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自然でやわらか、温かなバストをご提案
乳房再建とは、乳がん手術によって失ったり、変形したりした乳房を作り直す形成外科手術です。
- 乳がんと知って、乳房を失う恐怖を感じている。
- 乳房を失い、その喪失感に悩んでいる。
こうした方たちのため、当院では「自然でやわらか、かつ温かなバスト」をモットーに、脂肪を活用した再建術を提供しています。乳がんを克服した後の新たな人生を前向きに歩んでいただけるよう、そのあと押しになればと考えています。
「自然であたたか」は脂肪注入で実現
現在の一般的な乳房再建は、お腹や背中などの組織を胸に移植する自家組織移植や、シリコンインプラントの挿入などです。
しかし、これらの方法では体に大きな傷跡が残ってしまったり、乳房の見た目や触感が不自然になってしまうなど、避けられないデメリットがありました。つまり、多くの女性が理想とする自然であたたかなバストの再建は困難だったのです。
当院では、こうしたデメリットを克服して理想のバストに近づけるために、脂肪注入による再建術を行っています。
乳房再建術の比較
従来の再建術 | 新しい再建術 | ||
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方法 | お腹や背中などの組織を血管ごと移植 | シリコンインプラント(人工乳腺)を挿入 | お腹や太ももから脂肪のみを採取し、胸に移植 |
傷跡 |
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術後の メンテナンス |
不要 | 必要(10年程度で交換) | 不要 |
仕上がり | やや硬いが、温かみがある | 硬く冷たい | 柔らかく、温かみがある |
手術時間 | 6〜9時間程度 | 1時間程度 | 1〜2時間半程度 |
入院 | 必要 (7〜10日間) |
必要 (2〜7日間) |
不要 |
保険適用 | 可 | 可 | 不可 |
症例
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詳しく見る
右乳腺全摘術と同時に、シリコンインプラントで再建を行ったゲストです。異物感やバストの硬さ、左右の位置のずれを気にされてご相談に来られました。シリコンインプラントの除去と脂肪注入を行っています。写真は術前(右胸にシリコンバッグが入っている状態)と術後(シリコンバッグを脂肪に置き換えた状態)の比較です。脂肪注入は合計3回行いました。下乳部分の左右差がほとんど解消され、見た目も自然です。
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詳しく見る
元々シリコンバッグ豊胸をされていた方です。豊胸後、左胸に乳がんが見つかり、放射線治療を行ったところ、シリコンバッグがカチカチに硬くなってしまったとのことで、ご相談に来られました。術前の写真を見ていただくと、左胸が不自然に張っていることがおわかりいただけると思います。触感も硬く、柔らかさがない状態です。シリコンバッグを両胸とも除去し、脂肪注入を行いました。術後は1回目注入から6ヶ月後の写真です。シリコンバッグと比べると少しボリュームが減っていますが、両胸とも柔らかで自然なバストになりました。
施術名 | 脂肪注入による乳房再建 |
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施術概要 | 太もも、腹部などから皮下脂肪を採取し、老化細胞や血液等の不純物を遠心濾過で除去。これをバストの皮下に注入する。 |
施術費用 (モニター価格) |
¥700,000(税込¥770,000)/片胸 |
施術の副作用・リスク | 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |
脂肪注入による再建とは?
