「瞼が重い」を治す3つの方法【脂肪取り・サーミスムース・眼瞼下垂】

「瞼が重い」を治す3つの方法【脂肪取り・サーミスムース・眼瞼下垂】

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顔の悩みとしてよく挙げられる瞼の重み。
「脂肪取りで瞼の重みが解消される」「脂肪を取ると腫れぼったい一重瞼を二重にすることができる」そんな話、聞いたことありませんか?
実は瞼の重みには必ずしも脂肪取りが有効とは限りません。
瞼が重いという症状には、様々な原因があり、原因によって治療法が異なります。
今回は、そんな瞼が重くなる原因と有効な治療法あわせてご紹介します。

この記事の監修ドクター

大橋 昌敬
大橋 昌敬 医師
(THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長

まぶたの脂肪取りとは?

昨今、瞼の重みに悩む方に向けた〝瞼(まぶた)の脂肪取り〟というフレーズの治療が流行しています。
この治療法は、その名の通り、まぶたの脂肪を除去するというもので、瞼についている脂肪が厚い方にとっては最適です。脂肪を取ることで瞼の重みがすっきりし、ぱっちりとした目元に近づけることができます。
まぶたの重みにより二重ラインがはっきりとでないという方や、まぶたの厚みが気になるという方におすすめです。

瞼(まぶた)が重くなる3つの原因

脂肪によるまぶたの重みに効果的な脂肪取りですが、まぶたが重くなる原因は脂肪に限りません。瞼の重みの原因は大きく分けて3つあります。

皮膚のたるみ

加齢による瞼の筋力低下や、スマホの見過ぎ過度なアイメイクによる眼精疲労から目元をこすり過ぎている方は瞼の皮膚が伸びてしまうことがあります。
その部分がたるみとなり瞼が重く見えてしまうのです。症状は、腫れぼったいというより、目尻から垂れているような重さが特徴です。

脂肪の厚み

顔に脂肪が多く、瞼が腫れぼったい方は脂肪の厚みが原因であることが多いです。 日本は古来より、寒冷地域の多い国柄。
民族的に、温暖気候の欧米人に比べるとまぶたの皮膚や脂肪が厚めだと言われています。
日本人に二重の方が少ない理由もこういった背景が関係しているようです。
また、身体がやせている方であっても、脂肪の厚みによって瞼の重さに悩んでいる方は少なくありません。

眼瞼下垂

眼瞼下垂とは瞼が垂れ下がった症状で、先天性のものと後天性のものに分けられます。
瞼の筋肉が生まれつき弱いため皮膚が垂れ下がってしまうのが先天性、加齢やコンタクトの長期使用などでまぶたを引き上げる腱膜の異常が原因でたるみを引き起こすのが後天性です。
また、左右どちらか一方が重いなど、瞼の重さが左右で違う方は、眼瞼下垂である場合が多いです。

原因別解決方法

瞼の重みについて3つの原因をご紹介しましたが、これらの治療方法はそれぞれ異なります。
適切な治療を行わなければその効果は感じることができないので注意が必要です。

皮膚のたるみの解決法「サーミスムース」

サーミ スムースとは、顔や首元の皮膚のたるみを改善する、近年アメリカで誕生したばかりのたるみ治療です。
直径1㎝未満のハンドピース(先端にボタン型の金属がついたスティック)を瞼の表面にあて、高周波の熱(42〜45℃程度)を照射します。
すると熱によって刺激された皮膚と脂肪組織でコラーゲンが生成され、肌密度が高まり、伸びた皮膚と皮下組織を強力に引き締めることができます。
なお、45℃ほどの熱なのでやけどの心配はなく、メスを使わないため手術中の痛みもありません
高周波の熱を肌へ照射するライト療法となるので、他の治療と比較するとタイトニング効果はややマイルドにはなりますが、術後のダウンタイムや傷跡が残ることがありません。よって、身体への負担が最も少ない治療法といえるでしょう。

脂肪の厚みの解決法「脂肪取り(脱脂)」

冒頭でもお伝えしましたが、脱脂は瞼の奥にある脂肪を取り除く手術です。
瞼の脂肪は脂肪吸引のように針で吸い出すことはできないため、少なくとも3ミリほどの切開が必要となります。
数ミリとはいえ切開を伴うため、術後1週間ほどは腫れなどのダウンタイムがありますが、この脂肪を除去することで、瞼の腫れぼったさが改善されます。
さらに瞼の脂肪は、身体の脂肪と違い一度除去すると再発することがありません。
二重の埋没手術を行っている場合は、手術で作った二重が消えにくくなるという効果もあります。
万能のように思える脱脂による治療ですが、脱脂を行っても効果が感じられない場合があります。
瞼の腫れぼったさの原因が、浅い部分の皮下脂肪である場合です。
皮下脂肪は比較的硬く、周りの組織に張り付いているため、脱脂の手術では除去することができません
直接見ながら筋肉や隔膜から剥がして取る必要があり、そのためには全切開や長い皮膚切開が必要となるのです。

