「おすすめの豊胸方法」

同じ「バストを大きくしたい」という希望でも、求めるゴールは人それぞれです。自然さを重視する方、確実なサイズアップを望む方、全体のラインを整えたい方などさまざまでしょう。
ここでは、私が実際のカウンセリングで多くのゲストにお伝えしている「目的別のおすすめ」を紹介します。

自然に仕上げたいなら「脂肪注入」

できるだけ自然に、周囲に気づかれずに変化を感じたい方には脂肪注入が最も適しています。
自分の体から採取した脂肪を利用するため、触感・見た目ともに非常に自然で、授乳や乳がん検診への影響もほとんどありません。
また、脂肪は異物ではないため、体へのなじみも良く、術後の違和感が少ないのも特徴です。
ただし、1回の施術で上がるのは、およそ1~1.5カップ程度が目安です。

脂肪注入豊胸の特徴

「2カップ確実に大きくなる」とは言えません。
脂肪の定着率には個人差があり、すべての脂肪が定着するわけではないからですが、繰り返していただくことで、脂肪豊胸でも自然でしっかりとしたボリューム感を得ることができます。
中には、BカップからIカップまで大きくされた方もいらっしゃいます。脂肪は自分の組織なので、触れたときの柔らかさも自然です。
人工物のような違和感がないため、見た目も触感も「自分の胸」としてなじんでいきます。
過去に何度も手がけた経験から言えば、「バレずに変えたい」「やりすぎた印象は避けたい」という方には、脂肪注入が最も満足度の高い選択です。

志田ドクターの脂肪注入豊胸の症例
施術名コンデンスリッチ豊胸
施術概要太もも、腹部などの皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を特許技術の遠心濾過で除去。これをバストの皮下に注入する豊胸手術。ベイザー脂肪吸引を併用することで、より美しいボディラインに仕上がる。
施術費用(標準モニター)¥864,000(税込¥950,400)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▷【ナチュラルバスト豊胸モニター募集】
施術の副作用・リスク施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

しっかりサイズアップしたいなら「シリコンバッグ」

確実にボリュームを出したい、はっきりとカップ数を上げたいという方には、シリコンバッグ豊胸が選択肢になります。
脂肪注入に比べて一度の変化が大きく、形のデザイン性をコントロールしやすいのが特徴です。近年はインプラントの素材や形状も進化しており、従来よりも自然な触感と見た目に近づいています。

シリコンバッグ豊胸の特徴

ただし、体の中に異物を入れる手術である以上、リスクがまったくないわけではありません。
被膜拘縮や破損といったトラブル、将来的なメンテナンスの必要性は事前に理解しておくことが大切です。動画にあるように、「異物を入れるのが怖い」「自分の体のもので仕上げたい」という理由から、脂肪注入を選ばれる方もいます。
これはネガティブな選択ではなく、自分がどんな胸を望むかという価値観の違いです。どちらが優れているかではなく、「どんな仕上がりを求めるか」「どこまでの変化を希望するか」で選ぶことが大切です。
カウンセリングで、痛みやダウンタイム、再手術リスクまで含めて十分に話し合い、無理なく納得できる方法を一緒に決めていきましょう。

大きさや自然な雰囲気を求めるなら「ハイブリッド」

最近のシリコンバッグはかなり自然になってきています。ただ、細身の方や皮膚が薄い方だと、バッグの輪郭が少し出やすかったり、触ったときに硬さを感じることがあります。そういった方におすすめなのが、脂肪とバッグを組み合わせたハイブリッド豊胸です。
バッグでベースのボリュームを出して、周りを脂肪で覆ってあげると、より自然なラインになります。

ハイブリッド豊胸の特徴

デコルテから胸の上部までの流れがきれいに出ますし、触感も柔らかくなります。見た目も自然で、胸全体のバランスを整えるのに向いている方法です。
脂肪豊胸専門クリニックのTHE CLINIC では、注入する脂肪の質にもこだわり、遠心濾過で良質な細胞のみを濃縮した脂肪を用いた、コンデンスリッチハイブリッド豊胸が可能です。

豊胸を考える前に知っておきたい大切なこと

豊胸手術は、見た目を変えるだけの美容行為ではなく、長く自分の体と付き合っていくための医療行為です。だからこそ、私が最も重視しているのは「安全性」と「将来への配慮」です。
短期的な仕上がりだけでなく、10年、20年先も安心して過ごせる選択を一緒に考えていくことが大切です。