脂肪注入法は、脂肪採取、脂肪の加工、注入という3つのステップで進められます。1回の施術時間は、脂肪の採取も含めて2時間半程度です。
脂肪注入による再建の流れ
脂肪の定着率を上げるためのポイント
脂肪をかたまりで注入してしまったり、たくさん注入し過ぎてしまうと、うまく定着しません。脂肪がバスト内でぎゅうぎゅう詰めになってしまい、栄養が注入脂肪全てに行き渡らないためです。定着できないと、期待通りのボリュームが得られなくなります。
脂肪注入の際は、小さな粒状で多層に細かく分散して注入していくことが重要です。そうすることで、バスト内の脂肪に栄養が行き渡りやすくなり、脂肪の定着率は格段にアップします。
THE CLINIC の乳房再建の特徴
当院では、乳房再建について悩む女性たちのニーズに合わせた施術や、安心して受けていただくためのサービス、ノウハウをご用意しています。
全摘後の再建に対応
全摘後、再建を行っていないバストは、脂肪がほとんどない状態です。そういった方にも脂肪注入による再建は受けていただくことができます。
Step1:脂肪を注入するスペースの確保
全摘後のバストは平坦になっているため、そのままの状態だと脂肪を注入するスペースがほとんどありません。そのため、脂肪を注入する前に、脂肪の注入スペースを作る必要があります。
当院では、外側からバストの皮膚を伸ばす乳房拡張機器「BEbra(ビブラ)」を使用します。ビブラは、お椀型のドームを再建する側のバストに吸着させ、陰圧をかけることで組織の伸展と血行を促進させる機器です。これでまずはバスト内のスペース確保し、脂肪が定着しやすい環境を整えます(ビブラの詳細は「コンデンスビブラ豊胸」をご参照ください)。
Step2:幹細胞が豊富な脂肪を注入
幹細胞とは、さまざまな細胞に変化(分化)する能力を持つ細胞のことです。幹細胞を多く含む脂肪を注入すると、そこから新たに脂肪細胞が生まれるだけでなく、乳房内で血管の生成が促進され、脂肪が生き残るために必要な酸素や栄養がふんだんに供給されます(そのため、脂肪の定着率がより高まります)。
この点を踏まえ、当院では2種類の脂肪をご状態応じて使い分けています。
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①コンデンスリッチファット(CRF)
不純物だけでなく、老化した脂肪細胞も除去したクリーンな脂肪です。幹細胞密度が濃い点が特徴です。
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②CRF+培養幹細胞(セルチャー)
約20mlの脂肪から抽出した幹細胞を培養し、CRFに加えたものです。
培養することによって、どの脂肪注入法よりも多くの幹細胞が注入可能で、さらなる脂肪の定着率アップが期待できます(セルチャーの詳細は「コンデンスセルチャー豊胸(培養幹細胞豊胸)」をご参照ください)。
コンデンスリッチファット(CRF)の加工方法
CRF+培養幹細胞(セルチャー)の加工方法
乳房再建中、再建後の方にも対応
シリコンインプラントで乳房再建したものの、見た目の不自然さや触り心地の違和感に悩んでいる、インプラントでの再建を予定してエキスパンダーを挿入したものの、仕上がり後の見た目が心配…。
このような場合も、脂肪で再建することが可能です。
施術ではエキスパンダー内の生理食塩水を抜いてエキスパンダーを減量、除去し、脂肪に置き換えます。
シリコンインプラント挿入済の方も、インプラントの除去後にできたスペースを脂肪に置き換えます。
エキスパンダーやインプラントから脂肪への置き換えは、すでに皮膚に余裕があるため、脂肪が定着しやすく、大きな効果が期待できます。人工物では叶わなかった自然なバストが手に入ること、インプラントの定期的な入れ替えや拒否反応のリスクがないことなどが大きなメリットです。
エキスパンダー除去+脂肪注入
インプラント除去+脂肪注入
放射線治療後の皮膚の肥沃化
乳房温存術を行った方が必ず受ける放射線治療は、がんの再発を防ぐためにとても大事な治療です。しかし、放射線をあてた皮膚は潤いがなくなり、硬く伸びにくくなってしまいます。そのため、そのままの状態では脂肪注入をしてもうまく定着してくれません。放射線治療後に脂肪注入をするには、まずバストの皮膚を元の状態に戻す必要があります。そこで有効なのが、培養幹細胞の注入による組織の肥沃化です。幹細胞が血液細胞や肌細胞に分化することで、血流やコラーゲンの増加を促し、組織の再生を促進させます。皮下組織を健康な状態に近づけることで、放射線治療後でも脂肪の高い定着が期待できます。
乳がん手術の主治医と連携
乳がん術後の状態は人それぞれです。脂肪注入適応の可否や再建の可否などについて、しっかり確認した上で再建する必要があります。そのため、当院では必ず乳がん手術を行った病院の主治医の先生と連携し、情報共有しながら再建を進めてまいります。
※乳房再建のカウンセリングの際は、必ず乳がん手術を行った主治医の診断書と紹介状が必要です。
大きさと美しさを両立
脂肪専門クリニックである当院は、脂肪吸引や脂肪注入豊胸などの施術をメインで行っているだけでなく、積み重ねてきた技術やノウハウを他クリニックに指導する、脂肪注入(吸引)の技術指導クリニックでもあります。そのため、脂肪注入によるバスト形成の経験豊富なドクターが多数在籍します。ボリュームアップはもちろん、見た目の美しさにもこだわります。
よくある質問
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脂肪注入が乳がんの再発率を上げることはないのでしょうか?
