妊娠後の脇のしこり、それ副乳かもしれません~原因と対処法~

妊娠後の脇のしこり、それ副乳かもしれません~原因と対処法~

  • UPDATE

「妊娠したら脇の下にしこりができた」そのしこり、もしかすると副乳かもしれません。
実は、妊娠や出産を機に副乳に気付く女性は非常に多いです。
さらに、脇肉だと思っていた膨らみが実は副乳だったなんてことも……。
今回は副乳の原因や症状、当院での手術方法をあわせてご紹介します。

この記事の監修ドクター

大橋 昌敬
大橋 昌敬 医師
(THE CLINIC 総院長 / 日本美容外科学会専門医 / 日本美容外科学会会長

副乳治療の症例

まずは、実際の症例をご覧ください。
こちらは二の腕と脇肉を気にして来院されたゲストなのですが、診察の結果、実は副乳であることがわかりました。
このように、痩せていて脇の下周辺が膨らんでいる場合は、副乳の可能性が高いと考えられます。
この方は皮膚の余りもそれほどなく、主に脂肪による膨らみだったため、ベイザー脂肪吸引で副乳を除去しました。
副乳の治療方法は原因によって異なります。今回のケースのように脂肪吸引で膨らみを取り除く場合や、乳頭(乳首)や乳腺を除去する場合、またはこれら両方を行うケースなど様々です。
副乳の原因とは何なのか、乳がんの危険性、治療方法などを次の章からお話していきたいと思います。

副乳除去症例①

施術名 ベイザー脂肪吸引
施術概要 ベイザー波という超音波を皮膚の内側から脂肪組織に照射して、周辺組織と脂肪細胞を遊離。その後カニューレという専用の管で脂肪細胞を吸引除去する。術後は脂肪採取部位を圧迫固定。カニューレ挿入口には、5mm程度の小切開を加える。
施術費用(標準モニター) ¥270,000〜¥380,000(税込¥297,000〜¥418,000)
施術に関して詳しくはこちらをご覧ください。
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

副乳とは?

副乳とは、通常の胸以外にできた乳頭や乳輪、または乳房のような膨らみのことです。
犬や猫など、哺乳類動物にはたくさんの乳房や乳首があります。
同様に人も哺乳類ですので、進化の名残として稀に乳房や乳首が複数できることがあるのです。
この副乳、男性の1.5%、女性の5%に見られるもので、決して珍しいものではありません

なぜできるか

本来であれば胎児期に退化してなくなるはずの乳房が残ったまま発達してしまう先天的なものです。遺伝との関係性が高いと示す報告がいくつかあります[1][2]
乳腺組織が発育することで、年齢を重ねるにつれ、乳房として大きく膨らんでくるものもあります。
また、単に脂肪による脇肉を副乳と呼ぶこともあります。

どこにできるか

副乳ができる位置(ミルクライン)
副乳ができる位置

副乳は、脇の下から乳房、足の付け根にかけてといった、乳腺上いわゆる「ミルクライン」上にあることが特徴です。
なかでも最も現れやすい部位は脇の下
左右ともにある場合、片側だけにみられる場合など、できる位置は様々です。
また、乳頭・乳輪だけの副乳(見た目はイボや色素沈着に似ている)もあれば、乳腺が存在するものもあります。

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治療方法~美容外科の副乳治療で見た目も美しく~

体に害はないとはいえ、生理や妊娠の際の腫れや痛みが気になる方や、薄着になった時に脇肉がはみでるなどの見た目が気になるという方は、切除を検討される方も少なくありません。
見た目を美しく仕上げたいのであれば美容外科での副乳治療が最適です。
自由診療は保険診療と比べると割高ではありますが、左右差の調整や手術の傷跡など、一般的な形成外科で治療を受けた場合よりも美しい仕上がりとなることは間違いないでしょう。