安全性への配慮(合併症・長期的リスクの回避)

どの施術にも、メリットがあれば必ずリスクも存在します。
シリコンバッグの場合、代表的なリスクは被膜拘縮(バッグ周囲の膜が硬くなる)です。これは体質やバッグの種類、手術時の出血など複数の要因が関与します。そのため、どんなに出血を抑えて上手に手術しても、体質で被膜が厚くなりバストが硬い人は残念ながら一定数います。それが一番のリスクと言えます。また、バッグの位置ずれ、破損、長期使用による変形など、時間の経過とともに起こりうる変化も把握しておくべきポイントです。

豊胸を考える前に知っておきたい大切なこと

脂肪注入豊胸でも、しこりや石灰化などが報告されていますが、その多くは注入方法や脂肪の加工方法や注入技術で回避できるものです。たとえば、脂肪を一度に入れすぎると壊死やしこりの原因になるため、私は適正量を何層にも分けて注入するようにしています。これは国内外の学会や論文でも支持されている基本的な考え方です。

豊胸を考える前に知っておきたい大切なこと

そしてもう一つ大切なことが、リスクを「ゼロにする」ことではなく、「早期に発見し、対応できる体制を整えておく」ことです。術後フォローを怠らず、何か違和感を覚えた時にすぐ相談できる環境を整えておくことが、安全性を守るうえで最も重要だと私は考えています。

自然さ・将来の体への影響を考える

豊胸を検討するうえで、「今きれいに見えるか」だけでなく、将来的にどう変化していくかを見据えることが大切です。加齢、体重変動、妊娠・授乳などによって胸の形は変わります。そのときに、入れたバッグや移植した脂肪が体の変化にどう対応するか。これは手術設計の段階で考慮すべき要素です。
脂肪注入は自分の組織で構成されるため、体の変化に合わせて自然になじみやすく、妊娠や授乳にも大きな影響を与えません。一方でバッグ豊胸は、入れた位置やサイズによっては加齢変化とのズレが生じることもあります。だからこそ、「今の体」に合わせるだけではなく、10年後の体まで見据えてデザインすることが大事なんです。
「どんな年齢になっても、自分らしい胸でいられること」これが最終的なゴールです。豊胸はただ大きくする手術ではなくて、これからの自分の体とどう付き合っていくかを考える手術だと思っています。

カウンセリングでよく受ける質問

ゲストに「メリットと同時にデメリットも理解していただく」ことを大切にしています。カウンセリングでは「何が起こり得るか」「その場合どう対応するか」を必ず事前に説明し、万が一トラブルが起きた際も真摯に対応し、最後まで責任を持ってサポートしています。
参考までにカウンセリングでよくあるご質問をご紹介しておきましょう。

「脂肪は必ず定着しますか?」

結論から言うと、すべての脂肪が定着するわけではありません。
カウンセリングでは「大体6割くらい」と控えめにお伝えしています。あまり良いことばかりを言って、期待だけを持たせてもいけないと考えているから、THE CLINIC では低めにお伝えするドクターが多いです。体質によっても変わってくるので、適切な注入方法で行えば最大8割ほど定着するケースもあります。

脂肪の注入量と定着率の関係

ただし、パンパンに入れても結局は定着しません。だから私は、入れ過ぎず・層を分けて・血流を邪魔しない設計を徹底しています。

注入脂肪が壊死せずに定着できるサイズ

喫煙や大幅な体重減少があると、期待よりも変化が小さくなることもあるため、必要に応じて複数回で段階的に仕上げる前提を共有しています。

「痛みやダウンタイムはどれくらい?」

施術法によって変わります。
シリコンバッグ豊胸で乳腺下に入れる場合は、翌日から仕事に出られる方も少なくありません。大胸筋下の場合は筋肉を少しはがすたっめ痛みも強めで、3日以上の休みをおすすめしています。
脂肪注入では、内出血が完全に落ち着くまでおよそ1か月。 ただ、日常生活に支障が出るほどの腫れや痛みは1週間ほどで落ち着くことが多いです。
ゲストが不安にならないように「現実的な目安」としてこのようにお伝えしています。あくまで無理をしないで過ごしてもらうための期間と考えてください。そのうえで、仕事や生活スタイルに合わせて層・量・範囲を調整しています。術後は圧迫・冷却・過負荷の回避を守ってもらえれば、回復はスムーズです。

