豊胸やめた方がいい?後悔しないために知っておきたいリスク21選とその回避法

豊胸やめた方がいい?後悔しないために知っておきたいリスク21選とその回避法

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「豊胸手術はやめた方がいい」。このコラムは、そんな言葉に心が揺れている方にこそ読んでいただきたいです。やめた方がいいという意見は、トラブルのリスクや各種デメリットを考慮してのこと。しかし、私たちは「やめなくてもいい」と胸を張って言い切ることができます。正しく情報収集して、リスクを踏まえて信頼できるドクターを見つけられれば、きっと良い結果が得られると確信しているからです。
このコラムでは、代表的な豊胸手術(シリコンバッグ、ヒアルロン酸、アクアフィリング、脂肪注入)の21のリスクや失敗例を、当院に相談に来られた実際の写真で解説します。何に注意すれば、後悔することなく、失敗を回避できるか。最後までお読みいただくことで、こうしたことをご理解いただけると思います。お悩みの方は是非ご一読ください。

この記事の監修ドクター

大橋 昌敬
大橋 昌敬 医師
(THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長

豊胸はやめた方がいいの?

SNSで豊胸手術の失敗やリスクを見たり、周囲の人から手術をやめた方がいいとアドバイスを受けたりしたことがある方もいるのではないでしょうか。
確かに、豊胸手術には失敗や事故のリスクがあります。術後にバストの大きさや形が不自然になる例もありますし、術後すぐは満足のいく結果が得られても、数年後にトラブルが起こる可能性もあります。

各豊胸術のリスクやデメリットをしっかり理解せずに、気軽に手術を行ってしまうと、失敗したり後悔することになりかねません。しかし、信頼できるクリニックで適切な豊胸手術を受ければ、リスクを最小限に抑えることができます

バストにコンプレックスを感じている方にとって、豊胸は理想のバストを手に入れるための最も有効な方法です。
豊胸手術を受けるか迷っている方は、各豊胸術の失敗やリスクをしっかり理解し、自分に合った適切な施術方法を選ぶことが大切です。

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実際の豊胸の症例

コンデンスリッチ豊胸の症例

コンデンスリッチ豊胸の症例

コンデンスリッチ豊胸の症例

コンデンスリッチ豊胸の症例

施術名 コンデンスリッチ豊胸
施術概要 太もも、腹部などの皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を特許技術の遠心濾過で除去。これをバストの皮下に注入する豊胸手術。ベイザー脂肪吸引を併用することで、より美しいボディラインに仕上がる。
施術費用(標準モニター) ¥864,000〜1,064,000(税込¥950,400〜1,170,400)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
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施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

豊胸の種類

豊胸には、大きく分けて「シリコンバッグ豊胸」「ヒアルロン酸豊胸」「脂肪注入豊胸」の3つがあります。

シリコンバッグ豊胸

シリコンバッグを胸に挿入する方法です。脇などを切開し、大胸筋周囲の組織の一部を剥離して空間を作り、シリコンバッグを挿入します。
さまざまなサイズや形のシリコンバッグを自由に選ぶことができ、一度の施術で大幅なバストアップも可能です。

ヒアルロン酸豊胸

ヒアルロン酸を胸に注入することでバストのサイズアップを行う方法です。
手術が不要なためダウンタイムが短く、価格も比較的安価であることが特徴として挙げられます。

脂肪注入豊胸

自身の腹部や太ももなどから脂肪吸引を行い、加工後に胸へ注入する方法です。
特徴として、半永久的な効果が期待でき、見た目や感触がナチュラルに仕上がりやすく、アレルギー反応のリスクが少ないことが挙げられます。

