脂肪吸引したら活用が常識に? 脂肪の可能性が話題
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脂肪吸引をお考えの方は、吸引した脂肪の活用法を考えていますか? 何も考えずに吸引した脂肪を捨ててしまうのは、とてももったいないことかもしれません。このコラムではその脂肪の活用法をご紹介します。
再生医療から基礎化粧品まで 応用される脂肪由来幹細胞
THE CLINICでは開院当初から脂肪の研究や脂肪の活用に力を入れ、学会でもその成果をたびたび報告していますが、やはり一般の方にはまだまだ不要なものという認識が根強いようです。しかし近い未来、そんな考えは時代遅れと言われるようになるかもしれません。
そう言わしめるのが、脂肪組織に含まれる幹細胞の存在。幹細胞には他にもiPS細胞や骨髄由来のものがありますが、脂肪から採取した幹細胞は皮膚や血管、骨、心筋など、他の細胞に変化する能力を持っています。しかも、脂肪からは骨髄の100〜1000倍もの幹細胞を抽出可能。費用面も何千万とかかってしまうiPS細胞の移植手術に対し、脂肪吸引で採取できる脂肪由来幹細胞は比較的に安価と言えるでしょう。こういった背景もあり、乳がん手術後の乳房再建や整形外科の関節症治療など、再生医療の有益な素材として熱い視線が注がれ、実際にニュースにもしばしば取り上げられています[1]。
そうは言っても、脂肪由来幹細胞にはコラーゲン生成や線維芽細胞といった皮膚組織に必要な因子を増やす作用が確認されているため、やはり美容分野におけるニーズが最も高いと言えるでしょう。美容医療はもちろんのこと、より身近なスキンケア部門でも脂肪由来幹細胞の働きを高めようとする研究がスタートしていて、すでにロート製薬が商品化も。ちなみに、この分野の広がりを重視しているロート製薬と、THE CLINICは共同開発を行っています。
濃度を高めて利用するという常識
THE CLINICで脂肪を活用する際は、用途に合わせてコンデンスリッチファット(CRF)かマイクロCRFに加工します。どちらも肥大した老化細胞まで排除した良質な脂肪です。細かく健全な脂肪細胞だけなので、従来の脂肪注入より体積あたりの脂肪量が多いことが特徴。また、不純物がないことで脂肪組織に存在する幹細胞のより活発な働きが期待できるため、美容医療における脂肪素材としては主流になりつつあります。
そんな脂肪を活用した美容施術で特におすすめなのが、繊細な部位のしわやたるみ、肌質改善に効果的な「マイクロCRF」に、脂肪を使って立体に仕上げることでリフトアップの常識を変えた「3Dセルリフト」。ボディデザインで言えば、いまや脂肪豊胸の代表格とも言える「コンデンスリッチ豊胸」があげられます。もちろん、脂肪の採取(脂肪吸引)や脂肪注入の技術力が結果を左右しますが、どれも高い満足度が期待できる施術です。
脂肪吸引のカウンセリングでは脂肪の活用法を同時に相談する。そんなことが当たり前になるのも、そう遠くない未来の姿なのかもしれません。
施術名 | マイクロCRF(3Dマルチレイヤー注入)/コンデンスリッチ豊胸 |
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施術概要 | 【マイクロCRF(3Dマルチレイヤー注入)】 皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を特許技術の遠心濾過で除去。この中から粒子の細かい細胞群(マイクロCRF)を抽出して術部に注入するエイジング治療。 【コンデンスリッチ豊胸】太もも、腹部などの皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を特許技術の遠心濾過で除去。これをバストの皮下に注入する豊胸手術。ベイザー脂肪吸引を併用することで、より美しいボディラインに仕上がる。 |
施術費用(標準モニター) | 【マイクロCRF(3Dマルチレイヤー注入)】¥260,000〜550,000(税込¥286,000〜605,000) 【コンデンスリッチ豊胸】¥864,000〜1,064,000(税込¥950,400〜1,170,400) モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。 ▷目の上の窪み解消に【3Dマルチレイヤー注入モニター募集】 ▷胸をきれいに大きく【美・バスト豊胸モニター募集】 |
施術の副作用・リスク | 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |
コラムのポイント
- 皮膚や血管などに変化する脂肪幹細胞が再生医療の主役になりつつある
- 脂肪幹細胞は美容でのニーズが高く、その働きに着目した基礎化粧品も登場
- 美容医療では脂肪幹細胞の濃度を高めて利用する方法が主流に
<監修医師紹介>
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大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)
- ■経歴
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- 1990年
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久留米大学医学部 卒業
久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
(胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
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- 1994年
- Toronto General Hospital(Canada)
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- 2000年
- 聖心美容外科 東京院副院長 就任
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- 2003年
- 聖心美容外科 福岡院院長 就任
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- 2009年
- THE CLINIC 福岡院院長 就任
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- 2012年
- THE CLINIC 東京院院長 就任
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- 2015年
- THE CLINIC 技術指導医 就任
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- 2017年
- THE CLINIC 統括指導医 就任
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- 2022年
- THE CLINIC 総院長 就任
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- 2023年
- 第112回日本美容外科学会長就任
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- ■資格
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- 日本胸部外科学会認定医
- 日本外科学会認定医
- 日本美容外科学会専門医
- VASER Lipo認定医
- TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
- ■所属学会
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- 日本外科学会
- 日本胸部外科学会
- 日本形成外科学会
- 日本美容外科学会(JSAS)
- 日本美容外科学会(JSAPS)
- アメリカ形成外科学会(ASPS)