「コンデンスセルチャー豊胸」の効果や失敗、料金について、美容外科医が詳しく回答

幹細胞の抽出と培養のため、事前に20ccの脂肪を採取しますが、このとき吸引する脂肪はごく少量なのでダウンタイムはありません。シャワー・入浴については、ともに翌日から可能です。
豊胸手術の際に実施する脂肪吸引については、ダウンタイム症状として「きつめの筋肉痛」に近い痛みが術後3〜7日程度残ります。術後1週間頃には浮腫みやアザ（内出血）がピークを迎え、2週間頃から落ち着いてくるでしょう。その後、皮膚が引っ張られるような引きつれ感が生じますが、3カ月が経過する頃にはほとんど落ち着き、半年も経てば全く気にならなくなります。
脂肪注入に関しては、脂肪吸引ほど目立ったダウンタイムはありません。手術直後の約2週間は痛み、腫れ、アザ（内出血）が見られますが、1カ月程度で目立たなくなり、通常と変わらない生活が送れるようになります。
施術後のシャワー・入浴については、シャワーの場合、採取部位を濡らさないようにすれば翌日から、採取部位も含めた場合は2日後から可能です。入浴は抜糸後（約1週間後）から可能になります。

ゼロとは言えません。しかし、セルチャー豊胸では不純物や老化細胞などを排除した脂肪と、脂肪の定着に有利に働く幹細胞を増量させて注入するため、従来法に比べればしこりのリスクは低くなると考えられます。また、当院では皮下、乳腺下、大胸筋内、大胸筋下の各層に少量ずつ丁寧に分散させて注入するマルチプルインジェクション技術を採用しており、こうした注入技術の点でもしこりの回避を図っています。万が一、術後にそういった問題が起こった場合は、最後までしっかりフォローしますのでご安心ください。当然、対応は無期限、費用は無料です。　

定着した脂肪は半永久的に持続します。シリコンバッグなどと違って生きた組織のため、定着した後はご自身の脂肪となり、加齢や体重の増減によって若干変化する可能性はあります。ただしこれはセルチャー豊胸に限ったことではなく、脂肪注入豊胸全般に言えることです。

はい、可能です。その際、シリコンバッグの抜去とセルチャー豊胸は同時に行うことをおすすめしています。手術時間は3時間程度とお考えください。
シリコンバッグを除去したスペース（ポケット）は、血管が通っていない空洞の状態です。脂肪注入の際、このポケットに脂肪が入ってしまうと、脂肪は壊死してしまい、炎症の原因にもなりかねません。そのため、ポケットを避けて脂肪を注入する必要があるのです。
まずシリコンバッグ の抜去のみを行って、数カ月後、ポケットが閉じてから脂肪注入を行えば良いのでは? と思われるかもしれませんが、それも具合が良くありません。ポケットが閉じると周辺の組織や皮膚が癒着してしまうため、そこに脂肪を注入しても皮膚がきれいに持ち上がらないのです。乳房の形や見た目を考慮して、当院ではバッグの除去と同時の脂肪注入をおすすめしています。

残念ながら、脂肪細胞を培養する技術はまだありません。ですからセルチャー豊胸と言えども、脂肪採取に伴う痛みや苦痛は、ある程度は避けられないとお考えください。
ただ、脂肪吸引によって美しいボディラインが手に入るいう利点もあります。
なるべく痛みや出血を抑え、お体に負担のかからない方法で脂肪吸引を行いますので、どうかご安心ください。