セルチャー豊胸に関する学会発表 | 再生医療学会2019

セルチャー豊胸に関する学会発表 | 再生医療学会2019

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THE CLINIC は、日頃の診療で得た知見をまとめ、学会や論文等で発信するという学術活動にも積極的です。つい先日も、私大橋は第18回日本再生医療学会総会(2019年3月開催)に参加。コンデンスセルチャー豊胸で平均1.5倍のボリュームアップを確認したという報告を行ってきました。今回は、その内容を一般の方たちに向けてわかりやすくご紹介しようと思います。

本施術をご検討中の方にはとても役に立つ内容だと思いますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修ドクター

大橋 昌敬
大橋 昌敬 医師
(THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長

コンデンスセルチャー豊胸の特徴は、桁違いな幹細胞の数

まずコンデンスセルチャー豊胸が何なのかが分からないという方もいらっしゃると思いますので、その辺りからご説明しましょう。

コンデンスセルチャー豊胸とは

コンデンスセルチャー豊胸の特徴

コンデンスセルチャー豊胸とは、コンデンスリッチファット(コンデンスリッチ豊胸に用いる脂肪)に人工培養した脂肪由来幹細胞(脂肪に含まれる幹細胞)を加えてバストに注入する、新しい再生医療豊胸です。いきなり何のことやら? ですよね。要は幹細胞のチカラで脂肪の定着率を改善した新しい脂肪注入豊胸で、これまでにないバストアップ効果が期待できます[1](幹細胞とは何かについては、次項「なぜ幹細胞か」で詳しくご紹介します)。

▷コンデンスセルチャー豊胸は、国が指定する第2種再生医療に該当し、当院は公的な許可のもと、本サービスを提供しています。

SVF(非培養幹細胞)豊胸との違い

幹細胞を付加する豊胸術には、以前からSVF(非培養幹細胞)豊胸という方法がありますが、それとの1番の違いは幹細胞を「培養」することです。
培養とは、人工的な環境下で細胞を複製し、その数を増やすことですね。なので、セルチャー豊胸では大量の幹細胞をバストに注入できます。どのぐらい多いのかというと、1回の施術で片胸に注入できる幹細胞の数は、SVF(非培養幹細胞)豊胸がおよそ66万個なのに対し、コンデンスセルチャー豊胸ではなんと500万個。約7.5倍に達します。とにかく桁違いな数の幹細胞を含んだ脂肪を注入するわけです。

セルチャーとセリューションの違い

なぜ幹細胞か

コンデンスセルチャー豊胸で用いる脂肪には多くの幹細胞が含まれるわけですが、では、幹細胞が多いとどんな良いことがあるのでしょう? 次はこの点についご説明します 。

幹細胞は細胞の世代交代を後押しする

脂肪由来幹細胞の多分化能

幹細胞は、色々な細胞に変化(専門的には「分化」と言います)することができる「細胞の赤ちゃん」のようなもので、今、再生医療の分野で非常に注目されています。全身のいたるところに存在し、細胞の世代交代(新陳代謝)に役立っているのですが、そのうち、バストの脂肪に含まれる幹細胞の役割は大きく2つ。脂肪に変化してバストのボリュームを維持することと、血管に変化して脂肪が生き残るための栄養を届けることです。こうした働きによって、バストの細胞は日々生まれ変わっています。このような営みは、豊胸手術とは関係なく、誰にでも起こっているものです。

注入した脂肪は、どのような運命をたどるのか?

脂肪豊胸で注入した脂肪の生存or死滅ライン

次に、脂肪豊胸に目を転じてみましょう。
実は脂肪豊胸では、注入した脂肪がそのまま全てバストに定着するわけではありません。そのまま定着するのは、注入した脂肪の表面からわずか0.3mmまでです(生存エリア)。一方、表面から1.2mm以上離れた位置の脂肪は壊死してしまいます(壊死エリア)[2]。このような事情があるため、通常私たちは半径1.2mm(直径2.4mm)を上回る大きな塊で脂肪を注入することはしません。塊で注入しても、しこりのリスクが増えるだけなのです。

幹細胞はバストアップにどう貢献するか?

脂肪豊胸の注入脂肪に含まれる幹細胞が活動するエリア

では「生存エリア」と「壊死エリア」の中間部分はどうかというと、そこは「再生エリア」と呼ばれます。再生エリアでは、まず注入した脂肪細胞は一旦死滅します。その後、残った幹細胞が脂肪や血管に変化して、改めて脂肪組織を形成します[2]。ですから、脂肪に幹細胞が多く含まれるほど再生エリアで次世代の脂肪がより多く生まれ、その結果、より確かな豊胸効果を実感できるようになるのです。
セルチャー豊胸はそこに着目し、脂肪に含まれる幹細胞の量を「培養」という飛び道具で一気に増やしました。

症例(コンデンスセルチャー豊胸の効果)

コンデンスセルチャー豊胸がどういったものか、幹細胞の数を増やすことにどんな意味があるのか、おわかりいただけたでしょうか。最後に、今発表のメインであるコンデンスセルチャー豊胸の効果についてご紹介したいと思います。