眼瞼下垂の解決法「眼瞼拳筋短縮術」

眼瞼拳筋短縮術とは眼瞼下垂に有効な治療法です。その方法は、二重ラインに沿って切開し、瞼が伸びている部分を切り取り、腱膜の長さを短くして縫合することで、たるんだ瞼を引き上げるというもの。
眼瞼下垂になると、体が反射的に目を開けようとするため、額の筋肉が常に緊張して力が入った状態になり、頭痛、肩こり、著しい眼精疲労なども引き起こします。
そのため眼瞼拳筋短縮術の治療は、目の印象や視野が広がるだけでなく併発して引き起った肩こりなどにも有効です。
ただし、瞼にあるミュラー筋という筋肉は、交感神経に支配され体全身とつながっているため、ここを傷つけてしまうと、さまざまな障害が発生するリスクも想定されます。
また、この治療法は大学病院や総合病院の保険診療でも適応しますが、あくまでも治療が目的の一般診療のドクターにはデザイン性まで求めることは難しいのが現状です。

原因別解決法

まぶたが重くなる原因 治療に適した施術 施術の方法 施術のリスク
皮膚のたるみ サーミスムース 体の外側から42〜45℃程度の熱を照射し、皮膚を引き締める。 効果はマイルド。
たるみが激しい場合は他の方法が必要。
脂肪の厚み 脱脂 瞼を3ミリ程度切開し、そこから脂肪を吸い出す。 脂肪の付着位置によっては除去できない。
眼瞼下垂 眼瞼拳筋短縮術 二重ラインに沿って切開し、瞼が伸びている部分を切り取る。
腱膜を短くして縫合することで、たるんだ瞼を引き上げる。
神経や筋肉を傷つけた場合後遺症が残る。

人気のまぶたの脂肪取りは本当に有効?デメリットは?

脂肪取りでとれる脂肪は、眼窩脂肪といって瞼の奥深くにあるため、ここを取り除いたからといって、必ずしも瞼の厚みが軽減されるとは限りません
さらに原因が脂肪ではなく、皮膚のたるみなど別の要因によるものである場合、瞼の脂肪を取るだけでは効果が感じられないことがあります。

まぶたの脂肪取りのデメリット:くぼみ目の原因となることも

瞼の脂肪を取ることによって、将来、くぼみ目を引き起こすこともあります。人は年とともに脂肪は少なくなるため、若いうちに脂肪取りをすると目がくぼんでくる場合があるのです。
脂肪をとにかく多くとりたい!といってやみくもに脂肪取りを行うのではなく、しっかりと目元の状態を確認したうえで治療を決めることが大切です。

くぼみ目について詳しくはこちらをご覧ください、
老け顔に終止符!【目のくぼみ・三重まぶたの原因と治療法を解説】

必要なことは、原因の診断

3つの原因をご紹介しましたが、まぶたの重みで悩む方の多くは、実は皮膚のたるみタイプ。「脱脂治療をしたものの、効果がないと思ったら実は皮膚のたるみが原因だったから」という事態にならないよう、まずはカウンセリングで原因診断を行うことを推奨します。
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コラムのポイント

  • 瞼の重さは、3つの原因に分けられ治療法がそれぞれ異なる
  • 流行の〝瞼の脂肪吸引〟というフレーズの脱脂治療は適応者が限られる
  • たるみ・脂肪・眼瞼下垂など、治療法は原因診断後に確定する必要がある

<監修医師紹介>

大橋 昌敬

大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)

■経歴
  1. 1990年
    久留米大学医学部 卒業
    久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
    (胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
  2. 1994年
    Toronto General Hospital(Canada)
  3. 2000年
    聖心美容外科 東京院副院長 就任
  4. 2003年
    聖心美容外科 福岡院院長 就任
  5. 2009年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  6. 2012年
    THE CLINIC 東京院院長 就任
  7. 2015年
    THE CLINIC 技術指導医 就任
  8. 2017年
    THE CLINIC 統括指導医 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 総院長 就任
  10. 2023年
    第112回日本美容外科学会長就任
■資格
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本美容外科学会専門医
  • VASER Lipo認定医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
■所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)
  • アメリカ形成外科学会(ASPS)
■著書
技術教科書『安全で​失敗しない​脂肪吸引の​手術』​(克誠堂出版)​

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