シリコンバッグ豊胸 ヒアルロン酸豊胸
アクアフィリング豊胸
脂肪注入豊胸
概要 シリコンバッグを挿入する豊胸術 ヒアルロン酸などの充てん剤を注入する豊胸術 採取した自己脂肪を加工後に注入する豊胸術
大きさ 希望に応じて選択可能 1カップ程度 1.5〜2カップ
手触り 体型による(痩せていると違和感を感じやすい) 体型による(痩せていると違和感を感じやすい) 柔らかく自然
効果の
持続性
10年 数ヶ月〜数年 生来のバストと変わらず
こんな方におすすめ 大きさにこだわりたい 手軽に受けたい バレたくない、自然な仕上がりにこだわりたい
メリット 一度の施術で大幅なバストアップが可能 安価で手軽にバストアップできる 柔らかい触感の自然なバストに仕上がる
デメリット
  • 劣化したバッグを放置すると硬く拘縮することがある
  • 挿入後にずれることがある
  • 横になっても自然に流れない
  • 大幅なバストアップは期待できない
  • しこりになることがある
  • 世界的に見ると、豊胸目的での使用は推奨されていない
  • 大幅なバストアップは期待できない
  • しこりになることがある

シリコンバッグ豊胸のリスク

シリコンバッグ豊胸は、日本で年間約2万人が選択していると言われるメジャーな豊胸手術です。しかし、除去に関する相談が多い手術法でもあります。
どのようなリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。

心理的ストレス

シリコンバッグを体内に入れる手術は、異物が体内にあるという意識や将来的なトラブルの心配から、心理的なストレスを引き起こすことがあります。この不安感や違和感は、長期間続くと精神的な健康に影響を及ぼす可能性があります。

カプセル(被膜)拘縮

シリコンバッグ豊胸のカプセル拘縮で寝ても流れない不自然なバスト
寝ても流れない不自然なバスト

シリコンバッグ豊胸をした方の約10人に1人が経験するカプセル拘縮。これは、体がシリコンバッグを異物として認識し、その周りに被膜を形成する状態です。
被膜が厚くなりシリコンバッグを締め付けると、胸が硬くなり、テニスボールのように変形することもあります。
さらには、触っても動かないほど硬くなったり、痛みを伴う場合もあります。

このカプセル拘縮の症状の程度は、 「Bakerの被膜拘縮分類[1]」に基づくグレードで評価され、グレードが上がるほど、症状は深刻になります。

カプセル拘縮のグレード
(Beckerの被膜拘縮分類)

グレード 症状
Grade 1 無症状。
胸の柔らかさや形が自然で、挿入したバッグの感触もほとんどわからない。
Grade 2 触ると胸に若干の硬さを感じることがある。
見た目はほとんど自然で、症状も気にならないことが多い。
Grade 3 触ると胸が硬く、違和感を感じるレベル。
見た目はほぼ自然だが、触った際にバッグの感触がわかる。
Grade 4 胸がテニスボールの硬さになり、見た目にも異常が生じる。
痛みを感じる場合が多い。

石灰化

シリコンバッグの被膜内まで石灰化していた豊胸トラブル
被膜内まで石灰化していたケース

シリコンバッグ豊胸から10年も経つと、高い確率で石灰化が発症します。
石灰化は、シリコンバッグを包み込む被膜の周りにカルシウムの結晶が沈着することで起こります。
これが厚くなるとカプセル拘縮以上の硬さになり、触感は石のようだと例えられるほどです。

破損

豊胸バッグ破損によって左胸が腫れあがった女性の胸部
バッグ破損によって腫れ上がった左胸

シリコンバッグが胸の中で破損することもあります。破損の主な原因としては、外部からの衝撃やシリコンバッグ自体の劣化、カプセル拘縮や石灰化などが挙げられます。

破損すると、胸の硬さや変形、腫れなどの見た目の変化が症状が現れます。他にも、ペコペコとした感触や痛みを感じた場合も、破損の疑いがあります。
昔のタイプのシリコンは、破損すると乳房内だけでなく広範囲に拡散される可能性があり、移動先で症状が出ることがあります[2][3]

一方、現在主流の粘着性の高いシリコンバッグは中身が流れ出にくいため、破損に気づかない人も多いです。そのため放置してしまい、炎症してバストが腫れ上がるなど、重症化するケースが増えています

