女性化乳房(ガイノ)とは【原因・見分け方・治し方】男性の乳房肥大

女性化乳房(ガイノ)とは【原因・見分け方・治し方】男性の乳房肥大

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男性の胸(乳房)が女性のように膨らむ症状が「女性化乳房(ガイノ)」です。男性の乳腺や乳房の問題にも取り組むTHE CLINICだからこそお話できる、女性化乳房の原因や治療法についてのコラムです。

この記事の監修ドクター

大橋 昌敬
大橋 昌敬 医師
(THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長

THE CLINIC の女性化乳房治療の成果

THE CLINIC のゲストの約3割は男性です。他院に比べてかなり高い数値ではありますが、そんな男性ゲストから寄せられるお悩みの多くが、女性化乳房症(女性化乳腺症)。女性化”女房”と間違われることも多い、男性の乳房が女性のバストように膨らむ症状についてです。
女性化乳房について詳しくお話する前に、まず、当院の治療実績の一例をご紹介いたしましょう。
実は、女性化乳房は原因によって治療法が異なります。当院では術前のエコー検査はもちろん、ゲスト一人ひとりのお体やニーズを考慮しつつ、タイプ・原因に適した治療を提案します。
確実に、かつ自然に女性化乳房を改善したい。そう願う男性にこそ、私たちの技術はお役に立つと確信しています。

真性女性化乳房と偽性女性化乳房の治療の症例

施術名 女性化乳房の治療
施術概要 真性女性化乳房(左):症状に応じて、ベイザー脂肪吸引と乳腺切除を併用し、胸の膨らみを解消する。
偽性女性化乳房(右):症状に応じて、ベイザー脂肪吸引と乳腺切除を併用し、胸の膨らみを解消する。
施術費用(標準モニター) 真性女性化乳房(左):乳腺切除法¥680,000〜900,000(税込748,000〜990,000)
偽性女性化乳房(右):脂肪吸引法 ¥380,000(税込418,000)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▶気になる胸の悩みを解消【女性化乳房外来モニター募集】
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

※コラム後半ではさらに女性化乳房の症例をご紹介しております。

▼【症例アリ】女性化乳房の治療は脂肪吸引でキレイな仕上がりへ

女性化乳房症の原因

女性化乳房とは、男性の乳房が女性のバストのように膨らみ肥大化した状態を指します。海外の報告では発症率は30%~60%台[1][2]で、年代によっても異なります。
原因は主に、乳腺の発達脂肪の蓄積の二つが考えられます。
二つの女性化乳房は問診や触診で見分けることができますが、当院では、検査機器でより詳しく正確に確認するため、大学病院でも使用されている乳腺用エコーも導入しています。

乳腺が肥大する真性女性化乳房と皮下脂肪による偽性女性化乳房それぞれのエコー画像と主な原因

女性化乳房がホルモンの乱れなら自然に治る可能性あり

男性の乳腺が発達して引き起こされる「真性女性化乳房」でも、ホルモンバランスが乱れやすい思春期の子供(11歳~18歳頃)に発症する多くは生理的な変化です。通常は半年~2年以内に自然に治ることがほとんどです。片側だけ胸が膨らむ場合もありますが、両側性が多いでしょう。
また60代以上でも更年期のホルモンバランスの乱れなどが関係し、同じ現象が起こり得ます。

自然に治らない場合は病気や薬の副作用の可能性も

ただ自然に治らないケースもあります。先天性や遺伝性のものも含め要因はいくつか考えられますが、代表的なものをあげるとすれば、ホルモン異常(女性ホルモンの増加)と薬の副作用です。
女性ホルモンは通常、肝臓で分解されます。よって肝機能が低下すると女性ホルモンが増加し、その結果、乳腺を発達させ、胸部が膨らむことがあるのです。肝硬変の合併症として女性化乳房症が見られるのはそれが理由です。
さらに、高血圧の治療薬である『アダラート』や育毛薬の『プロペシア』など、一部の薬には女性ホルモンとよく似た作用を持つものもあるため、そういった薬の副作用にあげられており、服用時に症状が現れることも考えられます。薬の副作用の場合も、使用の中止や減量などで改善される可能性があります[3]

