ヒアルロン酸注入の失敗・しこりの原因と修正法|医師解説の対策ガイド【画像あり】
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ほうれい線や目の下のたるみ、目のくぼみ、頬こけ、おでこのボリューム…。これらのお悩みを解決する方法として、当院が最もオススメする施術は脂肪注入です。一般的なのはヒアルロン酸ですが、ヒアルロン酸はしこりになることがあり、容易に除去できないケースもあります。以下ではヒアルロン酸注入の代表的な失敗「しこり」の原因とその解決法、さらにヒアルロン酸を上回る効果が期待できる脂肪注入の効果をわかりやすくご紹介します。
ヒアルロン酸後の「失敗したかも?」のためのセルフチェック
ヒアルロン酸を顔に注入後、以下のような症状にお悩みではありませんか?
セルフチェックリスト
□ デコボコしていて触れると硬い塊がある
□ 笑うとデコボコが浮き出てくる
□ 不自然に膨らみすぎている
□ 注入部位が青白く透けて見える
□ 形に左右差があって気になる
□ 注入した場所とは違うところがボリュームアップ
ひとつでも該当すると、失敗の可能性が考えられます。
ヒアルロン酸の失敗は、闇雲に溶解注射を打つだけでは解決しないことがあります。当院ではエコー診断でトラブル部位を見える化し、しこりの位置、深さ、大きさまでミリ単位で特定してから処置を行います。
もしお困りなら、まずはお気軽にご相談だけでもお越しください。
当院で行ったお顔の美容整形の症例
まずは当院で行った顔の美容整形の実際の症例をご覧ください。
おでこのくぼみや目のくぼみ、目の下のクマ、ほうれい線などが改善されていることがお分かりいただけるかと思います。
実はこれらの症例、ヒアルロン酸は一切使用していない、脂肪注入の症例です。
ヒアルロン酸は手軽に受けることの出来る施術ですが、人工物であるが故のデメリットや、様々な失敗が存在することも事実。当院では、これらの失敗を避けるべく、すべてのエイジング治療にヒアルロン酸などの人工物は使用せず、ご自身から採取した脂肪を使用しています。
では実際に、ヒアルロン酸注入はどのような失敗が起こり得るのでしょうか?
次の章からご説明いたしましょう。
| 施術名 | マイクロCRF注入 |
|---|---|
| 施術概要 | 皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を特許技術の遠心濾過で除去。この中から粒子の細かい細胞群(マイクロCRF)を抽出して術部に注入するエイジング治療。 |
| 施術費用(標準モニター) | 1部位:¥260,000〜(税込¥286,000〜) モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。 ▷【目のクマ・たるみを改善!お顔の脂肪注入モニター募集】 |
| 施術の副作用・リスク | 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |
本当にあったヒアルロン酸注入の失敗例
ザ・クリニックには顔整形の失敗のお悩みも数多く寄せられいます。なかでも“ヒアルロン酸注入後にしこりができた”という内容が目立ちます。ヒアルロン酸はフィラー(充填剤)として安全が高いものの、しこりや凸凹が生じるケースの報告は少なくありません[1][2]。
どのような部位でヒアルロン酸注入のしこりの失敗が目立つのか、しこりの他の失敗にはどんなものがあるのかをご紹介します。
失敗① ほうれい線がしこりでボコボコに

顔のヒアルロン酸注入の中でも特にニーズが高いということもあるでしょうが、まずあげられるのは、ほうれい線のしこり。「虫に刺されたようにぼこぼこになった」と症状を説明する方が多いのが特徴的です。他には「しこりで段差になり、逆にほうれい線が目立つ」とお悩みの方もいます。
失敗② 目の下に帯状のしこり

