豊胸ダウンタイムの徹底比較【痛み・内出血・傷跡・期間】
- UPDATE
豊胸手術は、種類によってダウンタイムが大きく異なります。気になる術後の痛みや 日常生活にはどの程度影響するかなど、気になるダウンタイムの症状について、シリコンバッグ 、ヒアルロン酸、脂肪豊胸の3種類の豊胸術に関して詳しくご紹介します。さらに当院が専門に扱う脂肪豊胸については、施術を受けてくださった方のブログを元に、経過をわかりやすく解説します。
豊胸手術は主に3種類
ダウンタイムについてお話する前に、まず豊胸手術の種類について解説いたします。
現在、主流となっている豊胸手術には、シリコンバッグ豊胸、ヒアルロン酸豊胸、脂肪注入豊胸の3種類があります。
それぞれの豊胸術にはメリット・デメリットがあり、効果や持続期間などが異なります。
豊胸手術を検討中の方は、その特徴を理解した上で、自分に合った豊胸術を選択することが重要です。
シリコンバッグ豊胸 | ヒアルロン酸豊胸 | 脂肪注入豊胸 | |
---|---|---|---|
期待できる サイズアップ |
希望に応じて選択可能 | 1カップ程度 | 1.5〜2カップ |
手触り | 体型による(痩せていると違和感を感じやすい) | 体型による(痩せていると違和感を感じやすい) | 柔らかく自然 |
効果の持続性 | 10年後 | 数ヶ月後〜数年 | 生来のバストと変わらず |
メリット | 大幅なバストアップが可能 | 安価で手軽にバストアップが可能 | 自然な仕上がり、長期的に効果が続く |
デメリット |
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こんな方におすすめ | 大きさにこだわりたい方 | 手軽に受けたい方 | バレたくない、自然な仕上がりを希望される方 |
当院の脂肪注入豊胸の症例
施術名 | コンデンスリッチ豊胸 |
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施術概要 | 太もも、腹部などの皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を特許技術の遠心濾過で除去。これをバストの皮下に注入する豊胸手術。ベイザー脂肪吸引を併用することで、より美しいボディラインに仕上がる。 |
施術費用(標準モニター) | ¥864,000(税込¥950,400) モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。 ▷【美バスト豊胸モニター募集】 |
施術の副作用・リスク | 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |
シリコンバッグ豊胸のダウンタイムはとにかく痛い!
シリコンバッグをバストに挿入する際、バッグを収納するスペースを作るために、体の組織を剥離しなければいけません。そのため、術後のダウンタイムもそれなりに大きくなります。
【Fact 1】シリコンバッグ豊胸はどの豊胸術よりも痛い
シリコンバッグ豊胸の場合、痛みはかなり激しいとお考えください。組織を剥離するという手術内容からして、おそらくヒアルロン酸豊胸や脂肪注入豊胸などよりも断然痛いと思われます。
また、バッグを挿入する位置によっても痛みの程度は変わってきます。シリコンバッグは、大胸筋の下に入れる場合と大胸筋の膜を剥がしてその下に入れる場合、そして乳腺の下に入れる場合があります。この3つのなかで、最も痛いのは大胸筋の下に入れる場合です。
大胸筋の下に挿入すると、最初の3日間は笑うのも辛く、その後1〜2週間はバストに何か当たるだけでも痛みを感じます。痛みが落ち着くのには、2ヵ月は要するとお考えください。
- バッグの挿入位置と痛みの関係
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【Fact 2】痛み以外には出血に注意
バッグを挿入する際に、脇の下か乳房の下縁を切開します。傷跡は数センチと美容施術の切開としては比較的大きく、手術後の1週間ぐらいは何かのきっかけで出血することがあります。
【Fact 3】マッサージは必ずしも必要ではない
カプセル拘縮(バッグの表面を覆う被膜が硬くなる症状)を防ぐためにマッサージが必要とされることもありますが、これはバッグの種類によって変わってきます。表面がつるつるしたスムースタイプの場合は必要ですが、ざらざらしたテクスチャードタイプの場合は不要です。
先ほども述べた通り、シリコンバッグ豊胸後のバストは非常に痛いので、マッサージが不要のテクスチャードタイプのバストが主流になりつつあります。
ヒアルロン酸豊胸はダウンタイムだけを考えると最もラク
ヒアルロン酸豊胸は注射だけで行う施術のため、組織へのダメージは少なく、術後もラクに過ごせます。
効果が一時的であることがデメリットとなりますが、ダウンタイムによる体の負担を考えて施術を決めたい場合は、十分な選択肢になりえます。
【Fact 4】痛みは軽度で日常生活への影響もほぼなし