<女性化乳房の原因となり得る薬の一例>

薬の種類 薬の名前
ホルモン剤 エストロゲン、アンドロゲンなど
抗アンドロゲン剤(男性ホルモンを抑制する薬) デュタステリド、フィナステリドなど
降圧薬 ニフェジピン、レセルピンなど
降圧利尿薬 スピロノラクトンなど
強心剤 ジギタリスなど
抗アレルギー剤 オキサトミドなど

脂肪の蓄積が原因の場合はとても多い

一方、胸部への皮下脂肪の蓄積による「偽性女性化乳房」においては、生まれつきそういった体質の方もいますが、多くは過剰なカロリー摂取による肥満が原因です。女性化乳房症の多くがこちらのタイプだと言われており[4]当院でも治療例の多いケースになります。

女性化乳房の症状

乳腺が発達した真性女性化乳房の場合、見分け方として以下のような症状が参考になります。ただし、正しい判断を患者さま自身で行うのは困難ですので、心配な方は正確な診断が可能な医療機関の受診をおすすめします。

乳輪の下に硬いしこりのようなものが触れる
☐ しこりのようなものは触ると動く
☐ 乳房を圧迫すると痛みがある
☐ 乳房が張るような感覚を覚える
乳頭が過敏(痒みがあったり、擦れると痛い)

「筋トレやダイエットで痩せると治る」は本当か?

筋トレによって女性化乳房が悪化してしまったケース

よくゲストの方から「女性化乳房は筋トレやダイエットで痩せると治るか? 」という質問をいただきます。脂肪の蓄積が原因の偽性女性化乳房であれば、痩せて脂肪量が減ることで、おのずと胸のふくらみもなくなるのでは? と思われるのでしょう。これに対して私たちは「グレー」だとお答えします。確かに、理屈の上ではダイエットは効果的のように見えますが、実際の症例を見ると、必ずしもそう言いきれないこともあるのです。
たとえばこちらの男性ゲスト。筋トレを熱心に行っていらっしゃったのですが、ご覧のように胸は膨らんだままです。困り果てて来院されました。実は、脂肪は大胸筋の上に載っているので、筋トレをすればするほど底上げされ、かえって胸の膨らみが目立ってしまうということもあるのです。
この他にも、体脂肪率が1桁代であるにもかかわらず、胸の膨らみだけは残ってしまったという偽性女性化乳房の男性がいらっしゃいました。スリムになっても、女性化乳房の症状は治らないケースはあるのです。

保険で治療できるのか?

もう一つ、ゲストの方からよくいただく質問は「女性化乳房症は保険で治療ができますか? 」というもの。これは条件付きで「可能」です。具体的には、真性女性化乳房であり、かつ、乳腺が5cm以上に発達している場合に限ります。ただし注意いただきたいのは、その治療範囲です。女性化乳房の治療で保険が適応されるのは、乳腺切除手術のみ。つまり、もし乳腺の周囲に脂肪あってもそれを取り除くことができず、場合によっては乳腺を切除した部分だけが不自然に凹んでしまうことも懸念されるのです。これでは男らしい自然な胸にしたいという本来の目的が達せられないどころか、治療前より不自然な見た目になってしまう危険性があります。保険で治療を受けるかどうかの判断は、ご自分の胸の状態をしっかり見極めたうえで、慎重になさっていただきたいところです。

保険診療と自由診療の違い

  真性女性化乳房 偽性女性化乳房 混合型
保険診療
(乳腺が5cm以上の場合のみ)
×
(乳腺が5cm以上の場合のみ)
自由診療
(THE CLINIC)

真性女性化乳房と偽性女性化乳房で治療法は違う

女性化乳房は健康に有害なわけではありませんが、薬の服用を止めたりしばらくしても症状が治らず、見た目にお悩みであれば、治療を検討しても良いかもしれません。
真性女性化乳房の治療では乳腺切除手術を行ないます。当院の場合、手術時間は乳腺の大きさなどによって変わりますが、だいたい3時間程度です。切開は一般的に乳輪下側を半周ほどです。当院も乳腺が大きいとそうですが、3cm以下の小さいものなら乳頭下を数ミリだけ切開し、より傷跡が目立たないよう工夫しています。
一方、偽性女性化乳房の場合は脂肪吸引を行います。手術時間は1.5時間ほどで、基本的に脇の下のシワに沿って5mmほど切開するので、傷跡は目立ちません。