皮膚がとても薄いという特徴のある目の下では、「帯状のしこりができた」「膨らんで欲しい部分以外がでこぼこしている」などの声が見られます。また、「硬く残っているのが気になる」と硬さの違和感を訴える方も特に多い部位と言えます。
失敗③ 入れすぎて顔(頬)がパンパンに
過剰注入により、顔全体が膨らみすぎてしまう失敗です。注入を繰り返すうちに、不自然な「ヒアル顔」になってしまうケースが目立ちます。頬や額がパンパンに腫れぼったくなり、整形がバレたくない方にとっては深刻な悩みとなります。
失敗④ 丸くなるはずがボコボコのおでこに
本来であればおでこは、ヒアルロン酸注入を行う場合、薄く広げて注入しなければなりませんが、塊で注入してしまうとしこりとなりボコボコになってしまう場合があります。
特に、皮膚が薄い方ではこういった失敗が起こることは少なくありません。
失敗⑤ 目の下が青く透けている
皮膚が薄い部位で起こりやすい「チンダル現象」と呼ばれるトラブルです。ヒアルロン酸を浅すぎる層に注入してしまうと、光の屈折でヒアルロン酸が青白く透けて見えてしまいます。クマ改善のはずが、逆に不自然さが目立って相談される方が多い症状です。
失敗⑥ 左右差ができて非対称になってしまった
注入量や位置が左右で違ったり、逆に元々の骨格の左右差を考慮していない場合、顔のバランスが崩れてしまうことも。特に笑った時や話す時に、片側だけが膨らみすぎたり、歪んで見えたりと、左右の非対称が強調されやすい失敗です。
失敗⑦ 鼻や顎がブヨブヨになった

ヒアルロン酸注入は若返り以外に、鼻を高くしたり顎をシャープにしたりするプチ整形としても利用されます。そういった方からの相談もたくさん寄せられます。特に「ヒアルロン酸溶解注射を打ったら、水風船のようにブヨブヨになった」という内容が印象的です。
失敗⑧ 左右差ができて非対称になってしまった
ヒアルロン酸では、注入箇所から動いてしまう「マイグレーション(移動)」が起こり得ます。ほうれい線・目の下・口元など表情筋がよく動く部位や、鼻筋や顎など圧がかかりやすい部位に多く、数か月経ってから、別の場所の膨らみや段差に気づくことも少なくありません。
■ヒアルロン酸注入後の症状が気になる方へ■
経験豊富な医師が診察し、状態や対処法を分かりやすくご説明します。お気軽にご相談ください。
失敗の原因
顔のヒアルロン酸注入でしこりなどの失敗が起こるのには、いくつかの原因傾向があります。繰り返しの注入で吸収されずに残ってしまうというのも要因としては考えられなくはないですが、特筆すべきはヒアルロン酸の「種類」「注入技術」です。
ヒアルロン酸の種類

ヒアルロン酸は粒子が細かく液状に近いものから、粒子が大きく固形に近いものまで、種類によって硬さの程度が様々。通常、バストや鼻や顎の形成には、しっかり形づくれる粒子が大きめのヒアルロン酸を使用します。一方、顔のしわ消しなどで選択するのは、粒子が細かく柔らかいタイプ。例えば口コミにあったように、特に皮膚の薄い目の下は硬さやデコボコが目立つため、3〜6ヵ月で吸収されるほど粒子の細かいものを選択する必要があります。このチョイスミスから、硬いヒアルロン酸をしこりと思っているケースも多いのです。
なかには安い豊胸向きのヒアルロン酸を、破格の値段で顔に注入する悪質なクリニックも存在するようなのでご注意ください。
注入技術