脂肪注入は乳がんの再発率に影響しません。そのことは、海外の論文でも発表されています※。
形成外科専門誌『PRS』に掲載された論文では、乳がん手術後に脂肪注入したグループと脂肪注入していないグループ、乳がんにかかっておらず脂肪注入したグループの乳がん発症率を、長期比較する実験を行っています。結果として、3つのグループに乳がん発症率の差はないことが示されました。 -
乳がん手術で左乳房を全摘予定です。脂肪での再建を検討しているのですが、その場合どういった流れで進めることになりますか?
主治医の先生にTHE CLINIC で脂肪注入による再建を受けたい旨を伝えていただき、カウンセリングへお越しください。ご来院時には紹介状と診断書のご持参をお願いいたします。カウンセリングではお体の状態をドクターが診察し、ご希望の仕上がりについてヒアリングいたします。その後、乳がん手術を行う病院と当院とで連携を取り、摘出計画をもとに再建時期や再建方法を決めていきます。
手術前から連携が取れると再建法の選択肢が広がるため、より計画的に乳房再建を進めていくことが可能です。 -
脂肪注入での乳房再建は誰でも受けられますか?
乳がん術後の状態によっては、不適応となる場合もございます。
術後の状態は人によってさまざまです。残された皮膚がかなり薄い場合や、皮下脂肪の除去が大きい場合、健側の乳房のボリュームが大きい場合などは、脂肪注入のみでの再建が難しくなることがあります。気になる場合はまず一度カウンセリングへお越しください。診察させていただき、バストの仕上がりのご希望を伺った上で、最適な乳房再建法を一緒に考えていきましょう。
料金
※当クリニックの価格は全て税込表示となっております。
ドクターカウンセリング
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(カウンセラーのみのカウンセリングではございません)
施術料金
※公的医療保険等が適応されない「自由診療」となります。 表示価格は全て税込です。 |
会員価格会員価格は当院のプレミアムメンバーの価格です。 プレミアムメンバーには、ご来院時に無料でご登録いただけます。 |
ローン価格医療ローンは、審査により定められた利用可能額の範囲内で、治療費を分割で返済できるサービスです。ご希望内容や審査によって異なりますので、詳しくはお問い合わせください。 |
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CRF注入(片側) | ¥700,000(税込¥770,000) | ¥5,500/回〜 |
培養幹細胞採取 | ¥360,000(税込¥396,000) | |
培養幹細胞注入(1V) | ¥200,000(税込¥220,000) | |
培養幹細胞注入(追加1V毎) | ¥70,000(税込¥77,000) | |
SRF保管 | ¥120,000(税込¥132,000) | |
SRF注入(足場として) | ¥100,000(税込¥110,000) |
上記の費用プラス
会員価格会員価格は当院のプレミアムメンバーの価格です。 プレミアムメンバーには、ご来院時に無料でご登録いただけます。 |
ローン価格医療ローンは、審査により定められた利用可能額の範囲内で、治療費を分割で返済できるサービスです。ご希望内容や審査によって異なりますので、詳しくはお問い合わせください。 | |
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ピュアエクソソーム™️添加料(4バイアル) | ¥140,000(税込¥154,000) | ¥5,500/回〜 |
お支払い方法
4種類のお支払い方法をご用意しております。併用していただくことも可能です。
- 現金
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- デビットカード
- (ご利用可能金額は50万円まで)
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- クレジットカード
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VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners、DISCOVER、銀聯
※事前に限度額をご確認ください
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- 医療ローン
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※審査によりご利用可能金額が異なります
- <お申し込みに必要なもの>
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- 身分証明書(下記、いずれかをご用意ください)
- 運転免許証・パスポート・健康保険証のいずれか1点
- 金融機関発行のクレジットカード、またはキャッシュカードのいずれか2点
- 銀行通帳(郵便口座可)
- 銀行届出印鑑
