失敗症例から学ぶ、太もも脂肪吸引で後悔しないための3つのポイント

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太ももの脂肪吸引は、脚を細く見せたい方にとって非常に人気の高い施術です。外側の張り出しが取れてスッキリ見える、下半身全体のバランスが整う、スタイルアップ効果が大きいなど、多くのメリットがあります。しかし一方で、吸引範囲や量が適切でない場合、「お尻が垂れてしまった」「お尻の形が崩れた」と感じてご相談に来られる方も少なくありません。今回ご紹介するのは、実際に太ももの脂肪吸引後にお尻の形が変わってしまい、長年お悩みだった2名の修正症例です。なぜ脂肪吸引でお尻が下がってしまうことがあるのか、どのように修正していくのか、実例を交えて分かりやすく解説します。
太もも脂肪吸引で後悔しないためのポイントについてもまとめていますので、これから施術を検討されている方、すでにお悩みがある方はぜひ参考にしてください。

この記事の監修ドクター

大橋 昌敬
大橋 昌敬 医師
(THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長

太もも脂肪吸引でお尻が垂れてしまう原因とは?

お尻の下部の脂肪を取りすぎる

お尻の下の部分(画像の三角形)吸引してしまうとお尻の組織を支える土台となる部分なので、吸引してしまうとお尻が垂れ下がってしまいます。また、水色線で囲まれている部位はもともと脂肪が少ないので、基本的には吸引し過ぎないようにします。過度に吸引すると凹んでしまいます。

太もも外側・後面を吸引しすぎてお尻の形が崩れる

特に女性の場合、ピンク線で囲まれた部位(大腿外側の張り出した部分)は脂肪がつきやすく、運動やダイエットでは落としにくい特徴があります。
この部位をしっかり吸引すると体の横幅がスッキリし、脚が長く見える効果も期待できます。
同様に、緑線で囲まれた大腿内側部を吸引すると、内ももに隙間ができます。
しかしその一方で、吸引量を誤って吸いすぎてしまったり、浅い層だけだったり、深い層だけだったりと、偏って吸引すると、皮膚表面が凸凹になったり、ラインが崩れてしまうリスクがあります。

皮膚の伸び・たるみが悪化する

脂肪を吸引しすぎてしまうと脂肪がなくなった分、皮膚を支える内部構造が弱くなるため、吸引直後より数か月後にたるみが進行して見えるケースもあります。

実際にあった太もも脂肪吸引の失敗と修正方法の解説

【症例①】他院の太もも脂肪吸引でお尻が垂れてしまった方のケース

〈お悩み〉

39歳の女性です。10年前に太ももの前面とお尻の脂肪吸引を受けられたことにより、お尻全体の形が変形し、お尻のボリュームがなく下がって見える状態になってしまいました。この10年間ずっとヒップラインのお悩みを抱えてこられ、そのような経緯から当院へご相談に来てくださいました。診察では、ウエストや背中にはまだ脂肪が残っている一方で、お尻には十分なボリュームがなく、下垂した印象が強く出ていました。

〈修正方法〉

お尻の丸みを作り出すために、まずは残っていたウエストと二の腕の脂肪を採取しました。その脂肪を、特にボリュームが不足していたお尻の上部やサイド部分に注入し、立体感を補う方法 を選択しています。吸引後の修正は難易度が高いケースが多いですが、脂肪を入れる位置や量を細かく調整しながら、自然な丸みと高さが出るよう慎重にデザインしました。

〈術後の変化〉

術前・術後を比較すると、下がっていたヒップラインがしっかりと持ち上がり、全体的にとてもきれいなシルエットへ改善しているのが分かります。どの角度から見てもバランスよく整っており、360°美しく立体的なお尻を作ることができました。「これで安心して温泉にも行けそうです」と喜んでいただき、長年抱えていたお悩みが解消されたご様子でした。

執刀医大橋 昌敬
施術名他院の脂肪吸引の失敗修正
施術概要症状に応じてベイザー脂肪吸引や脂肪注入などを組み合わせ、皮膚表面の凸凹や形状のアンバランスなどを調整する。
施術費用(標準モニター)診察にて提示
▷【失敗修正のご相談はこちらへ】
施術の副作用・リスク施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

【症例②】他院でお尻・太ももを吸引され、お尻がシワっぽく下垂してしまったケース

〈お悩み〉

34歳の女性で、全身の脂肪吸引を受けられており、お尻や太もももすべて吸引されていました。実際に診察すると、お尻のボリュームがなく下がって見え、皮膚のシワ感も出てしまっており、脂肪がほとんど残っていないことでヒップラインが支えられずに下垂が強調されている状況でした。特にこの方の場合、どの部位を探してもほとんど脂肪が見つからず、「脂肪でボリュームを作ることが非常に難しい」という点が大きなお悩みでした。