左右差が生じる

豊胸シリコンバッグのカプセル拘縮で左右差が生じたバスト
カプセル拘縮で左右差が生じたバスト

豊胸の失敗例として、左右差が顕著に現れることがあります。バストの大きさや乳頭の位置が左右で異なる場合もあり、再手術が必要になることがあります

これは、術後にシリコンバッグが体内で移動して位置がずれてしまったり、カプセル拘縮、シリコンバッグ破損が影響して左右差が生じてしまう場合もあります。

リップリング

リップリングを起こしたシリコンバッグ豊胸後のバスト
折れ曲がったバッグの縁が尖っていたケース

シリコンバッグ豊胸後、胸の表面が波打ったり一部が突起するリップリングが発生することがあります。
これはシリコンバッグが胸の中で折れ曲がる現象で、皮膚が薄い方や元のバストが小さい方、シリコンバッグのサイズが大きい場合に生じやすいです。
シリコンバッグ挿入時に、医師がバッグをよれた状態で挿入してしまうケースもあります。

段差ができる(ダブルバブル)

バッグの縁が段差となって現れた豊胸の失敗事例
バッグの縁が段差となって現れた豊胸

シリコンバッグの縁がバストの段差となって現れるダブルバブル。バストが鏡餅のような見た目になり、触り心地や揺れ方も不自然になります。
シリコンバッグのサイズが合っていなかったり、剥離の仕方に問題があったり、カプセル拘縮などが原因で生じます。

痛みを感じる

痛みから胸を抑える女性
大きなトラブルのサインかも?

シリコンバッグ豊胸の失敗は、見た目や触感だけでなく、痛みを伴うこともあります。動いたときや触ったときの痛みは、大きなトラブルの兆候かもしれません。
カプセル拘縮やシリコンバッグ破損、リップリングが関連している場合もあります。

胸が冷たい

胸の冷たさを映し出したサーモグラフィ画像
人工物なので胸だけが冷たくなる

シリコンバッグ豊胸後、胸の冷たさを感じることがあります。これは、シリコンバッグが人工物で血が通っていないためです。
特に寒い環境では不自然な感覚を引き起こしやすいです。
中には、パートナーに胸の冷たさを指摘されるケースも有るようです。

乳がん検診への影響

マンモグラフィー(乳房X線撮影)では、シリコンバッグが乳腺を圧迫し、がんの発見が難しくなることがあります。
検診の際は、医師にシリコンバッグが入っていることを伝え、適切な検査方法を選んでもらうことが重要です。

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ヒアルロン酸豊胸のリスク

ヒアルロン酸豊胸は、ダウンタイムが少なく手軽に行えるため、ついお試し感覚で手を出してしまいがちです。
しかし、後悔しないためにも以下のリスクをしっかり理解しておくことが重要です。

硬い仕上がり

胸の硬さを確かめる女性
ヒアルロン酸の性質上、仕上がりが硬くなる

ヒアルロン酸豊胸の失敗例としてで多いのが、触感に関するものです。
豊胸用のヒアルロン酸は、ボリュームアップと持続性を高めるために大きな粒子で作られており、仕上がりが硬くなりがちです。脂肪よりも柔らかいと考えている方もいますが、実際にはヒアルロン酸の方が遥かに硬いのです。

しこり

溶解除去したヒアルロン酸豊胸のしこり
溶解除去したヒアルロン酸のしこり

ヒアルロン酸を注入すると、胸にしこりができることがあります。これは、ヒアルロン酸が被膜に覆われることで吸収されずに残るためです。
バストに硬い塊を自覚する場合もあれば、エコー検査で初めて発覚することもあります。
原因は完全には解明されていませんが、拒否反応や繰り返しの注入が要因と考えられています。
このしこりは触ると硬く感じるだけでなく、見た目にも凹凸が生じ、バストの自然な形を損なうことがあります。更に放置すると、瘢痕化などの大きなトラブルにつながることもあります。

瘢痕化

瘢痕化したヒアルロン酸豊胸のしこり
ヒアルロン酸のしこりが瘢痕化したケース

ヒアルロン酸豊胸のしこりを放置すると炎症を起こし、瘢痕化(はんこんか)することがあります。瘢痕化は、被膜がコラーゲンの過剰生成により線維化する状態です。
ここまで悪化すると、バストを切開して摘出するしか方法はありません。

血管閉塞と組織壊死

誤ってヒアルロン酸を血管内に注入してしまうと、血管が閉塞し、血液の流れが妨げられます。これにより、注入部位の周囲の組織が酸素不足となり、最終的には組織壊死(組織が死ぬこと)に至る可能性があります。
これは非常に深刻な合併症であり、即座に医療処置が必要です。

