脂肪注入豊胸の定着率に関するQ&A

脂肪注入豊胸の定着率に関するQ&A

  • UPDATE

“脂肪注入豊胸は脂肪がほとんど定着しない (だから効果も感じられない)。”
そんな話を聞いたことはありませんか?
それを鵜呑みにする前にぜひ読んでいただきたい記事がこちらです。
脂肪注入豊胸を専門に扱う当院の見解は「医学的根拠に基づく正しい方法なら、定着率80%も不可能ではない」です。この「正しい方法」について、詳しくご紹介します。

この記事の監修ドクター

大橋 昌敬
大橋 昌敬 医師
(THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長

Q:どうすれば定着率を高く維持できる?

脂肪定着率を向上させる3大要素

注入した脂肪の定着を良くするには、次の3つのポイントをクリアする必要があります。
3つ全てです。どれか一つでも欠けてはいけません! )

1. 良質な脂肪を使う
2. 脂肪は塊で注入しない
3. バスト内のスペースを確保する

クリニックを選ぶ際、これらを念頭に置いた施術を行なっているかを確認いただけば、失敗のリスクは確実に減ります。

Q:脂肪豊胸に求められる「良質な脂肪」とは?

脂肪が定着するには、まず脂肪から不純物が徹底的に排除されなければなりません。その上で、若くて元気な脂肪細胞と脂肪幹細胞が不可欠で、これらが豊富に含まれる脂肪を注入する必要があります。

条件に見合う脂肪は?

現在豊胸手術に使われている脂肪の加工技術の中で、最も汎用性があり、かつ高い定着率が期待できるのはコンデンスリッチ法です。重りを乗せた特殊な遠心分離法で、採取した脂肪から不純物を排除し、定着に有利に働く成分だけを濃縮(コンデンス)します。脂肪に混ぜ物をしないこと、加工プロセスで一切空気に触れないことなどから、安全性と衛生面に優れた方法であることは間違いありません。当院でも、このコンデンスリッチ豊胸をスタンダードな豊胸術として採用しています。

コンデンスリッチ法による脂肪加工プロセス

なぜ、コンデンスリッチ法で定着率のアップが期待できるか?

幹細胞と脂肪の定着量の関係

コンデンスリッチ豊胸の何が最も定着率に貢献しているかというと、それは脂肪幹細胞の密度の濃さだと考えられます。脂肪幹細胞というのは、簡単に言えば「細胞の赤ちゃん」です。脂肪以外にも、色々な細胞に変化できます。その一部は血管にも変化するのですが、これが多く含まれるということは、脂肪への血流も増すということ。血流が無ければ脂肪は生き残ることができないので、幹細胞が多いということは、それだけ定着に有利だということです。実際、脂肪に幹細胞を加えたことで、定着量が5倍に達したという報告もあります[1]

Q:さらに定着率UPが期待できる最新の豊胸術は?

脂肪注入豊胸において幹細胞の存在が欠かせないことはすでに国内外で周知の事実とも言えますが、幹細胞が脂肪の定着を高める背景にある成分が関わっていることが、近年の研究から明らかになってきました。それが、エクソソームです。当院では、このエクソソームをコンデンスリッチ豊胸にプラスすることでより高い豊胸効果が期待できると、2021年より「エクソソーム豊胸」の提供をスタート。1年あまりで800症例を超えるほどの反響となっています。

エクソソーム豊胸の症例

施術名 エクソソーム豊胸
施術概要 気になる部位の皮下脂肪を採取し、不純物を除去したコンデンスリッチファットに、エクソソームを添加してバストの皮下に注入する豊胸手術。
施術費用(標準モニター) ¥1,004,000(税込¥1,104,400)
モニター募集について詳しくはこちらをご覧ください。
▷【定着UP|エクソソーム豊胸モニター】
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

エクソソーム豊胸で高い効果が得られる理由

エクソソームとは幹細胞から分泌される成分のひとつで、幹細胞の分化を活性化させる働きを持っています。つまり、脂肪に加えて一緒にバストへ注入することで、脂肪細胞への分化はもちろん、脂肪細胞が生き残るために必要な血管の新生も促進され、定着率が高まる環境が整うというわけです。

海外の研究でも、脂肪にエクソソームと幹細胞それぞれを添加して脂肪の定着状況を比較したところ、エクソソームを添加した脂肪が勝るという結果が報告されています[2]

エクソソームが脂肪の定着に与える影響

抽出工程は幹細胞を培養するよりシンプル

当院では以前から、高い脂肪の定着が望める脂肪豊胸術として、培養幹細胞をコンデンスリッチ豊胸に加える「セルチャー豊胸」もご提供しています。ただ、培養期間が1ヵ月かかることや費用もその分かさむことがネックではありました。
一方のエクソソームは、既に抽出と加工を済ませたものを細胞加工施設から取り寄せ、脂肪に添加するだけ。工程がシンプルで結果的に費用が抑えられる点も、脂肪定着率アップに加えメリットとなりました。

セルチャー豊胸とエクソ―む豊胸の加工プロセス比較

Q:望ましい脂肪の注入方法とは?