手術方法は、脂肪吸引、乳腺や乳首の切除、またはその併用のいずれかです。
乳腺の有無や脂肪の量によって異なるため、副乳の状態をしっかりと確認した上で治療を行うことが大切です。

脂肪吸引のみの場合

– 膨らみの中身のほとんどが脂肪
– 乳腺組織が少ない
– 皮膚の余剰(たるみ)が軽度

このような場合、「ベイザー脂肪吸引」
を使用し除去していきます。ベイザー脂肪吸引は特殊な超音波を使用し、まず脂肪組織をバラバラにほぐしてから、周辺組織を傷つけることなく脂肪だけを吸い出していきます。最大で約90%もの脂肪の除去が可能です。また、皮膚の引き締め効果が高い[3]ため、多少のたるみであれば改善することができます。

副乳除去症例②

施術名 ベイザー脂肪吸引
施術概要 ベイザー波という超音波を皮膚の内側から脂肪組織に照射して、周辺組織と脂肪細胞を遊離。その後カニューレという専用の管で脂肪細胞を吸引除去する。術後は脂肪採取部位を圧迫固定。カニューレ挿入口には、5mm程度の小切開を加える。
施術費用(標準モニター) ¥270,000〜¥380,000(税込¥297,000〜¥418,000)
施術に関して詳しくはこちらをご覧ください。
施術の副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

乳腺切除を伴う場合

稀に乳腺組織が発達していたり、乳首まで存在したりすることもあるのですが、そのような場合は皮膚と一緒に切除してしまいます。副乳切除部分はとても丁寧に縫合しますので、半年もすれば白い線になり目立たなくなりますのでご安心下さい。

副乳治療で乳腺切除を伴う場合

脂肪吸引と切除手術を併用する場合

乳腺の発達に加え、脂肪も多い場合は、ベイザー脂肪吸引による脂肪除去を併用治療を行います。もし、副乳の切除によって左右差が目立つようなら、その辺りも整えていきます。
※さらに詳しくは「副乳除去」をご覧ください。

各治療法の適用

脂肪吸引で対応 切除手術で対応 脂肪吸引と切除手術を併用
  • 膨らみの中身のほとんどが脂肪
  • 乳腺組織が少ない
  • 皮膚の余剰(たるみ)が軽度
  • 膨らみの原因が乳腺組織
  • 皮膚の余剰(たるみ)が重度
  • 乳腺の発達と、脂肪の蓄積の両方が認められる方

治療の概要

処置時間 1時間〜
入院 不要
麻酔 静脈麻酔を使用します。眠った状態になるので、手術中の痛みもありません。
傷跡 【膨らみ除去】
数日、筋肉痛程度の痛みがありますが、内服薬でコントロール可能な範囲です。
【乳腺・乳頭切除】
傷の痛みが数日ありますが、内服薬でコントロール可能な範囲です。
※症状の程度には個人差があります。
シャワー 幹部を除いて翌日から可能です。
入浴 抜糸(約1週間程度)の翌日から可能です。
副作用
リスク
疼痛、浮腫、内出血、色素沈着、熱傷、知覚障害、凸凹、たるみ、引き攣れなど。
※この他にも予期しない症状が現れる可能性があるので、術後異常を感じた際は速やかにご相談ください。

副乳発覚はどんなとき?

副乳があると自覚しているは少なく、指摘をうけたり、女性ホルモンの分泌が増えることで副乳の存在に気づく方が多いようです。

医師からの指摘

小さな副乳は本人も気づかないことが少なくありません。
健康診断などで医師から指摘されはじめて気づく、などということもよくあるようです。

月経

女性の場合は月経よって副乳に気がつく方もいます。
生理のたびに脇の下のしこりが大きくなり痛みを感じるという方は副乳の可能性が高いです。
乳腺組織を有している副乳であれば、正常乳腺と同様にホルモン分泌に反応するため、生理の際に腫れたり、痛みを伴うことがあるのです。