感染症

注射を行う際の衛生管理が不十分だったり、術後のケアが適切に行われなかった場合、感染症のリスクがあります。感染症にかかると、注入部位が赤く腫れたり、痛みを伴うことがあります。
抗生物質の投与や、場合によっては外科的な介入が必要となることがあります。

アクアフィリング(アクアリフト)豊胸のリスク

2010年代中頃、ヒアルロン酸を超えるプチ豊胸として登場したのが、アクアフィリング(アクアリフト)豊胸です。

98%が水分で体に優しい豊胸手術と言われていますが、安全性の面でアメリカ・韓国では認められていません[4]。さらには、日本美容外科学会でも推奨していない豊胸手術です[5]。その不安から、アクアフィリングの除去相談に来院するゲストもいるのですが、次にあげるような物理的な失敗も少なくありません。

2018年はニュースでも話題になりました(朝日新聞:豊胸充てん剤トラブル続発 学会が使用禁止の指針策定へ)。

しこり

完全に溶けきっていない豊胸用アクアフィリング
完全に溶け切っていないアクアフィリング

ヒアルロン酸豊胸よりもしこりができにくいという触れ込みだった、アクアフィリング豊胸やアクアリフト豊胸。しかし、実際には同じようにしこりの相談が多く寄せられています。

また、アクアフィリングやアクアリフトは生理食塩水で溶かして除去できるとされていますが、これも疑問。溶け切らなかったことは一度や二度ではありません。除去相談で来院されたゲストの話では、施術を受けたクリニックで「溶かせないからどうしようもない」という対応を受けることも少なくないようです。

脂肪注入豊胸のリスク

脂肪注入豊胸は、バストアップだけでなく脂肪採集による痩身効果も期待できるため、人気が高まっています。
しかし、シリコンバッグ豊胸やヒアルロン酸豊胸に比べて拒否反応などのリスクは少ないものの、依然としていくつかのリスクがあります。

しこり

吸引除去した脂肪注入豊胸でできたしこり
吸引除去した脂肪注入のしこり

脂肪注入豊胸後、胸に硬い塊を感じる場合、しこりができている可能性があります。しこりの正体は壊死した注入脂肪です。
脂肪の質が悪かったり、注入技術に問題があったり、大量に脂肪を注入したりすると、脂肪が壊死してしこりになりやすいのです。
このしこりは触ると硬く感じるだけでなく、見た目にも影響を与えることがあります。
しこりが大きくなると痛みを伴うこともあり、放置するとさらなるトラブルにつながることもあります。

石灰化

石灰化を起こした脂肪注入豊胸のしこり
石灰化を起こした脂肪注入のしこり

しこりを放置すると、石灰化が起こることがあります。石灰化は、異物であるしこりを覆う被膜の周りで炎症が起こり、体液中のカルシウムの結晶が被膜に沈着して硬くなる状態です。ここまで進行すると、しこりは触るとはっきりと分かる硬さになります。
石灰化したしこりを除去するには、胸を切開するしか方法はありません。

瘢痕化

瘢痕化した脂肪注入豊胸のしこり
瘢痕化した脂肪注入のしこり

脂肪注入豊胸のしこりが瘢痕化することもあります。
瘢痕化が進行すると、部分的に盛り上がったり皮膚が引きつったりしてバストの見た目が損なわれることがあります。ここまで来ると、石灰化と同様に胸を切開して摘出する必要があります。

思ったよりバストアップしない

脂肪注入後、注入された脂肪の一部は体に吸収されます。このため、期待していたほどのバストアップ効果が得られないことがあります。
吸収率は個人差があり、場合によっては50%程度の脂肪が吸収されることもあります。このため、追加の脂肪注入が必要になることがあります。

左右差が生じる

脂肪の注入量や吸収率が左右で異なる場合、胸の大きさや形に差が生じることがあります。この左右差は見た目に不自然さをもたらし、再調整が必要になることがあります。
これを避けるためには、経験豊富な医師による慎重な計画と実施が重要です。

ダウンタイムが長い

脂肪注入豊胸は、脂肪採取と注入の両方の手術が必要なため、ダウンタイムが長くなることがあります。
脂肪採取部位と胸の両方に腫れや痛みが生じ、完全に回復するまでには数週間から数ヶ月かかることがあります。