- 注入場所によって差が出る術後の痛み
術後の痛みはほとんどありません。胸に筋肉痛のような痛みが1週間ほど続くぐらいで、痛みも内服薬でコントロールできます。この他に腫れや内出血がみられますが、いずれも2週間程度で目立たなくなります。
逆に、術後に強い痛みを感じるようなら要注意です。注入場所を間違えているか、感染を起こしている可能性があります。ヒアルロン酸を注入する位置は、通常は乳腺の下です。ところが、誤って乳腺の中や大胸筋の中に注入されることがあり、その場合は強い痛みを感じます。
また、感染によって炎症が起こっているときも痛みを感じます。この場合は高熱を伴うのが特徴です。
いずれにせよ、あまり強い痛みを感じるようなら、それはトラブルのサインです。早めに医療機関を受診する様にしてください。
【Fact 5】術後1週間ぐらいはヒアルロン酸が移動する可能性も
注入した後、1週間ぐらいはヒアルロン酸が移動することがあります。しばらくは強く触らないようにしてください。
なお、位置が定まった後のバストの触り心地は想像以上に硬くなります。イメージとしては消しゴムのような硬さです。痩せている方なら触っただけでも異物感が感じられます。
周囲の方に豊胸手術を行ったと気づかれたくない方は、注意してください。
【Fact 6】マンモグラフィー検査は受けられない
- ヒアルロン酸豊胸のしこり
ヒアルロン酸豊胸の後にしこりができることがありますが、ヒアルロン酸のしこりは自覚できないことも少なくありません。エコー検査で初めてその存在に気づくということもザラです。この状態でマンモグラフィー検査を受けると、圧力でヒアルロン酸を潰してしまう可能性があり、もしそうなると、炎症が悪化してしこりはさらに大きくなります。こうしたことから、乳がん検査の一つであるマンモグラフィー検査は、基本的には受けられないとお考えください。
術後、マンモグラフィーの検査を受けたくなったら医療機関(できたらしこり除去を扱う美容外科)にご相談いただくのがベターです。ヒアルロニダーゼという酵素でしこりを溶かし出すことができます。
脂肪注入豊胸のダウンタイムはバストを「育てる」期間
脂肪注入豊胸では、生きた細胞をバストに注入するので「育てる」意識を持っていただくと良いかもしれません。
その際、術後経過に予備知識があれば不安の軽減につながります。以下では、その予備知識をご紹介します。
【Fact 7】痛みはバストよりも脂肪吸引が激しい
胸の痛みはそれほどありません。程度もヒアルロン酸豊胸と同程度で、1週間もすれば収まります。
一方、脂肪吸引を行なった部位の痛みは2週間から1ヵ月ぐらいは残ります。痛みの感覚は筋肉痛の時に近い感じです。
【Fact 8】胸の腫れが落ち着くと少しサイズダウンする
- 脂肪注入豊胸後のサイズ変化のイメージ
痛みの他には、胸や吸引部位に内出血と腫れがみられます。
胸の腫れは、脂肪が定着すると落ち着いてくるのですが、腫れが引くと同時に若干バストサイズもダウンします。このことから、「脂肪注入は大きくならない」という誤解を招くことが多いのですが、実際は脂肪が定着した分はしっかり大きくなっています。なお、胸の内出血は1ヵ月ほどで落ち着いてきます。
- 脂肪注入豊胸後のサイズ変化のイメージ
【Fact 9】喫煙、ダイエット、マッサージは厳禁
脂肪注入で最も残念なのは、せっかく注入した脂肪が定着しないことです。注入した脂肪のうち定着する脂肪の割合を定着率と言いますが、これを高く保つために控えていただきたいことが3つあります。喫煙、ダイエット、バストのマッサージです。
脂肪を定着させるには酸素と栄養が必要ですが、喫煙は血行を悪化させ、酸素の供給量を低下させます。また、過度なダイエットは脂肪が定着するために必要な栄養補給の妨げになります。バストのマッサージは血行を良くすると思われるかもしれませんが、術後3ヵ月は避けてください。脂肪が定着する前にマッサージをすると脂肪が移動してしまう可能性があります。その結果、しこりを避けるためにあえて分散して注入された脂肪が塊になってしまうのです。こうなると、脂肪に十分な酸素と栄養が行き渡らなくなるので、定着は望めません。
- 脂肪注入豊胸後に避けて欲しい3つの行為
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- ニコチンの作用で血管が圧迫・収縮すると、脂肪に栄養が届きにくくなる。
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- 術後3ヵ月は脂肪の定着を左右する大事な期間。この間のダイエットが定着率の低下を招く。
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- マッサージ等による血管の圧迫は、脂肪への酸素と栄養分の共有を妨げる。
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【Fact 10】術後はノーブラがおすすめ
脂肪が定着するまでの3ヵ月間は、なるべく胸を圧迫しないようにしていただきたいです。