皮膚の薄い顔の場合、かなり細かく注入する技術が求められます。その技術が未熟だと硬さはもちろんのこと、ほうれい線の失敗談にあったようなボコボコした見た目に……。また、ヒアルロン酸を浅い層に注入すると、それだけ硬さが手で触れたときに伝わりやすく、皮膚の厚さに応じて注入する深さにも配慮しないといけません。
つまり、顔の解剖学にのっとった知識と繊細な注入技術を併せ持つドクターに任せないと、しこりのリスクは高まります。
ヒアルロン酸は20年以上使われてきた安全性の高い注入材です。ただ近年「長期・反復使用」のフェーズに入り、見えてきた問題が「Filler Fatigue」という、フィラー疲労(フィラーによる組織疲労)の概念です。
2025年10月にアメリカの研究チームの研究報告に記されており[3]、過剰注入ではなく、下記のような時間軸の問題提起がなされています。
・ヒアルロン酸の保水で常に腫れぼったい
・皮膚が伸びてしまい弾力を失う
・構造的に移動しやすく不自然になる
知れば知るほど私たち医師は、何を・どこまで・何のために行うのかを、改めて考える必要があると感じます。
ヒアルロン酸注入の失敗修正
ヒアルロン酸注入でしこりができてしまった場合は、ヒアルロン酸溶解注射でしこりの除去を行います。
ヒアルロン酸溶解注射とは?
ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)は、ヒアルロン酸を溶かす酵素です。注射することでしこりが溶解し、顔にできる小さなしこりの場合は自然と体内に吸収されます。
ヒアルロン酸溶解注射のデメリット
注射でしこりを溶かすことができるヒアルロン酸溶解注射は、メリットしかないように感じますが、実はしこりが取り切れないことも。ヒアルロン酸注入でできた顔のしこりはとても細かいのが特徴です。そのため、きちんと目視しながら除去しないと、除去しきれないことがあります。
ヒアルロン酸のしこりを確実に除去した実症例

当院では、上記のようなしこりの取り残しがないよう、しこり除去の際には必ずエコーを使用します。右の画像は、ほうれい線のしこりにお悩みだった当院ゲストのエコー画像です。まずは、エコーでヒアルロン酸のしこりの「位置」「大きさ」「数」などを把握します。こちらのしこりは、大きさ8.4mm、厚さは1.7mmしかないことが事前に分かりました。
正確に診断した後は、的確にしこりへヒアルロン酸溶解注射をします。ご覧の通り、しこりに注射針がピンポイントに届いているかどうかを施術中に確認できるため、確実にしこりへ注射できました。
治療後、本当にしこりがなくなったかどうか不安な方もいるでしょう。そんな方は吸収されているかどうか、後日確認するということも可能です。こちらのゲストも3日後にご来院いただいた際に、ヒアルロン酸がなくなっていることを確認できました。
ヒアルロン酸除去を検討されている方は、まずご相談ください。医師が診察し、お悩み解消に適した方法をご提案いたします。
ヒアルロン酸溶解注射で消えないことがある?!

ヒアルロン酸注入による失敗でできたしこりのほとんどは、このようなエコー下での確実な処置で解消することができます。ただ、口コミの中には「しこりがなくならなかった」という声も。
理由のひとつに、ヒアルロン酸が溶解されたものの、吸収はされなかったというケースが考えられます。鼻や顎への注入の失敗談にあった「水風船のようにぶよぶよしている」という口コミがそうです。鼻や顎の形成の場合、塊で注入するため厚めの被膜ができることがあり、溶かしたヒアルロン酸が吸収されず被膜内に残ってしまうことがあるのです。この場合、エコーで確認できれば穿刺除去などの方法で対処できます。
もうひとつ考えられるのが、炎症や感染症などによって肉芽や瘢痕など組織が線維化しているケースです。ケナコルトという薬剤を注射して組織を薄くさせたり、カニューレで崩したり、小石の上に布団をかぶせて硬さを感じなくするように脂肪を注入したりといった方法で対処します。
しこり解消後は脂肪注入がおすすめ