ダウンタイムを少しでも短くするためには、術後は食事をしっかりすることと、適度に体を動かすようにすることが大切です。
ダウンタイム中は損傷した組織を修復するため、多くの栄養が必要になります。バランスの取れた食事を摂り、必要な栄養素をしっかりと補給しましょう。
また、術後に全く動かないでいると、全身浮腫の要因となります。激しい運動は避けた方がいいですが、浮腫予防のために適度に体を動かすことも重要です。

当院では、オプションとして「ダウンタイム軽減点滴」などを用意しています。術後のダウンタイムが心配な方や、ダウンタイムを短くしたい方は、こうしたオプションを検討されてもいいでしょう。

他院の豊胸施術で失敗して後悔している方へ

他院の施術で失敗された方の中には、クリニックでの修正を拒否され、不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。修正は通常の施術よりはるかに難しく、対応していないクリニックもあります。当院では、豊富な施術経験からあらゆる豊胸手術の失敗を積極的に受け入れています。カウンセリング時には必要に応じてエコー検査を実施し、適切な修正方法をご案内します。

■エコー検査の重要性を症例をもとにドクターが解説■

脂肪豊胸なら後悔・失敗のリスクを下げられる!

失敗のリスクが全くない豊胸手術は存在しません。
しかし、シリコンバッグやヒアルロン酸・アクアフィリング豊胸術には、人工物ゆえの特性からくる拒否反応や劣化などのリスクが伴います。特にシリコンバッグ豊胸の場合、除去手術にもリスクが伴います。[6]
その点、脂肪注入豊胸には失敗を回避するための確立された方法論があります。
当院では、この方法論に基づいた脂肪注入豊胸手術を行っています。

不純物を徹底的に除去

バストに注入する脂肪は、良質なものでなければいけません。そのためには、しこりの原因となる不純物を徹底的に除去する必要があります。
当院では、不純物を排除し健全な脂肪細胞のみを抽出する「コンデンスリッチ法」を採用しています。
外気に触れないように採取された脂肪を遠心分離機にかけ、老化細胞や血液などの不純物を徹底的に排除します。この方法によって脂肪が濃縮され、通常の脂肪に比べて幹細胞の濃度が高くなり、定着率のアップも期待できます。

コンデンス(濃縮)技術
コンデンス(濃縮)技術

分散させて脂肪を注入

良質な脂肪であっても、注入方法が正しくないとしこりの原因となります。例えば、脂肪を1ヶ所にまとめて注入すると、脂肪細胞に十分な酸素が行き渡らず、壊死してしまいます。
世界的に有名な形成外科医、Sydney R. Coleman 博士[7]は、脂肪注入の安全性を確保するために、乳腺に注入しないこと、0.2mL以下の小さな粒状で注入すること、乳房の脂肪層を中心に注入しないことが重要だと提唱しています[8]。この技術は「コールマンテクニック」と呼ばれています。
当院では、この方法の正しさを基礎医学的に立証した吉村浩太郎先生らの報告[9][10]に基づいた注入法を採用しています。

分散注入するとしこりにならない

許容量を超えて注入しない

脂肪の注入量と「定着率」の関係
脂肪の注入量と「定着率」の関係

バストに注入できる脂肪の量には限度があります[9]。許容量を超えて注入すると、脂肪が酸欠状態に陥り壊死して、しこりの原因となります。
許容量は個人差があり、それを見極めることが大切です。
当院では脂肪の定着率を下げないため、250cc前後の適切な注入量を守っています。希望されるバストサイズによっては、乳房拡張機器を併用しバスト内のスペースを広げる「コンデンスビブラ豊胸」をご提案しています。

脂肪の定着率とダウンタイム軽減が期待できる「エクソソーム豊胸」

近年の研究から、脂肪注入豊胸の定着率には脂肪幹細胞が影響していることがわかっています[11]
脂肪幹細胞は様々な細胞に変化することができる細胞です。これが血管にも変化することで脂肪への血流が増し、脂肪が多く生き残ることができます。
この幹細胞の働きは、幹細胞から分泌される【エクソソーム】によるものであることが、近年の研究から分かってきました。
当院では、脂肪幹細胞からエクソソームを抽出し、脂肪に添加してバストに注入する「エクソソーム豊胸™」を、他院に先駆けて提供しています。
また、エクソソームは損傷を受けた細胞に集まり、修復を促す作用があるため、ダウンタイムの軽減効果も見込めます[12]

