顔の脂肪吸引でたるんだら治らないでしょうか?
顔の脂肪吸引をして皮膚がたるむことはありますか?たるんでしまったら、もう治らないのでしょうか?
顔の脂肪吸引後に「たるんだ気がする」と感じても、治らないわけではありません。適切に吸引されていれば、皮膚は数週間〜数か月かけて自然に収縮し、フェイスラインも引き締まっていきます。
一方で、吸引量が多すぎる、もともとの皮膚の弾力が弱いといった要因によっては、施術後にたるみが生じることがあります。その場合、原因に応じた修正治療が必要になります。
なぜ脂肪吸引後に「たるみ」が出るのか?
脂肪吸引でたるむ原因には、吸引量、吸引の仕方、皮膚の状態が関係します。
吸引量が多すぎる
皮膚の収縮力に対して脂肪の吸引量が多すぎると、皮膚が余ってしまうことがあります。皮膚の収縮具合は年齢や肌質によって個人差があるため、その特性を見極めずに一律で多く吸引してしまうと、フェイスラインが緩んだように見えるケースがあります。
吸引層が浅すぎる・深すぎる
極めて浅い層を吸い過ぎると皮膚表面が波打ってしまったり、逆に深い層だけの吸引では皮膚の収縮が起こりにくくなります。経験の浅い術者では、この層の見極めや吸引が難しく、左右差やたるみの原因になることがあります。
加齢や皮膚の状態を考慮していないデザイン
年齢によって皮膚の伸びや弾力が異なるため、若年層と同じ吸引量を中高年層に適用すると、皮膚が余りやすくなります。さらに、もともとの肌質や皮膚の厚み、脂肪の付き方、生活習慣による皮膚状態の違いも影響します。
これらの条件を十分に評価せずに同一の吸引設計を行うと、皮膚が収縮しきれず、術後にたるみが目立つ結果になることがあります。
たるんでしまった場合の治療法
脂肪注入によるボリューム補正
脂肪吸引でたるみの他にも頬のコケなどボリュームロスが生じた場合には、脂肪注入でふっくらとした自然な立体感を取り戻せます。
タイトニング施術で皮膚を引き締める
他院の吸引後のたるみ改善に、THE CLINICではタイトニング施術「Morpheus8(モフィウス8)」を用いています。モフィウスは高周波(RF)をマイクロニードルの先端から皮下に直接照射する施術で、皮膚の引き締めとハリ感の回復を同時に叶えます。
たるみを防ぐためのポイント
顔の脂肪吸引によるたるみは、医師の診断力や技術力、術後のケアで回避することが可能です。
1. 皮膚の状態をきちんと診断する
たるみを防ぐためには、施術前の診断がとても重要です。
もともと皮膚の弾力が低下している方や、たるみやすい肌質の場合、同じ吸引量でも仕上がりに差が出ることがあります。
そのため、皮膚の厚み・ハリ・年齢による伸びやすさなどを正確に見極め、適切な吸引デザインや併用治療(糸リフト、エンブレイスやモフィウスなど)を検討することが大切です。
THE CLINICでは、こうした個々の皮膚特性をもとに施術計画を立て、たるまない仕上がりを目指しています。
2. 線維組織を温存し、収縮を促す
THE CLINICでは、ベイザー脂肪吸引を採用しています。特殊な超音波(VASER波)で脂肪細胞をバラバラに遊離させてから吸引するため、皮膚と筋肉をつなぐ線維組織を温存することができます。これにより、術後に皮膚がしっかりと収縮し、たるみにくい仕上がりを実現します。
さらに、浅層脂肪を丁寧に吸引して皮膚の引き締めを促す「スーパーフィッシャルリポサクション」という技術を採用。この高度な手技により、余計な脂肪を残さず、自然で滑らかなフェイスラインを形成します。
3. 術後の圧迫固定
フェイスバンドで数日間圧迫することで、皮膚と内部組織をしっかり密着させ、余りを防ぐことができます。さらに、圧迫固定にはむくみを軽度に抑え、皮膚の収縮を助ける効果もあります。
むくみが長引くと、皮膚を支える線維組織が十分に引き寄せられず、たるみやすくなるため、術後早期(3日間ほど)の圧迫ケアはとても重要です。
4. 回復期の血流ケア
体を冷やすと代謝が落ち、むくみが長引いてしまいます。
軽いストレッチや首まわりのマッサージを行い、血行を促すと皮膚の収縮がスムーズに。
塩分の摂りすぎにも注意が必要です。
肌質別のたるみリスクと対策
たるみの出やすさは肌質や皮膚の弾力によって大きく異なります。
THE CLINICでは、皮膚の状態を見極めて「収縮を促す」「支える」「補う」施術を組み合わせ、個々に最適なプランを立てています。
| 肌質タイプ | 傾向 | 対応施術の目安 |
| 弾力があり厚みのある肌 | 自然な収縮力が強く、吸引後も引き締まりやすい | ベイザー脂肪吸引と圧迫固定で十分 |
| 薄かったり、伸びやすい肌 | ハリを保ちにくく、たるみが出やすい | Morpheus(モフィウス)などのRFタイトニングで収縮を促す |
| すでにたるみが生じている肌 | 皮膚が余りやすく、輪郭が緩みやすい | たるんだ皮膚を引き上げる、吸収性の糸リフトを併用 |
顔の脂肪吸引後にたるみが残ってしまうケースの多くは、吸引量や層の選択を誤った場合に起こります。治すことも可能ですが、状態によっては複数回の治療が必要なケースもあります。そのため、初回の施術で皮膚の状態を正しく診断してもらい、適切な方法を選択し、たるませないことが重要です。
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