注入脂肪が壊死せず定着できるサイズ

脂肪の注入時に注意しなければならないことは、塊で注入しないことです。この考え方のベースには、2006年、米国のSydney Coleman 先生が提唱した、いわゆる「コールマンテクニック」があります[3]
当院では、この方法の正しさを基礎医学的に立証した日本の脂肪移植研究の第一人者、吉村浩太郎先生(自治医大)らの報告[4][5]に基づく注入法を採用しています。具体的には、注入脂肪の直径を2.4mm未満に維持するというやり方です。注入した脂肪は、外部から酸素や栄養が供給されてはじめて体内で生き残ることができるのですが、直径が2.4mmを上回ると、栄養や酸素が中心まで行き渡らず、結果的に壊死して定着しなくなってしまうのです。

Q:定着とバスト内のスペースの関係とは?

意外に知られていないのですが、注入した脂肪が生き残るには、ある程度のスペースが必要です。

定着にスペースが必要な理由

注入する脂肪量と脂肪定着率の関係

脂肪を注入できるスペースには限度があって、注入する脂肪の量はそのキャパシティを上回ってはいけません。このことも学術的に証明されていて、注入脂肪が一定量を超えると、定着率は急激に落ちます[6]
許容量を上回る脂肪が注入されたバストの中は、ちょうどすし詰め状態の満員電車のようなもの。脂肪にとっては非常にストレスがかかる環境です。定着しやすくするには、こうしたストレスを極力無くす必要があります。ですから、スペースに余裕がある人ほど脂肪にストレスがかからない=脂肪が定着しやすいということになるのです。

スペースの広さは皮膚の伸び具合によって決まる

バストの皮膚の伸びやすさの目安

バスト内のスペースは人それぞれですが、これは皮膚の伸びやすさによって決まります。
皮膚の伸びやすさは、元々の体質の他に、出産経験の有無なども影響します。出産経験がある方は、授乳時に一度バストが大きくなっているので、皮膚が伸びやすいのです。また、シリコンバッグを入れた経験がある方も同様に、皮膚が伸ばされている分、スペースには比較的余裕があります。
出産もシリコンバッグ豊胸の経験もないという方は、乳頭から乳房下縁の距離を測ってみてください。あくまで私たちの経験に基づく感覚値ですが、その長さが5cm以下の方は、皮膚が伸びにくい傾向にあります。

Q:バスト内のスペースは変えられる?

乳房拡張機器(ビブラ)

乳頭から乳房下縁までの長さが5cm以下だったという方でも、脂肪注入豊胸を諦める必要はありません。このような方には、乳房拡張機器の装着と脂肪注入豊胸の併用治療がおすすめです。乳房拡張機器とはバストの皮膚を伸ばす豊胸専用の機器で、当院では現在、ビブラという機器を用いた「コンデンスビブラ豊胸」というサービスをご提供しています。

乳房拡張機器で皮膚の伸びを改善

当院が独自に行った研究では、脂肪注入豊胸と乳房拡張機器を併用した場合、脂肪注入豊胸だけを行なった場合に比べて、術後6ヶ月のアンダーバストとバストトップの差が2cm近くも長くなっていました。これは1カップ程度の差に相当します。乳房拡張機器によってバストのスペースが広がり、それによって注入できる脂肪量が増加したということに他なりません。私たちはこの結果を2018年4月の日本形成外科学会総会・学術集会でも発表しており、多くの先生方から反響をいただきました。

乳房拡張機器と脂肪注入の併用効果

施術名 コンデンスビブラ豊胸
施術概要 乳房拡張機器「BEbra(ビブラ)」を、コンデンスリッチ豊胸の施術前に使用し、脂肪が定着しやすいコンディションを整える。その後、太もも、腹部などの皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を遠心濾過で除去。これをバストの皮下に注入する。
施術費用(標準モニター) ¥1,064,000(税込¥1,170,400)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▷痩せ型の方におすすめ【コンデンスビブラ豊胸モニター募集】
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

乳房拡張機器は血流も促進

乳房拡張機器装着前後のMRI画像

乳房拡張機器は、脂肪の定着に不可欠な血流の促進にも有用であることがわかっています。下の図は、乳房拡張機器の使用前後の乳房内の血管の状態を写し出したMRI画像なのですが、乳房拡張機器の使用後、血管を表す白い線が増加していることは一目瞭然にお分りいただけると思います[7]

実際に脂肪の定着量もアップ

乳房拡張機器による皮膚の伸びが、確実に脂肪定着量のアップに繋がっていることもお示ししましょう。
術前、乳房拡張機器の使用後、さらにそこに脂肪注入豊胸を行なった後と、段階的に皮下組織の状態を確認した結果がこちらです(上図)。脂肪層の厚さは、最終的に術前の2倍以上に広がり、しかもその状態が6ヵ月後も維持されていることが明らかになりました。このことは、注入した脂肪がしっかり組織に定着していることを意味します。
3D解析で手術前後のバストのボリュームを比較しても、その差は明らかでした(下図)。ちなみにこのケースの場合、手術で注入した脂肪量は片側約200ccでしたが、最終的に定着した脂肪量は165ccと、定着率も80%を上回っています。

ザクリニック で確認された脂肪注入豊胸の定着状況

Q:術後にやってはいけないことは?