豊胸手術で後悔しないために押さえてほしい8つのこと

最後に、豊胸手術を検討する際に気を付けてほしい具体的なポイントを8つご紹介します。
これらを踏まえて、後悔のない選択をしてください。

①豊胸の種類とデメリットを把握する

豊胸手術は種類によって、それぞれのデメリットがあります
このコラムを読んでいただいたことで、夢や理想だけでなく、現実もしっかり理解できたと思います。
それを踏まえて、納得して施術に踏み切ることは、気持ちの面でも大事です。

②症例写真をチェックする

ホームページの症例写真を確認することは重要ですが、クリニックには契約の関係上、公開されていない症例写真も多数あります。
実際にクリニックに足を運び、こうした症例写真を見せてもらうことも大切です。
症例写真を確認する際は、写真の多さや手術を受けた方の年齢、BMI、シリコンバッグ豊胸の場合はバッグのサイズなどを意識してチェックするといいでしょう。

③クリニックや医師の実績を把握する

豊胸手術の実績を詳しく調べることも重要です。
豊胸を受ける際は、豊胸手術を専門に行っているクリニックや医師を選ぶのが望ましいです。
また、スタッフの中にそのクリニックで豊胸手術を受けた経験者がいるかどうかも、判断材料のひとつになります。よく見知った勤め先の医師の手術を受けるということは、それだけ信頼に足るドクターであることの裏付けです。
スタッフにそのクリニックでの施術経験者がいるか尋ねてみるのも良いでしょう。

④安さだけで選ぶのは危険

大切なお体に関することなので、安心、安全を第一に考えてください。全幅の信頼がおけるクリニックや医師に任せることが、最終的にクリニックとゲスト双方にとってWin-Winだと考えます。
安さだけに惹かれているなら、それは「ちょっとまて」の合図です。

⑤アフターフォローの体制を確認する

施術後のケアを正しく行えるかどうかは、仕上がりにも大きく影響します。
術後フォロー体制が充実しているかどうかも、クリニック選びの重要なポイントです。

⑥カウンセリングをしっかり受ける

カウンセリングでは、現在の悩みや理想のバストを具体的に伝えるようにしましょう。
また、必ず複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較検討することをおすすめします。
リスクについてきちんと説明しない、または追加の施術を無理に勧めてくるクリニックには注意が必要です。
医師との相性も大切なので、カウンセリングを通じて医師との相性も確認しましょう。

⑦豊胸後の注意事項を守る

クリニックから伝えられる豊胸後の注意事項を守るようにしましょう。
具体的には、以下のような点に注意してください。
・いつから入浴ができるようになるか
・ガードルの着用期間
・仕事に復帰できる時期 など

⑧異変があれば早めに診察を受ける

豊胸後、何らかの異変を感じたら、すぐに施術を受けたクリニックを受診しましょう。
豊胸にはさまざまなリスクがありますが、早めに対応することでリスクを回避したり、影響を最小限に抑えることができます。

豊胸手術を後悔する方がいなくなることが私たちの願いです。
専門の医師のアドバイスを聞いてみたいという方は、ぜひお気軽に、当院までご相談ください。

コラムのポイント

  • 人工物を使った豊胸手術には、失敗を未然に防ぐ方法がない
  • 脂肪注入豊胸は、しこりの失敗リスクを軽減する方法がある
  • 自然なバストを求めるなら、脂肪注入豊胸がおすすめ

よくある質問

  • 豊胸手術を検討しているのですが、値段の相場はどれくらいですか?