真性女性化乳房と偽性女性化乳房それぞれの傷跡の位置や手術方法

脂肪の蓄積が原因の場合はとても多い

従来の脂肪吸引とベイザー脂肪吸引の性能を比較

男性の場合、脂肪とはいえ、その性質は線維化が進んだ非常に硬いものです。そのため、従来の脂肪吸引で脂肪を除去するのは困難なケースもあります。そこで当院では、「ベイザー脂肪吸引」を採用。脂肪を組織から遊離するのに、特殊な超音波の力を利用するこの機材。刃の付いたカニューレで脂肪を強引に削り取る従来の脂肪吸引機と違って、組織を傷つけるリスクが少ないのです[5]。また、高い技術で操作すれば、皮膚の収縮作用も得られるため[6]、術後の乳房のたるみを防ぐこともできます。海外の論文においても、低侵襲な脂肪吸引は女性化乳房治療に有効で[7]、なかでも超音波を利用した脂肪吸引は従来の脂肪吸引より効果的とする結果が報告されています[8]

THE CLINIC では、女性化乳房の根本的な治療はもちろんのこと、自然な仕上がりにもこだわりを持って施術を行っています。もし、ご自身が女性化乳房のどのタイプかわからない、という場合もお気軽にご相談ください。
当院では、事前に必ず胸のエコー診断を実施し、触診だけで把握することが難しい乳腺の正確な大きさや位置、また脂肪量などといった、乳房内の状態をみてお一人お一人にあった治療をご提案いたします。

症例① 真性女性化乳房の男性

胸部をエコーで確認したところ、乳腺が6~7cmほどあったゲストです。真性女性化乳房のため、乳腺切除を行いました。すべての乳腺を切除してしまうと乳頭やその周辺が陥没してしまうため、あえて1割ほどの乳腺を残しています。施術後は、胸の膨らみが改善され、すっきりした胸元に仕上がりました。

真性女性化乳房治療(乳腺除去)の症例

施術名 真性女性化乳房の治療
施術概要 症状に応じて、ベイザー脂肪吸引と乳腺切除を併用し、胸の膨らみを解消する。
施術費用(標準モニター) 乳腺切除法¥680,000〜900,000(税込748,000〜990,000)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▶気になる胸の悩みを解消【女性化乳房外来モニター募集】
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

症例② 偽性女性化乳房の男性

こちらのゲストの原因は脂肪の蓄積だったため、ベイザー脂肪吸引で治療を行いました。
脂肪吸引すると皮膚がたるんでしまうのでは?という質問をよくいただきますが、ベイザー脂肪吸引の場合は皮下へ特殊な超音波を照射することで、組織を傷つけずに吸引することが可能です。そのため、脂肪除去後は温存された線維組織が収縮し、皮膚のたるみを引き締めてくれます。こちらのゲストも術後は皮膚が引き締まり、フラットで男性らしい胸に仕上がりました。

偽性女性化乳房治療(ベイザー脂肪吸引)の症例

施術名 偽性女性化乳房の治療
施術概要 症状に応じて、ベイザー脂肪吸引と乳腺切除を併用し、胸の膨らみを解消する。
施術費用(標準モニター) 脂肪吸引法 ¥380,000(税込418,000)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▶気になる胸の悩みを解消【女性化乳房外来モニター募集】
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

症例③ 混合型女性化乳房の男性

真性と偽性どちらの原因も含んでいる、混合型女性化乳房のゲストです。大胸筋にも厚みがあるため、女性のように胸が盛り上がっていました。治療は、乳腺切除とベイザー脂肪吸引を同時に行っています。術後は男性らしい厚い胸板に仕上がりました。

