水の脂肪吸引ボディジェットとベイザー脂肪吸引を比較

水の脂肪吸引ボディジェットとベイザー脂肪吸引を比較

  • UPDATE

歴代の脂肪吸引法をご紹介するこちらのシリーズ。第7弾は、熱で脂肪を柔らかくする従来とは別角度の発想から開発された「ボディジェット」について説明します。水という特性ならではのメリットとデメリットがありました。
コラムの最後には、ボディジェットのデメリットを払しょくした脂肪吸引法についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修ドクター

大橋 昌敬
大橋 昌敬 医師
(THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長

低負担なジェット水流! ボディジェット(ウォータージェット)とは?

ボディジェット脂肪吸引の特徴

ボディジェット(Water Assisted Liposuction:WAL)は、カニューレの先から出るジェット水流で分解した脂肪を吸引することから、ウォータージェットとも呼ばれている脂肪吸引法です。従来の超音波(UALやEUA)のような熱エネルギー以外で脂肪を分解できないかという発想から開発されました。
そのメカニズムは、水の力で組織を分離(脂肪細胞間および脂肪組織と筋肉組織など)するというもの。ボディジェットは、吸引時に熱が発生しないので熱傷のリスクがなく、また事前に脂肪を吸引しやすいように分離するため周辺組織への負担、ひいては体への負担が少ないというメリットあります。
ボディジェットは、ジェット水流によって麻酔薬を噴射しながら脂肪を吸引するのが特徴で、吸引時は筋肉・神経・血管など周辺組織へのダメージを最小限に抑えられるため、傷の回復が早く、術後の痛みや負担がほとんどないといわれています。
日本では2007年に導入され、現在も行われている脂肪吸引法です。

水ならではのメリットがある一方でのと限界、そしてデメリットとは?

当院の山川統括指導医は、日本導入の初期からこのボディジェットを使って施術を行っていました。当時は、従来の手法よりも出血量が少なかったこともあり、毎日のようにボディジェットでの脂肪吸引を行い、相当数の症例をこなして経験を積んできました。
しかし、ボディジェットは一度に多くの脂肪を取ることにはあまり向いていなかったようです。なぜなら、たくさんの水を用いるため脂肪を除去したスペースに停滞する水分も多くなるからです。多くの脂肪を取れば取るほどそのスペースも広くなるので、水分によりひどくむくんでしまうことがあり、実際に予想より強い腫れが起こる場合もあったといいます。
またジェット水流には、細胞密度が高く硬い、浅い層にある脂肪組織を柔らかくするまでの力はなく、皮膚の引き締めを促す表層の脂肪吸引(スーパーフィッシャルリポサクション技術)にはあまり向いていませんでした。同様の理由で、線維質で組織が硬い上腹部や二の腕の肩周辺、太ももの外側などには、あまり有効ではなかったようです。
そのような経緯から、当院ではボディジェットより低負担で硬い組織にも有効なベイザー脂肪吸引(ベイザーリポ)を日本に導入された2009年から使用するようになりました。

より低負担になった脂肪吸引器 ベイザー脂肪吸引との違い

ベイザー脂肪吸引は、特殊な超音波(VASER波)を照射して行う脂肪吸引です。VASER波を照射することで、脂肪細胞のみを遊離させ、血管などの周辺組織を傷つけることなく皮下脂肪のおよそ90%を除去できます。
また、温存された線維組織が収縮することで皮膚が引き締まるため、術後に皮膚がたるむ心配もありません。さらに、ダウンタイム症状も軽度で、痛みや内出血はもちろん、ボディジェットで懸念されていた腫れやむくみもほとんどありません
その他、ベイザー脂肪吸引では、豊富な種類のカニューレを使い、表層や硬い部位など気になる箇所を隅々まで脂肪を除去することができるため、デザインにこだわった脂肪吸引も可能です。
身体への負担が低く、美しいボディラインを実現することのできる点が、他の脂肪吸引と異なる大きな特徴だと言えます。

ベイザー脂肪吸引について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
ベイザー脂肪吸引 Q&A

ボディジェット(ウォータージェット) ベイザー脂肪吸引(ベイザーリポ)
効果
皮下脂肪の70%を除去

皮下脂肪の90%を除去
表層部の脂肪吸引 ×
適用しない

適用する
硬い脂肪組織の除去 ×
適用しない

適用する
デザイン性 ×
こだわることができない

こだわることが可能
内出血
ほとんどない

ほとんどない
痛み
ほとんどない

ほとんどない
腫れ・むくみ ×
激しい

ほとんどない

コラムのポイント

  • ボディジェットは水の力で脂肪吸引するため、筋肉・神経・血管など周辺組織へのダメージが最小限に抑えられ、術後の痛みや負担が少ない
  • ボディジェットは硬い脂肪組織や表層部の脂肪吸引にも適用しないため吸引する脂肪の量や部位に限界がある
  • ベイザー脂肪吸引との大きな違いは、吸引時に熱が発生しないので火傷のリスクがない点

<監修医師紹介>

大橋 昌敬

大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)

■経歴
  1. 1990年
    久留米大学医学部 卒業
    久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
    (胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
  2. 1994年
    Toronto General Hospital(Canada)
  3. 2000年
    聖心美容外科 東京院副院長 就任
  4. 2003年
    聖心美容外科 福岡院院長 就任
  5. 2009年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  6. 2012年
    THE CLINIC 東京院院長 就任
  7. 2015年
    THE CLINIC 技術指導医 就任
  8. 2017年
    THE CLINIC 統括指導医 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 総院長 就任
  10. 2023年
    第112回日本美容外科学会長就任
■資格
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本美容外科学会専門医
  • VASER Lipo認定医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
■所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)
  • アメリカ形成外科学会(ASPS)

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