    クリニックによって様々ですが、ヒアルロン酸豊胸は1ccあたり約3,000円から(片胸で100cc程度必要)、シリコンバッグ豊胸は約50万から100万円、脂肪注入豊胸(コンデンスリッチ豊胸の場合)は約50万から120万円となります。

    ヒアルロン酸豊胸は1ccあたりの料金が安く感じられますが、1カップ程度バストアップしたいという場合は、片胸100cc程度の注入が必要です。
    両胸で200cc注入する場合、約60万円となりますので、選ぶ際は注意するようにしましょう。
    シリコンバッグ豊胸はバッグのサイズにより料金が加算されることがあります。
    脂肪注入豊胸も注入量によって料金が変わる

    また、豊胸術ごとに持続期間も異なります。ヒアルロン酸豊胸は数ヶ月~数年程度、シリコンバッグ豊胸は約10年で交換が必要です。
    一方、脂肪注入豊胸は定着後は自己脂肪と変わらないため、半永久的に効果が持続することが期待できます。そのためランニングコストで考えると、脂肪注入豊胸が最もお得という場合もあります。

    豊胸を選ぶ際には、注入量やランニングコストも考慮するといいでしょう。

    ヒアルロン酸豊胸 シリコンバッグ豊胸 脂肪注入豊胸
    (コンデンスリッチ豊胸の場合)
    値段の相場 1ccあたり ¥3,000程度~
    (片胸100cc程度必要)
    ¥500,000~1,000,000程度 ¥500,000~1,200,000程度
    持続期間 数ヶ月~数年程度で吸収 約10年で交換が必要 定着後は半永久的に効果が
    持続
    ヒアルロン酸豊胸 シリコンバッグ豊胸 脂肪注入豊胸
    (コンデンスリッチ豊胸の場合)
    値段の相場 1ccあたり ¥3,000程度~
    (片胸100cc程度必要)
    ¥500,000~1,000,000程度 ¥500,000~1,200,000程度
    持続期間 数ヶ月~数年程度で吸収 約10年で交換が必要 定着後は半永久的に
    効果が持続
  • 脂肪注入豊胸手術にはどのようなメリットがあり、どういった点がおすすめなのでしょうか?

    脂肪注入豊胸のメリットは、定着後は自己組織になるため劣化せず、長期的に効果が持続することです。質感も柔らかく自然な手触りになります。
    また、シリコンバッグ豊胸では難しい乳がん検診(マンモグラフィー)も可能です。

    脂肪注入豊胸でも、注入後にしこりができるリスクがありますが、これはドクターの技術により回避できます。
    脂肪注入豊胸では、注入後に痛みが発生することは極めて稀なので、シリコンバッグ豊胸の痛みにお悩みの方がシリコンバッグの摘出後、ボリュームを維持するための方法としてもおすすめです。

    脂肪豊胸にご興味のある方へ

  • 豊胸のダウンタイムはどれくらいですか?

    ダウンタイムは豊胸術によって異なりますが、以下が目安になります。

    シリコンバッグ豊胸 ヒアルロン酸豊胸 脂肪注入豊胸
    痛み 2〜3週間 1週間程度 1週間程度
    内出血 2〜3週間 2週間程度 2週間程度
    特徴 術後の痛みが特に強く出やすいです。 注射による施術のため、組織へのダメージが少なく、ダウンタイムも比較的軽めです。 ヒアルロン酸と同様に注射での施術のため、バストのダウンタイムは軽めです。ただし、脂肪を採取した部位にもダウンタイムがあります。
    シリコンバッグ豊胸 ヒアルロン酸豊胸 脂肪注入豊胸
    痛み 2〜3週間 1週間程度 1週間程度
    内出血 2〜3週間 2週間程度 2週間程度
    特徴 術後の痛みが特に強く出やすいです。 注射による施術のため、組織へのダメージが少なく、ダウンタイムも比較的軽めです。 ヒアルロン酸と同様に注射での施術のため、バストのダウンタイムは軽めです。ただし、脂肪を採取した部位にもダウンタイムがあります。

    豊胸術ごとのダウンタイム詳細については、こちらのコラムで詳しく解説しています。
    ▷豊胸ダウンタイムの徹底比較【痛み・内出血・傷跡・期間】

  • 豊胸だということがわかってしまう豊胸術はどれですか?