痩せ型の症例

BMIは、通常18.5未満だと痩せ型とされますが、この方は16.6とかなり痩せ型でした。脂肪量を確保するのに難渋しましたが、なんとか両胸に210mLずつ注入することができています。6ヵ月たってもこのようにサイズが維持されていてしこりも確認できないので、しっかり定着したものと思われます。

コンデンスセルチャー豊胸(培養幹細胞豊胸)の症例(痩せ型)

施術名 コンデンスセルチャー豊胸
施術概要 事前に太ももなどから20ml程度の脂肪を採取し幹細胞を抽出、培養する。2週間後、老化細胞や血液等の不純物を除去した脂肪にこれを加え、バストの皮下に注入する。
施術費用(標準モニター) ¥1,540,000(税込¥1,694,000)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▷【セルチャー豊胸モニター募集】
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

2回目の豊胸でコンデンスセルチャー豊胸を行なった症例

初回の豊胸ではコンデンスリッチ豊胸と乳房拡張機器を併用した施術を受けられましたが、さらに大きくしたいとのご要望で再来院いただきました。
初回の豊胸で右に220mL、左に200mL注入しましたが、2回目のコンデンスセルチャー豊胸ではさらに250mLずつ注入。片胸に合計500mL近くの脂肪を注入したことになりますが、しこりもなくしっかりと定着しています。

コンデンスセルチャー豊胸(培養幹細胞豊胸)の術前後比較(豊胸回数2回)

施術名 コンデンスセルチャー豊胸
施術概要 事前に太ももなどから20ml程度の脂肪を採取し幹細胞を抽出、培養する。2週間後、老化細胞や血液等の不純物を除去した脂肪にこれを加え、バストの皮下に注入する。
施術費用(標準モニター) ¥1,540,000(税込¥1,694,000)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▷【セルチャー豊胸モニター募集】
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

インプラント除去+コンデンスセルチャー豊胸の症例

この方は、20年前に中国で液状の充填材(材質不明)で豊胸手術を受けたのですが、8年前に授乳ができなくなってしまい、右胸のみ液体を除去してインプラントを挿入しました。さらに、昨年になって左胸が赤くなり痒みが出てきたので、左胸の液体も除去しています。
リクエストは左右差を綺麗に整えたいということでしたが、インプラントの異物感も気になるとのことでしたので、インプラントの除去と、両胸へのセルチャー豊胸(乳房拡張機器を併用)を行うことに。見た目の違和感も随分解消され、ご満足いただけました。

シリコンバッグ 除去+コンデンスセルチャー豊胸(培養幹細胞豊胸)の症例

施術名 コンデンスセルチャー豊胸
施術概要 事前に太ももなどから20ml程度の脂肪を採取し幹細胞を抽出、培養する。2週間後、老化細胞や血液等の不純物を除去した脂肪にこれを加え、バストの皮下に注入する。
施術費用(標準モニター) ¥1,540,000(税込¥1,694,000)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▷【セルチャー豊胸モニター募集】
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

気になる安全性は?

今回の学会報告で集計したのは全部で11症例ですが、術後3ヵ月のMRI診断で、しこりや腫瘍などの異常所見が認められたケースはありませんでした。まだ決して十分な症例数ではありませんが、現時点では安全性が確認されたと言って良いかと思います。
なお、インプラントからの置き換えを行なった3症例を除く8症例を対象に術前後のボリュームの変化を確認したところ、平均で約1.5倍のボリューム増加が認められました。有効性においても十分に期待の持てる結果だと考えられます。

コンデンスセルチャー(培養幹細胞豊胸)使用者の11名に対する効果と安全性

まとめ

コンデンスセルチャー豊胸は私たちが2017年から取り組んでいる施術で、まだまだその実績は十分とは言えません。ただ、今までのところは大きな問題もなく、非常に良好な脂肪定着が期待できる、有望な豊胸術だと言えそうです。
今後も日々の診療で得られるデータを蓄積し、さらに良いものに発展させることができるよう研究を続けたいと思います。

<監修医師紹介>

大橋 昌敬

大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)

■経歴
  1. 1990年
    久留米大学医学部 卒業
    久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
    (胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
  2. 1994年
    Toronto General Hospital(Canada)
  3. 2000年
    聖心美容外科 東京院副院長 就任
  4. 2003年
    聖心美容外科 福岡院院長 就任
  5. 2009年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  6. 2012年
    THE CLINIC 東京院院長 就任
  7. 2015年
    THE CLINIC 技術指導医 就任
  8. 2017年
    THE CLINIC 統括指導医 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 総院長 就任
  10. 2023年
    第112回日本美容外科学会長就任
■資格
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本美容外科学会専門医
  • VASER Lipo認定医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
■所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)
  • アメリカ形成外科学会(ASPS)
■著書
技術教科書『安全で​失敗しない​脂肪吸引の​手術』​(克誠堂出版)​

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