- 身分証明書(下記、いずれかをご用意ください)
施術概要
処置時間 |
【CRF注入】 【CRF注入+培養幹細胞添加(セルチャー)】 |
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麻酔 |
事前の脂肪採取は、局所麻酔でも大きな痛みはありません。不安な方は眠った状態になる静脈麻酔もお選びいただけます。 乳房再建の際は静脈麻酔を使用するので、手術中に痛みはありません。 |
傷跡 |
【バスト】 【脂肪採取部位】 |
ダウンタイム |
【バスト】 【脂肪採取部位】 |
シャワー | 事前の脂肪採取では、翌日から可能です。 乳房再建後は採取部位以外は翌日から、採取部位も3日目から可能です。 |
入浴 | 事前の脂肪採取では、翌日から可能です。 乳房再建後は抜糸後(約1週間後)から入浴できます。 |
治療の概要 |
【CRF注入】 【CRF注入+培養幹細胞添加(セルチャー)】 |
副作用・ リスク |
【バスト】 【脂肪採取部位】 |
関連コラム
関連施術
カウンセリング
幹細胞豊胸(再生医療)
脂肪注入豊胸・豊尻
プチ豊胸
シリコンバッグ豊胸
豊胸トラブル
乳房再建
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監修医師 大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長)
胸部外科学などで博士号を取得した後、高水準の医療技術を求められるカナダで、心臓外科医として活躍。帰国後は「女性に最高の美しさを提供したい」という思いから美容外科医に転身する。
豊胸、脂肪吸引などでトータルボディデザインができる希少なドクターであり、圧倒的な症例経験と、他院向け技術セミナーの開催をライフワークとしていることから、国内随一の技術と熱意の持ち主として知られる。また、新しい美容医療技術の探求にも熱心で、海外の最新技術を習得する努力を欠かさず、学会での発表も積極的に行なう。
当院には、多種多様な専門医・認定医・学会員が在籍しています
<専門医/認定医>
日本美容外科学会専門医(JSAS)、日本形成外科学会専門医、日本形成外科学会指導医、日本形成外科学会 再建・マイクロサージャリー分野指導医、日本形成外科学会 小児科形成外科分野指導医、日本泌尿器科学会専門医、乳房再建用エキスパンダー/インプラント 責任医師、日本頭蓋顎顔面外科学会専門医、コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医、VASER Lipo認定医、VASER 4D Sculpt 認定医、TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医、サーメージ認定医、カンタースレッズ認定医、Botox VISTA認定医、Juvederm Vista認定医、ビスタバイクロスシリーズ認定医、日本胸部外科学会認定医、日本外科学会専門医、日本消化器外科学会消化器癌外科治療認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、マンモグラフィ読影認定医、日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会 指導医、蘇生法指導医、日本心臓血管麻酔学会 指導医、日本老年麻酔学会 指導医、日本専門医機構 麻酔科専門医、アメリカ心臓病協会BLS・ACLSプロバイダー、日本呼吸器外科学会認定登録医、日本呼吸器学会専門医
<所属学会>
日本外科学会、日本臨床外科学会、日本胸部外科学会、日本消化器外科学会、日本形成外科学会、日本呼吸器学会、日本内視鏡外科学会、日本泌尿器科学会、日本美容外科学会(JSAS)、日本美容外科学会(JSAPS)、日本乳癌学会、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会、日本内分泌外科学会、日本甲状腺外科学会、日本頭蓋顎顔面外科学会、日本麻酔科学会、日本蘇生学会、日本臨床モニター学会、日本心臓血管麻酔学会、日本老年麻酔学会、日本臨床麻酔学会、日本医療ガス学会、米国麻酔学会(ASA)、米国形成外科学会(ASPS)
本サイトは医療広告ガイドラインを遵守した情報を掲載しています
THE CLINIC では、医師監修のもと「医療広告ガイドライン」に則り、以下の2点を遵守するとともに、状況に応じた改善を適宜行っています。
1. 治療に関する体験談は掲載致しません。
2. 症例写真を掲載する際は、施術内容とリスク、および標準的な価格を必ず明記します。
左乳がん全摘後のゲストです。乳腺外科の先生が周囲の正常な組織をなるべく残してくださっていましたが、手術範囲との段差が目立っている状態でした。手術範囲が大胸筋に癒着し皮膚の伸びもよくなかったため、乳がん手術を行った病院でエキスパンダーを挿入し、十分に皮膚を伸ばしてから脂肪注入を行っています。エキスパンダーを5ヵ月間挿入後、1回目の脂肪注入を行いました。
こちらのゲストは健側(右胸)のバストのボリュームがかなりある方だったので、通常よりも多く脂肪注入を行い、少しずつボリュームを出していきました。