    比較的わかりやすいのはシリコンバッグ豊胸やヒアルロン酸豊胸です。豊胸だとわかる可能性が低いのは脂肪注入豊胸です。

    シリコンバッグ豊胸は、脇や乳房下縁から挿入するため、数センチ程度の傷跡が残りやすく目立ちます。
    脂肪注入豊胸とヒアルロン酸豊胸も、注入時に脇を小切開しますが、傷の大きさは数ミリ程度でほとんど目立ちません。
    触感については、シリコンバッグ豊胸やヒアルロン酸豊胸は生来のバストに比べると硬さがあるため、不自然さを感じる可能性があります。
    ヒアルロン酸は柔らかいと思われがちですが、豊胸の場合は粒子が荒いヒアルロン酸を注入するため、「思っていたより硬かった」という声が少なくありません。
    一方で脂肪注入豊胸は、自己脂肪を使用し定着すれば、生来のバストと変わらない柔らかな触感に仕上がります。

    総合的に見ると、脂肪注入豊胸が最もバレる可能性が低い豊胸術と言えます。

  • 将来出産を考えているなら、豊胸はやめたほうがいいですか? 授乳に影響しますか?

    基本的に、シリコンバッグ豊胸、ヒアルロン酸豊胸、脂肪注入豊胸は授乳に悪影響を与えることはありません。母乳を作る乳腺や乳管には触れませんので、安心してください。

    ただし、国内で推奨されていない充填剤「アクアフィリング」には注意が必要です。アクアフィリングは体内で移動する可能性があり、皮下や乳腺内に入り込むことがあります。乳管に移動して母乳と一緒に出てきた例もあります。
    当院ではアクアフィリングの除去も行っていますので、ぜひご相談ください。

    ▷アクアフィリング豊胸失敗修正外来

  • ヒアルロン酸豊胸のメリット・デメリットを教えてください。

    メリットとしては、痛みが少なくダウンタイムが短いこと、注射で済むため傷口が目立ちにくいこと、施術時間が短く、手軽に受けられることが挙げられます。

    デメリットには、効果が一時的で半年から2年程度しか持続しないこと、繰り返しの注入が必要なため費用がかさむことが挙げられます。
    豊胸手術を検討する際は、手軽さだけでなく、長期的な視点で判断することをおすすめします。

  • 脂肪注入豊胸で失敗しないための名医選びのポイントはありますか?

    脂肪注入時にしこりを作らない工夫や、痩せ型でも施術を行えるか、また脂肪吸引の技術力を確認しておくと良いでしょう。

    医師を選ぶ際には、カウンセリング時の質問に対して納得のいく回答が得られるかが重要です。
    脂肪注入時にしこりができるか否かは、ドクターの注入技術に依存するところが大きいため、しこりの対策についてしっかり教えてくれるドクターは信頼できます。
    また、ドクターの技量を見極めるために、”痩せ型”であっても豊胸ができるかどうかは質問しておくと良いでしょう。脂肪注入豊胸の実績が少なかったり、不慣れなドクターの場合、痩せすぎていることを理由に断わるケースがあるためです。
    脂肪を採取する際の吸引後の仕上がりも重要な判断基準になりますので、脂肪吸引の症例写真を確認するのも有効だと思います。

    詳しくはこちらのコラムもあわせてご確認ください
    豊胸手術で後悔したくない人必見! カウンセリング質問集

  • 脂肪豊胸をやめた方がいい人、適応外の人はいますか?

    BMIが18.5未満の「痩せ型」の方は、バストへ注入する脂肪量の確保が難しいため、施術を断られるケースがあります。

    しかし、当院では過去にBMI14.4の超痩せ型の方の脂肪注入豊胸を行った実績があります。
    適応かどうかご不安な方や他院で断られた方は、ぜひ当院へご相談ください。
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<監修医師紹介>

大橋 昌敬

大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)

■経歴
  1. 1990年
    久留米大学医学部 卒業
    久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
    (胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
  2. 1994年
    Toronto General Hospital(Canada)
  3. 2000年
    聖心美容外科 東京院副院長 就任
  4. 2003年
    聖心美容外科 福岡院院長 就任
  5. 2009年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  6. 2012年
    THE CLINIC 東京院院長 就任
  7. 2015年
    THE CLINIC 技術指導医 就任
  8. 2017年
    THE CLINIC 統括指導医 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 総院長 就任
  10. 2023年
    第112回日本美容外科学会長就任
■資格
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本美容外科学会専門医
  • VASER Lipo認定医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
■所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)
  • アメリカ形成外科学会(ASPS)
■著書
技術教科書『安全で​失敗しない​脂肪吸引の​手術』​(克誠堂出版)​

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