妊娠授乳時

産後2~3日頃は、乳房が出す母乳の量が多くなり、張っていると感じるようになります。これを乳汁来潮といいます。
この間、副乳にも同じような張りを感じたりすることで、はじめて副乳の存在が明らかになるケースも少なくありません。[4]
このほかにも、しこりができたり、少量の母乳が出ることもあります。
しかし副乳そのものは健康や出産、授乳に影響を与えるものではありません。
副乳が完全に消えることはありませんが、妊娠がきっかけでふくらんだ副乳は、授乳期が終われば、自然に小さくなっていくのでご安心ください。
また、産後、母乳をつくる為にプロラクチンというホルモンが多く分泌されるようになると、副乳にも腫れや痛みを感じたりする場合もあります。
患部を冷やすことで痛みは緩和しますが、ひどい場合は婦人科で診察を受けることをおすすめします。

乳腺疾患や乳がん発症の可能性も

副乳自体には害はありませんが、乳腺症や線維腺腫などの乳腺疾患や、悪性腫瘍である乳がんなど、乳房に発生する病気は副乳にも発症する可能性があります。[5]
硬さが増したり大きさが大きくなっていく場合は、何らかの疾患を併発している可能性があるため、一度、一般の乳腺外科を受診することをすすめます。
なお、全ての副乳ががん化するわけではないので切除をしなくても問題はありませんが、不安であれば乳がん検診を受ける際、医師に副乳の存在を伝えると安心かもしれません。

副乳は原因を的確に把握したうえで治療を行うことが重要

副乳治療は原因に適した方法を選択することが重要です。
副乳の原因が乳腺だけでなく脂肪にもある場合、乳腺を切除するだけでは効果が見られないこともあります。
当院ではエコーで原因を特定した上で副乳治療を行います。エコー診断は無料で対応できるので気になる方はご相談ください。

コラムのポイント

  • 副乳は、発達の過程で退化せず残ったもので、決して病気ではない
  • 妊娠で発覚する場合も多く、稀に乳がんなどの病気が発生する場合も存在する
  • 見た目を美しく仕上げたい方は美容外科での副乳治療が最適

よくある質問

  • 脂肪吸引はどのように行うのですか?

    身体に小さな傷を付けて、その穴からカニューレと言われる特殊な吸引管で皮下脂肪を取り除きます。
    脂肪吸引の傷跡について当院では、傷の数は少なく、また目立たないところに小さく作っています。傷口や皮膚の火傷を防ぐため保護機器を装着をするなど傷跡を最小限にするための工夫をしております。
    当院が行う脂肪吸引は、単に脂肪を吸引するだけでなく、美しいフェイスライン・ボディラインを形成するための手術です。まずは、カウンセリングに来ていただき、ご自身の理想とするデザインを共に決めていきます。術後はむくみや腫れなどのダウンタイム症状も見られますが、こうした過程を含めて個別LINE相談&会員専用アカウントを通じてサポートして参ります。

<監修医師紹介>

大橋 昌敬

大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)

■経歴
  1. 1990年
    久留米大学医学部 卒業
    久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
    (胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
  2. 1994年
    Toronto General Hospital(Canada)
  3. 2000年
    聖心美容外科 東京院副院長 就任
  4. 2003年
    聖心美容外科 福岡院院長 就任
  5. 2009年
    THE CLINIC 福岡院院長 就任
  6. 2012年
    THE CLINIC 東京院院長 就任
  7. 2015年
    THE CLINIC 技術指導医 就任
  8. 2017年
    THE CLINIC 統括指導医 就任
  9. 2022年
    THE CLINIC 総院長 就任
  10. 2023年
    第112回日本美容外科学会長就任
■資格
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本美容外科学会専門医
  • VASER Lipo認定医
  • TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
■所属学会
  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本美容外科学会(JSAPS)
  • アメリカ形成外科学会(ASPS)
■著書
技術教科書『安全で​失敗しない​脂肪吸引の​手術』​(克誠堂出版)​

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