豊胸脂肪注入の失敗「感染症」の起こる理由

豊胸脂肪注入の失敗「感染症」の起こる理由

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脂肪注入豊胸の失敗で、しこりの次に相談の多い感染症(発熱・皮膚の赤み)。安全なコンデンスリッチ豊胸でも、感染症のリスクはゼロではありません。
今回は、コンデンスリッチ豊胸でも起こりうる感染症の原因と回避法を解説します。

この記事の監修ドクター

大橋 昌敬
大橋 昌敬 医師
(THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長

感染症が起こる条件

脂肪注入豊胸で感染症が起こる原因

脂肪注入豊胸による代表的な失敗と言えばしこりですが、感染症も未だ無くならない不安要素の1つ。そんな感染症のリスクが最も高い豊胸法と言えば、採取した脂肪から茶こしで麻酔液や血液を生理食塩水で洗浄する、従来の脂肪注入豊胸です。原始的で老化細胞や死活細胞が残ったままになるうえ、加工時に脂肪が空気に触れるため、空気中のバイ菌(細菌やホコリ)が脂肪に付着する確率が高くなります。すると、バスト内にもバイ菌が入ってしまい、アレルギーや拒否反応を引き起こすことに。
高熱や痛み、皮膚の赤みといった感染症へと進行するため、バイ菌の混入は医学用語でコンタミネーションと呼ばれ、現代では危険視されるようになりました。
古くからの名残りで先述のような豊胸法を行なうクリニックは未だ存在しますが、主流はコンデンスリッチ豊胸に代表される〝良質な脂肪で、空気に触れさせないまま注入できる〟安全な方法に推移しています(2015年現在)。

コンデンスリッチ豊胸でも感染症が起こる?

コンデンスリッチ豊胸で感染症が起こる可能性

しかし、安全なはずの「コンデンスリッチ豊胸」でも感染症が起こるケースがあります。これは予備知識を持たない患者さんでは、見破れないカラクリが原因なことも。
それは、通常あってはならないことですが、「コンデンスリッチ豊胸」と謳いながらも実は、正規のコンデンス加工を行なっていない、または加工していない脂肪も半量ほど混ぜて注入する悪質なクリニックの場合……。コンデンスリッチファット(CRF)は手間がかかるため、なんとか人件費を削減させたい一部のクリニックが「独自の加工方法でCRFに濃縮しております」と説明して、ごまかすことがあるのです。これはCRF協会へ被害報告が相次いでいることから、厳重注意の呼びかけも行なわれていること。
また、純度100%のCRFであっても1ヶ所にまとめて注入したり、片胸400cc以上など過度な脂肪量で注入する場合は感染症のリスクがUP。脂肪に十分な酸素が行き渡らないことで脂肪が壊死し、壊死した組織に菌が増殖することがあるのです。この注入法により多くの方はしこりになりますが、免疫力のない方は感染症になってしまいます。そういう点でも、少量ずつまんべんなく注入することは非常に重要な意味を持っていると言えるでしょう。
本来、最も低リスクなはずのコンデンスリッチ豊胸で感染症が起こるケースでは、このような倫理観のないクリニック注入技術の不足したドクターが原因。「医師免許を持ってる先生だから大丈夫」と信用し過ぎず、術前カウンセリングではどんどんリスクチェックを行ないましょう。
例えば、注入方法やコンデンスリッチ豊胸の症例数をチェック。さらに正規のコンデンスリッチ豊胸なら必ず発行される「CRF正規プロセス証明書」
の有無も確認して、不安因子を0にすることをオススメします。

コラムのポイント

  • 脂肪注入豊胸による感染症は、脂質が悪く空気にも触れる従来法でよく起こる
  • コンデンスリッチ豊胸と言われる方法でも、CRF以外を混ぜた脂肪の場合は注意
  • カウンセリングでは脂肪の注入方法、症例数、正規証明書をチェックすると◎

<監修医師紹介>

大橋 昌敬

大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)

■経歴
  1. 1990年
    久留米大学医学部 卒業
    久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
    (胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
  2. 1994年
    Toronto General Hospital(Canada)
  3. 2000年
    聖心美容外科 東京院副院長 就任
  4. 2003年
    聖心美容外科 福岡院院長 就任
  5. 2009年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  6. 2012年
    THE CLINIC 東京院院長 就任
  7. 2015年
    THE CLINIC 技術指導医 就任
  8. 2017年
    THE CLINIC 統括指導医 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 総院長 就任
  10. 2023年
    第112回日本美容外科学会長就任
■資格
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本美容外科学会専門医
  • VASER Lipo認定医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
■所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)
  • アメリカ形成外科学会(ASPS)
■著書
技術教科書『安全で​失敗しない​脂肪吸引の​手術』​(克誠堂出版)​

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