みなさんヒアルロン酸のしこりをなくすことが一番の希望ではありますが、そのお悩みが解消されれば、やっぱりしわやたるみが気になるというもの。そのため、ヒアルロン酸の除去と同時にマイクロCRFやSRF(ステムセルリッチファット)注入、コンデンスリッチフェイスなどの脂肪注入をおすすめしています。
実際、脂肪は本来の皮下組織なので柔らかく自然で、ヒアルロン酸のように青白く浮き立つような失敗もありません。ヒアルロン酸注入同様にしこりのリスクはありますが、脂肪注入ではそのリスクを限りなくゼロに近づける技術が明確になっています[4]。さらにヒアルロン酸が残っているとしこりの原因になる可能性があるため、当院ではエコー下での処置と術後の確認は欠かさず、安全な施術を心がけています。ヒアルロン酸注入後のトラブルでお悩みの方はご相談ください。
コラムのポイント
- 顔の場合、ヒアルロン酸自体がしこりのように硬く感じることがある
- エコー下で確実にヒアルロン酸溶解注射をすれば、ほとんどのしこりは解消される
- ヒアルロン酸のしこりを解消したら、次は脂肪注入を考える人が多い
よくある質問
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ヒアルロン酸注入後はいつから修正可能ですか?
注入後2~3週間ほど経ってから修正の判断を行うのが一般的です。
ヒアルロン酸注入の仕上がりは、注入直後に確定するものではありません。施術後しばらくは腫れやむくみなどのダウンタイムを経て、自然になじむまでの期間があるので、実際よりもふくらんで見えたり、左右差が強調されて見えることがあります。
そのため、ダウンタイムが落ち着く1〜2週間後に、最終的な形を評価するのが一般的です。
ただし、強い違和感や痛み、皮膚の色調変化などがある場合は、時期を待たずに対応が必要になることもあります。修正の可否やタイミングは、注入部位や使用製剤、症状によって異なるため、必ず医師の診察のもとで判断します。 -
注入したヒアルロン酸を押すとどうなりますか?
強く押したりすると、ヒアルロン酸が移動し、形が崩れたり不自然な段差ができたりする原因になります。
軽く触れる程度なら問題ありませんが、注入直後は安定していないので、自己判断で揉んで馴染ませようとすることは非常に危険です。しこりがある場合に無理に押すと、組織を傷めたり炎症を招いたりする恐れもあります。
硬さや違和感が気になる場合は、触らずに医師に相談してください。 -
ヒアルロン酸のしこりは溶解するとどうなりますか?
顔にできた小さいしこりの場合、ヒアルロン酸溶解注射を打つと、数日で体内に吸収されます。
ただし、鼻や顎の形成のためにヒアルロン酸を塊で注入していると、厚めの被膜ができることがあり、ヒアルロン酸溶解注射後に吸収されず被膜の中に残り、ブヨブヨとした質感になることがあります。他にも、肉芽や瘢痕などになっているケースもあります。
そのような場合はヒアルロン酸溶解注射以外に、エコーで確認しながらの穿刺除去や、ケナコルト注射などの方法で対処します。 -
ヒアルロン酸注入で失明することはありますか?
<監修医師紹介>
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大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長 / CRF療法・VASER Lipo技術指導医)
【経験年数】医師歴34年 / 【年間症例数】約300件 / 【学術発表数】論文15件以上・学会発表35件以上
- ■経歴
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- 1990年
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久留米大学医学部 卒業
久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
(胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
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- 1994年
- Toronto General Hospital(Canada)
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- 2000年
- 聖心美容外科 東京院副院長 就任
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- 2003年
- 聖心美容外科 福岡院院長 就任
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- 2009年
- THE CLINIC 福岡院院長 就任
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- 2012年
- THE CLINIC 東京院院長 就任
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- 2015年
- THE CLINIC 技術指導医 就任
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- 2017年
- THE CLINIC 統括指導医 就任
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- 2022年
- THE CLINIC 総院長 就任
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- 2023年
- 第112回日本美容外科学会長就任
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- ■資格
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- 日本胸部外科学会認定医
- 日本外科学会認定医
- 日本美容外科学会理事
- 日本美容外科学会専門医
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医
- TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos
- ■所属学会
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- 日本外科学会
- 日本胸部外科学会
- 日本形成外科学会
- 日本美容外科学会(JSAS)
- 日本美容外科学会(JSAPS)
- アメリカ形成外科学会(ASPS)
- ■著書
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技術教科書『安全で失敗しない脂肪吸引の手術』(克誠堂出版)
豊胸にまつわる30の口コミ都市伝説【噂の「ウソ?」 or「 ホント?」を専門医が徹底解説!】(THE CLINIC)
豊胸手術で失敗しないために絶対に押さえておきたい15の常識(THE CLINIC)