美しくなるはずが何故? 鼻や目の整形でよくある失敗と修正法
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整形の失敗には、ドクターの技術不足が招く失敗と、手術自体は成功しているのに思った成果が得られないという失敗の2種類があります。特にプロテーゼやヒアルロン酸などの人工物を用いた施術の場合、後者の失敗ケースが本当に多いです。そういう方の多くは「自然な仕上がり」を求めているのですが、そのための修正方法として、私たちは脂肪注入をご提案します。具体例を交えて詳しくご紹介しますので、ぜひご覧ください。
失敗多発地帯の「鼻」 こんな症状に要注意
今回は、失敗が特に多い鼻の手術について重点を置き、ご説明させていただきます。鼻を高くする手術(隆鼻術)では、プロテーゼという人工物(多くはシリコン製)や自家組織(軟骨)がよく用いられます。その際によくある失敗には次のようなものがあります。
失敗①:鼻プロテーゼがズレている
これは、事前に確保したプロテーゼの挿入スペースの位置が、本来挿入すべき位置からズレたことが原因の場合と、元から鼻筋が曲がっていたという場合が考えられます。
前者は明らかにドクターのミスですが、後者もまたドクターのミスと言えるでしょう。鼻筋の曲がりは一見気づきにくいものですが、施術後、そこがプロテーゼによって強調され、悪目立ちしてしまうのです。ドクターはこの微妙な鼻の曲がりを指摘できなければなりません。その上で、プロテーゼを挿入することでどうなる恐れがあるのかを、手術前にしっかり説明すべきなのです。
失敗②:鼻プロテーゼが透けて見える/不自然な硬さを感じる
これもドクターのミスです。プロテーゼは本来
失敗③:鼻筋の形が不自然(高すぎる/左右差がある)
この原因は、術前のデザインが良くなかった場合と、挿入したプロテーゼの経年劣化による場合が考えられます。
前者はドクターの技術不足です。プロテーゼを鼻の上方に入れてしまうケースが多く見られます。
一方、後者はどうしても避けられない失敗です。人工物であるプロテーゼを、人体は異物と捉えます。その結果、プロテーゼの周囲に被膜が形成され、中のプロテーゼを強く締め付けるのです。この締め付けが強くなると、プロテーゼが左右にゆがんだり、エッジが不自然に強調されたりといった変形が生じます。
失敗④:感染による皮膚の壊死
感染は、プロテーゼや軟骨挿入時に細菌が入り込むことで起こります。感染後は、施術箇所が炎症を繰り返し、最悪の場合は皮膚が壊死する場合もあります。クリニックの衛生面やドクターの技術不足が原因とされており、そのような事例が起こるたびにクリニックの信頼性が問われています。最近では、中国の人気女優が鼻の軟骨移植手術後、炎症を起こし、鼻先が壊死したニュースが話題になりました。[1]
鼻の整形は、日本だけでなく韓国や中国など国内外で人気な施術です。整形市場が拡大する中、安さや手軽さ売りにした危険な手術が横行しています。このようなトラブルを防ぐためにも、事前にドクターやクリニック、施術方法の選択を慎重に行う必要があります。
失敗⑤:薬剤注入による失明
過去には、鼻を高くするためフィラー注射を受けた20代の女性が失明するといった医療事故も起きています。[2]
また同様の事例は、日本だけでなく海外でも報告されています。これらの原因は、間違った部位にフィラーを注入してしまったことです。
鼻で失敗したらどうする? THE CLINIC の作戦
異変を起こしたプロテーゼの対応策としては、入れ替え術が主流です。ただ、それでは根本的な解決になりません。時間とともに劣化し、いずれは何らかの不具合が生じることが想定されるからです。そこで当クリニックでは、入れ替えとは異なる独自の修正手術を提案しています。
THE CLINIC は、鼻プロテーゼ整形の失敗を脂肪注入で解決
当クリニックでは、ご自身の脂肪細胞を使った失敗修正をご提案しています。具体的には、鼻プロテーゼを除去して代わりに脂肪を補うという方法と、プロテーゼを入れたまま脂肪を注入して、見た目を整えるという方法です。
対応できる症状は?