最後に、施術後の注意事項をお伝えします。脂肪注入豊胸の術後には、脂肪の定着をよくするために避けていただきたいことが4つあります。施術を受けられた際には、ぜひお気をつけください。

注意事項1:バストのマッサージは控える

血流と脂肪定着の関係

脂肪注入豊胸後にマッサージをすると、定着率が落ちてしまいます。つまり、せっかく注入した脂肪の多くが組織に根付かずダメになってしまうのです。マッサージによって脂肪が集められて塊になると、血流からの栄養や酸素の供給が困難になり、ひいては脂肪の壊死やしこりの原因にもなります。脂肪注入後3ヵ月程度は、マッサージを控えましょう。

注意事項2:術後のダイエットはNG

脂肪注入後、脂肪が定着するまでのプロセス

脂肪注入豊胸後は、注入脂肪を生存させられるように、ある程度のエネルギーを確保する必要があります。ですから脂肪が定着する手術後3ヵ月程度は、できるだけ極端なダイエットは避けるように心がけてください。栄養不足、血流不足(脱水)は脂肪が生き延びるのにふさわしい環境ではありません。

注意事項3:喫煙は控える

血管収縮の影響

喫煙は、脂肪の定着に悪影響を及ぼします。繰り返しになりますが、脂肪が組織に定着するには、注入脂肪全体に酸素や栄養が潤沢に行き渡る必要があります。しかしタバコに含まれるニコチンには末梢血管を締め付ける作用があるため、喫煙によって血行が悪くなってしまうのです。定着が完了する3ヵ月間は禁煙(無理ならせめて減煙)されることをおすすめします

注意事項4:術後のバストは冷やさない

術後のバストは冷やさないイメージ

脂肪注入豊胸手術後にバストを冷やすことは、バストの腫れを落ち着かせるだけでなく、定着率を高めるメリットがあると言われており、脂肪豊胸に関する多くの学術書でも冷却ケアを推奨しています。しかし、冷やし過ぎは血流を悪くし、かえって定着を悪くさせます。冷やす温度としては、熱さまし用の冷却シート程度が良いでしょう。何事も、過ぎたるは猶及ばざるが如しということです。

脂肪注入豊胸のご相談は専門施設へ

脂肪注入豊胸は、やり方しだいで定着率を上げられるということがお分りいただけたでしょうか。
当院では、冒頭に示した3条件を満たさない脂肪豊胸は行っていません。検討過程で脂肪注入豊胸に迷いが出てきたという方は、是非一度、ザ・クリニックにご相談ください。医学的な根拠に基づいて、疑問や不安のすべてにしっかりお答えします。

コラムのポイント

  • 正しい方法で脂肪豊胸を行えば、高い定着率が得られる
  • 高い定着を得るポイントは、脂肪の質、注入方法、バストのコンディションの3点
  • THE CLINIC は科学的なデータに基づき、常に質の高い脂肪豊胸を行なっている

よくある質問

  • 豊胸手術では、どのくらいバストが大きくなるのでしょうか?

    個人差はありますが、1回の施術でおおよそ1~2カップのバストアップが期待できます。
    ヒアルロン酸豊胸の場合、1カップ程度。シリコンバック豊胸の場合はバックの大きさから希望に応じて選択可能となります。脂肪豊胸の場合、1~2カップ程度です。
    脂肪豊胸の場合、たくさん脂肪を入れた分だけバストアップできるわけではありません。脂肪を窮屈に入れすぎると脂肪が壊死したりしこりとなってしまい危険です。しっかり定着させるには、片胸250ccまでと定めており、これも個人によって脂肪を注入できるバスト内のスペースが異なります。大幅なバストアップをご希望される場合は、複数回の注入がおすすめです。

<監修医師紹介>

大橋 昌敬

大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)

■経歴
  1. 1990年
    久留米大学医学部 卒業
    久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
    (胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
  2. 1994年
    Toronto General Hospital(Canada)
  3. 2000年
    聖心美容外科 東京院副院長 就任
  4. 2003年
    聖心美容外科 福岡院院長 就任
  5. 2009年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  6. 2012年
    THE CLINIC 東京院院長 就任
  7. 2015年
    THE CLINIC 技術指導医 就任
  8. 2017年
    THE CLINIC 統括指導医 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 総院長 就任
  10. 2023年
    第112回日本美容外科学会長就任
■資格
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本美容外科学会専門医
  • VASER Lipo認定医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
■所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)
  • アメリカ形成外科学会(ASPS)
■著書
技術教科書『安全で​失敗しない​脂肪吸引の​手術』​(克誠堂出版)​

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