信頼できるクリニック・ドクターを選ぶために

信頼できるクリニック・ドクター選びのポイントとして、下記の3点が挙げられます。

  • カウンセリングでしっかり説明してくれるか
  • 症例実績や専門性があるか
  • 術後フォローまで対応しているか

それぞれについて、詳しく解説していきましょう。

カウンセリングでしっかり説明してくれるか

豊胸手術を検討するうえで、最も重要なのは「カウンセリングの質」です。私はカウンセリングの場を「信頼を築く場」と考えています。だからこそ、ゲストには 「メリットしか言わない先生はやめておいた方がいいです」とお伝えしています。

カウンセリングのこだわり

100%大丈夫という施術は存在しません。「絶対安全」と言い切る医師より、リスクを正直に伝えたうえで、「何か起こった場合は真摯に対応します」と言える医師こそが信頼に値します。
カウンセリングの段階で、あなたの不安や疑問にきちんと耳を傾け、リスクを含めて説明してくれるか。ここが、良い医師かどうかを見分ける最大のポイントです。

症例実績や専門性があるか

志田ドクターが書いた論文

次に見るべきは、その医師がどんな経験を積んできたかという「背景」です。
同じクリニックでも、担当する医師によって技術の方向性や得意分野は大きく異なります。ある先生は脂肪注入が得意で、別の先生はバッグ挿入がうまい。ですから、私自身も「まずは医師の経歴・バックグラウンドを見てほしい」と常にお伝えしています。
美容外科を志す前に、形成外科や一般外科で基礎をしっかり学んだかどうか。どの分野で何年の経験を積んできたか。これらの情報は医師の信頼性を測る基準にできます。実績のある医師ほど、安易な施術を勧めず、患者の将来を見据えた提案をしてくれます。

術後フォローまで対応しているか

術後のフォローが丁寧なクリニックは、ゲスト一人ひとりに寄り添う体制が整っています。定期的な診察やエコー検査で状態を確認し、しこりや左右差、違和感などがあれば早期に対応する。これができるかどうかが、安心して任せられるかの分かれ目です。
私はカウンセリングで「何かあったとき、必ず私が対応します」とお伝えしています。手術をして終わりではなく、結果に責任を持つことが医師の誇りだと思うからです。術後の経過が安定してはじめて、本当の意味で豊胸が「成功」と言えるのです。

まとめ

豊胸は「どの方法を選ぶか」だけでなく、「誰に任せるか」で結果が大きく変わります。
脂肪注入、シリコンバッグ、ハイブリッドはそれぞれにメリットとデメリットがあり、どれが“正解”というわけではありません。大切なことは、自分の理想と体の状態に合った方法を選ぶことです。
私は日々多くのカウンセリングを行っていますが、最終的に良い結果を得られる方ほど、「十分に話を聞き、納得してから決めている」印象があります。焦らず、情報を集め、医師としっかり話し合うこと。これが、後悔しない豊胸手術への一番の近道です。
そして、もうひとつ忘れてはいけないのは「安全性と信頼関係」。どんなに技術が進歩しても、ゲストと医師との信頼がなければ、本当に満足できる結果にはなりません。リスクや限界を正直に伝え、術後も寄り添い続ける医師こそが、あなたにとっての“本当のパートナー”だと思います。
もし迷っているなら、まずは信頼できる医師のもとでカウンセリングを受けてください。あなたの不安や希望を丁寧に聞いてくれる先生であれば、きっと最適な方法が見つかるはずです。

<監修医師紹介>

志田 雅明

志田 雅明 (THE CLINIC 統括院長)

■経歴
  1. 2001年
    佐賀医科大学入学
  2. 2007年
    佐賀大学医学部医学科卒業
  3. 2009年
    初期臨床研修終了後 佐賀大学 一般・消化器外科 入局
    佐賀県医療センター好生館、佐賀大学医学部付属病院などで外科医として修練
  4. 2013年
    佐賀大学医学部医学科大学院 入学
  5. 2015年
    佐賀大学医学部医学科 博士課程早期卒業 医学博士取得
  6. 2016年
    独立行政法人国立病院機構 東佐賀病院 外科医長
  7. 2017年
    THE CLINIC 入職
  8. 2018年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 統括院長 就任
  10. 2023年
    BUST CLINIC 院長就任(兼任)
■資格
  • 日本外科学会外科専門医
  • 日本抗加齢医学会専門医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
■所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
■著書
技術教科書『安全で​失敗しない​脂肪吸引の​手術』​(克誠堂出版)​

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