混合型女性化乳房治療(乳腺除去+ベイザー脂肪吸引)の症例

施術名 混合型女性化乳房の治療
施術概要 症状に応じて、ベイザー脂肪吸引と乳腺切除を併用し、胸の膨らみを解消する。
施術費用(標準モニター) 乳腺切除のモニター料金 ¥680,000〜900,000(税込¥748,000〜990,000) 脂肪吸引のモニター料金 ¥380,000(税込¥418,000)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▶気になる胸の悩みを解消【女性化乳房外来モニター募集】
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

治療の「実際」が知りたい方へ

「ダイエットに成功したのに、胸の膨らみだけが残ってしまった。」
「女性化乳房症の治療をするなら、見た目がキレイでなければ意味がない。」
もしこんな風にお考えの男性がいたら、是非一度、当院にご相談ください。私たちは、常に効果とデザイン(見た目)の双方にこだわった施術をご提案します。

以下の動画では当院の村田医師が、女性化乳房の原因や治療法、美容クリニックならではのメリットについてわかりやすく解説しています。ぜひ参考にご覧ください。

コラムのポイント

  • 女性化乳房症には、真性女性化乳房と偽性女性化乳房があり、それぞれ治療法は異なる
  • 女性化乳房症は、筋トレや保険治療では解決しないこともある
  • THE CLINIC には、女性化乳房症を確実かつ美しく改善するノウハウがある

よくある質問

  • 女性化乳房の手術は入院が必要となるのでしょうか。

    入院は不要で、日帰りの手術が可能です。

    当院ではお仕事等がお忙しく、なかなかお休みを取るのが難しい方へ向けて、カウンセリングと施術を同時に受けることができるプランもご用意しております。また、”真性女性化乳房”、”偽性女性化乳房”、”混合型女性化乳房”のどのタイプの施術においても体への負担が大きい全身麻酔はほとんど行わず、負担が少なくて安全な静脈麻酔を選択しています。静脈麻酔は、自発呼吸で眠った状態になるため、施術後は体調が回復するまでごゆっくりお休みいただいた後、ご自身で歩いてご帰宅いただけます。

  • 女性化乳房の施術後の仕事復帰はいつ頃できますか。

    デスクワークの場合翌日から、肉体労働などお身体を動かすお仕事の場合3日前後で復帰できます。

    術後3日ほどはダウンタイムにより筋肉痛のような痛みが強く出ますが、内服薬で日常に差し支えない程度に抑えることが可能です。痛み止めなどの追加処方は無料で承っております。通院が難しく、お忙しい方へ向けた郵送のサービスも行っておりますので、お気軽にお申し付けください。

  • 切開や脂肪吸引の傷跡から周囲にバレないか不安です。

    当院では、施術後の見た目のキレイさにも配慮して、なるべく目立たない場所に傷をつけるように配慮しています。

    乳腺切除の際は、傷跡が目立ちにくい乳輪周辺または乳房下縁を5~10cmほど切開して施術を行います。脂肪吸引の場合は、胸ではなく脇の下からカニューレ(吸引口)を挿入することで、傷跡が目立たないよう工夫をしております。その他にも、傷口や皮膚の火傷を防ぐために、必ず保護機器を装着して施術を行っています。
    施術から数カ月経つ頃にはほとんど目立たなくなっていますので、ご安心ください。

<監修医師紹介>

大橋 昌敬

大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)

■経歴
  1. 1990年
    久留米大学医学部 卒業
    久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
    (胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
  2. 1994年
    Toronto General Hospital(Canada)
  3. 2000年
    聖心美容外科 東京院副院長 就任
  4. 2003年
    聖心美容外科 福岡院院長 就任
  5. 2009年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  6. 2012年
    THE CLINIC 東京院院長 就任
  7. 2015年
    THE CLINIC 技術指導医 就任
  8. 2017年
    THE CLINIC 統括指導医 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 総院長 就任
  10. 2023年
    第112回日本美容外科学会長就任
■資格
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本美容外科学会専門医
  • VASER Lipo認定医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
■所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)
  • アメリカ形成外科学会(ASPS)
■著書
技術教科書『安全で​失敗しない​脂肪吸引の​手術』​(克誠堂出版)​

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