この方法は、鼻プロテーゼの不具合に幅広く有効です。具体的には、鼻のさわり心地が硬い、左右差やバランスの崩れ、鼻が高くなりすぎた、幅が広すぎた(あるいは細くなりすぎた)などです。
鼻の失敗を脂肪で修正。その工夫点と注意点
脂肪を注入する際に気を付けなければならないのが、注入した脂肪が壊死したり、しこりになったりしないようにすることです。当クリニックは、そのためのノウハウを熟知しています。
どんな脂肪を使う? 注入脂肪の工夫点
脂肪を注入する際に最も気をつけなければならないことは、注入脂肪の壊死やしこり。これを防ぐには、不純物を極限まで排除した質の高い脂肪が必要です。そこで当院では、CRF(コンデンスリッチファット)という細胞群を用います。CRFの精製手順はつぎのとおりです。
まず、ご自身のお腹や太ももからごく少量の脂肪を採取します。ここから不純物や老化細胞を分離するために、加重遠心分離という特許技術で濃縮(コンデンス)していきます。最後に、分離された不純物を除去して完成。こうして精製されるCRFは、非常に純度が高く、幹細胞が豊富に含まれるので組織への定着も良好です。
脂肪はどうやって入れる? 注入する際の注意点
プロテーゼを除去して脂肪注入を行う際は、プロテーゼが入っていたスペースには脂肪を入れないように心がけます。注入した脂肪が生き残るには酸素や栄養が必要で、それらは周辺組織の血管から供給されるのですが、プロテーゼが入っていたスペースには血管がありません。つまり、そこに入った脂肪は生き残らず、壊死してしまうのです。
また、脂肪は塊にならないよう細かく注入しなければなりません。塊で注入した場合も、脂肪細胞に酸素が行き渡らなくなるからです。そのため私たちは「マフト・ガン」という器具を使って注入します。この器具を使うことで、人間の手技では不可能な1/90~1/240cc という非常に細かい粒での注入が可能です。
鼻整形の失敗修正【ビフォーアフター】
鼻プロテーゼ挿入後の違和感を、当院の脂肪注入で改善されたモニター症例をご紹介しましょう。この方はプロテーゼの除去は行わず、ボリュームが減ってしまった箇所を脂肪で補うという方法で修正手術を行いました。
過去の手術の影響によって組織がかなり硬くなっていたので、実はどの程度脂肪が定着してくれるかが懸念されたのですが、手術前の違和感はきれいに払しょくされています。質の高い脂肪を用いて、1回の注入量を適切にコントロールすると、このような結果が得られるということです。
施術名 | コンデンスリッチフェイス |
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施術概要 | 皮下脂肪を採取し、老化細胞や血液等の不純物を遠心濾過で除去。これを術部に注入する。 |
施術費用(標準モニター) | ¥280,000(税込¥308,000) モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。 ▷失敗修正にも有効【顔の脂肪注入モニター募集】 |
施術の副作用・リスク | 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |
人気施術(涙袋・目頭切開)のよくある失敗例と修正方法
鼻に次いで「思い通りにならない」「失敗した」と訴える方が多いのが、涙袋と目頭切開の手術です。目の周囲は注意が集まりやすいので、ちょっとしたことでも気になるものです。
涙袋の整形
涙袋の整形では、一般的にはヒアルロン酸が用いられます。注意しなくてはいけないことは、注入したヒアルロン酸が青く透けて「青あざ」のように見えてしまうことです。この失敗は、繰り返し注入したり、注入する場所が不適切な場合に見られます。
このような場合には、注入物をヒアルロン酸から脂肪に変えることで自然な仕上がりにすることができます。また、ヒアルロン酸は効果が時限的であるため何度も注入する必要があり、それを失敗と捉える方もいらっしゃるようです。脂肪は一度定着するとご自身の組織の一部となり、自己脂肪のため定着率も高いことから、長期効果が期待できます。したがって、ヒアルロン酸のように何度も入れ直す必要がありません。
※涙袋に関する詳しい情報は「涙袋の整形で考えられる失敗パターンと回避法」で詳しくご紹介しています。
目頭切開
目頭切開とは、目頭付近を覆う「蒙古襞(もうこひだ)」という上まぶたの一部を切開して、瞳を大きく見せる手術です。よくある失敗は、切開後の皮弁の縫合が均一にできなかったり、雑な処理を行った時などに見られる「凹み」ですが、このような失敗の修正にも、脂肪注入は有用です。
※目頭切開の修正に関する詳しい情報は「目頭切開の失敗【傷跡・くぼみ】に有効なバレない治療法」で詳しくご紹介しています。
脂肪で修正する。そのメリットは?
鼻プロテーゼは人工物である以上、経年的な劣化は避けられません。また、本来の鼻に比べると、さわり心地も無機的であたたかみに欠けます。一方、脂肪は一度しっかり定着すれば、一生あなたの組織の一部になりますし、触感もごく自然です。何度も整形を繰り返すのはイヤ。人工的な整形鼻ではなく、よりナチュラルな鼻にしたい。もしそのようにお考えなら、是非ご相談にお越しください。
脂肪活用術の専門機関として最善のアドバイスをさせていただきます。
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整形で失敗しないためのポイントは?
今回は、整形で失敗した時の修正法をご紹介しましたが、本来、失敗はあってはならないものです。こうした失敗を未然に防ぐため、ご自身でも気をつけていただくことができる「失敗しないためのポイント」をいくつかご紹介します。
・カウンセリングでは、納得いくまで説明を受ける
・クリニックの方針や施術方法について事前に調べ、実際に確認する
・ドクターの症例写真や症例数の確認をしておく
・失敗修正を引き受けているかの確認
カウンセリングでは、納得いくまで説明を受ける
まず、手術のリスク説明や疑問点への回答をしっかり受け、ご自身が納得するまでカウンセリングを行うことがポイントです。失敗のなかには、術前の説明不足により、リスクを負ってしまうケースもあります。
クリニックの方針や施術方法について事前に調べ、実際に確認する
また、クリニックの方針や検討している施術方法について事前に調べておくことも大切です。なかには、安全性が保証されていない方法で施術を行っている場合も考えられなくはありません。さらに、術後のケアサービスへの取り組みを調べておくことで、ダウンタイム中の緊急時に備えることもできます。
ドクターの症例写真や症例数の確認しておく
次に、ドクターの見極めも重要です。ご自身が希望としている施術を得意とするドクターに対応してもらうことで失敗を回避することができます。ドクターにも得意な施術とそうでない施術があります。これを確認する目安となるのが、症例写真や症例数です。
失敗修正を引き受けているかの確認
さらに、修正診療を行っているクリニックであることやドクターが失敗修正にも対応できる腕を持っていることも重要なポイントです。これは、万が一、施術に失敗した際にリカバリーできる能力があると判断できる材料となるからです。
以上のポイントを押さえておくだけでも、整形の失敗リスクはかなり軽減できます。
コラムのポイント
- 鼻や目元の整形の失敗は目に付きやすい
- 脂肪は、整形にまつわる様々な失敗修正に活用できる
- 脂肪注入でトラブルの解決をご希望の方は、脂肪専門施設にご相談を