〈修正方法〉

まずは、お尻に必要な最低限のボリュームを補うため、ふくらはぎや足首から、わずかに残っていた脂肪を丁寧に採取しました。採取できた脂肪を、特にボリュームが不足していたお尻の上部やサイド部分へ少量ずつ注入し、丸みを補う方法を行いました。しかし、それだけではボリュームが十分ではなかったので、次に「皮膚の引き締め」と「位置を引き上げる」アプローチを追加しています。

・モフィウス(RF×ニードル機器)で皮膚を収縮させてたるみを改善

・糸リフトでお尻全体の位置を物理的に引き上げる

この2つを組み合わせることで、脂肪が少ない体型でも可能な限りヒップラインを整える治療を行いました。

〈術後の変化〉

脂肪量が極めて少ない難しいケースではありましたが、脂肪注入・皮膚収縮・糸リフトを合わせた複合的なアプローチにより、お尻の位置が引き上がり、ヒップラインが自然に整いました。

以前よりも丸みと高さが出たことで、後ろ姿全体がスッキリした印象になり、たるみ感が大幅に軽減されています。脂肪吸引後の凹みや下垂は難易度が高いことも多いですが、状態に合わせて施術を組み合わせることで改善可能なケースもあります。

執刀医大橋 昌敬
施術名他院の脂肪吸引の失敗修正
施術概要症状に応じてベイザー脂肪吸引や脂肪注入などを組み合わせ、皮膚表面の凸凹や形状のアンバランスなどを調整する。
施術費用(標準モニター)診察にて提示
▷【失敗修正のご相談はこちらへ】
施術の副作用・リスク施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

太もも脂肪吸引で後悔しないための3つのポイント

① 太もも吸引の症例が豊富で、仕上がりが安定しているクリニックを選ぶ

太もも吸引は、吸引量や吸引範囲の判断が難しく、医師の経験が仕上がりに直結します。

症例写真が多く、太ももからヒップラインにかけて整った仕上がりが安定しているクリニックを選ぶことが大切です。

当院は脂肪吸引専門クリニックとして18年の実績があり、国内で唯一、ドクターへ脂肪吸引技術を指導している教育機関でもあります。2025年11月現在、23,000例を超える脂肪吸引を執刀しており、さまざまな体型・お悩みのケースに対応できる技術と経験があります。

② ヒップラインまで含めた全体のボディデザインを考えられる医師がいる

太ももだけを細くするのではなく、ヒップ・ウエスト・脚のつながりを理解したうえで、全体のバランスを考えたデザイン提案ができる医師を選ぶことが、失敗を避ける大きなポイントです。特に「お尻を支える部分を吸引しない」「体全体のラインを見て吸引範囲を調整できる」など、立体的なボディデザインの視点を持った医師かどうかを確認しましょう。

当院では、全ドクターが360°マーキングを行っています。一般的なマーキングでは見逃されがちな角度からも体型を把握し、ゲストの骨格や脂肪のつき方、ご希望に合わせた 完全オーダーメイドのデザイン を行っています。

③ 皮膚のたるみリスクや体質を考慮した施術計画を立ててくれるか

皮膚の厚みや弾力性には個人差があり、場合によっては吸引後にたるみが出やすくなることがあります。そのため、術前に皮膚状態を丁寧に診断し、必要に応じて 引き締め治療との併用を提案してくれるかどうかを確認することが大切です。

当院では、エンブレイスRFやモフィウス8など、皮膚の引き締めに効果的な複数の治療方法をご用意しています。脂肪量・皮膚の質・体型バランスに応じて、最適な施術計画をご提案いたします。

太もも脂肪吸引は仕上がり次第でスタイルを大きく変えられる施術ですが、同時にヒップラインへの影響も大きい繊細な治療です。不安や疑問がある方は、お一人で悩まずお気軽にご相談ください。

<監修医師紹介>

大橋 昌敬

大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)

■経歴
  1. 1990年
    久留米大学医学部 卒業
    久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
    (胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
  2. 1994年
    Toronto General Hospital(Canada)
  3. 2000年
    聖心美容外科 東京院副院長 就任
  4. 2003年
    聖心美容外科 福岡院院長 就任
  5. 2009年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  6. 2012年
    THE CLINIC 東京院院長 就任
  7. 2015年
    THE CLINIC 技術指導医 就任
  8. 2017年
    THE CLINIC 統括指導医 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 総院長 就任
  10. 2023年
    第112回日本美容外科学会長就任
資格
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本美容外科学会専門医
  • VASER Lipo認定医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)
  • アメリカ形成外科学会(ASPS)
■著書
技術教科書『安全で​失敗しない​脂肪吸引の​手術』​(克誠堂出版)​

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