当院では、
– 最初の1ヵ月は何も付けない
– 2ヵ月目以降はカップ付きのキャミソール
という対応をおすすめしています。間違っても、寄せるタイプのブラジャーは避けてください。
脂肪注入豊胸の術後経過と症状の解説
当院は脂肪注入豊胸を専門に扱うクリニックです。そこで脂肪注入豊胸(コンデンスリッチ豊胸)のダウンタイムの経過をもう少し深堀りしたいと思います(経過写真は、施術を受けてくださった方からご提供いただきました)。
脂肪注入後の経過①
脂肪注入後の胸に見られるダウンタイム症状で非常に目立つのは内出血です。 胸の内出血は、通常は1ヶ月弱(2〜3週間程度)で落ち着いてきます。 脂肪吸引をした箇所も、見た目の症状が落ち着いてくるのはだいたい同じ時期です。
脂肪注入後の経過②
こちらはもう少し細かく経過を追った症例写真です。
先ほどの症例も同様ですが、胸の内出血は最初は紫、次に黄色っぽくなり、その後正常に戻っていきます。
こちらをご覧いただくと、手術直後に一旦最大限まで大きくなった後、腫れが治まると同時に少しサイズダウンして最終的に落ち着くという意味がよくお分かりいただけるのではないでしょうか。
施術名 | コンデンスリッチ豊胸 |
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施術概要 | 太もも、腹部などの皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を特許技術の遠心濾過で除去。これをバストの皮下に注入する豊胸手術。ベイザー脂肪吸引を併用することで、より美しいボディラインに仕上がる。 |
施術費用(標準モニター) | ¥864,000(税込¥950,400) モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。 ▷【美バスト豊胸モニター募集】 |
施術の副作用・リスク | 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |
バストの内出血はなぜ起こる?
内出血は、注入に用いる針が微細な血管を傷つけることで生じます。このため、皮膚の直下に脂肪を注入すると、より一層派手な症状となって現れます。加えて、皮膚直下は下手に注入するとしこりになりやすい場所でもあります。こうしたことから、クリニックによっては注入を行わないこともあります。
ただ、皮膚の直下に細かく丁寧に注入した脂肪は定着しやすいのも事実です。このため、当院ではご希望を伺った上で、あえて皮膚直下に注入することもあります。この辺りは、仕上がりまでどれぐらいお待ちいただけるかとの兼ね合いになります。カウンセリングで細かくお打ち合わせをさせていただきますので、ご要望をお伝えいただければと思います。
方法が違えば、ダウンタイムにも差が出るの?
実は、脂肪豊胸では施術の方法によってもダウンタイムの経過が大きく異なります。
たとえば、抗炎症作用や組織の修復作用をもたらす“エクソソーム“ [1]を脂肪と一緒に投与することで、バストのみならず、脂肪吸引部位のダウンタイム症状(むくみ、内出血など)の軽減することができます。
エクソソームとは、幹細胞から分泌される成分の1つで、再生医療分野で今最も注目されている成分の1つです。
こちらの写真は、コンデンスリッチ豊胸とエクソソーム豊胸の術後の経過を比較したものです。
エクソソーム豊胸の術後3日目の状態とコンデンスリッチ豊胸の4日目の状態を比較すると、エクソソーム豊胸の場合、内出血が見られず、症状が落ち着いている様子がお分かりいただけるかと思います。
施術名 | エクソソーム豊胸 |
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施術概要 | 太もも、腹部などの皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を特許技術の遠心濾過で除去。これに幹細胞由来のエクソソームを加えてバストの皮下に注入する豊胸手術。 |
施術費用(標準モニター) | ¥1,004,000(税込¥1,104,400) モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。 ▷【エクソソーム豊胸モニター】 |
施術の副作用・リスク | 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |
ダウンタイムの過ごし方
施術後の日常生活で、ご自宅でも取り組んでいただける対処法をご紹介します。
バストの痛みへの対処法
どの豊胸術にも共通しますが、痛みのピークはだいたい術後の3日間です。
この間は手を上げる動作がキツくなるので、高いところから物を取るなどの行為が難しくなります。よって普段高いところに収納してある物を、あらかじめ手が届く場所に移動させておくなどの工夫をしておくと良いでしょう。着るものも、頭からかぶるタイプでないものを選ぶと楽に過ごせます。
脂肪吸引の痛みへの対処法(脂肪注入豊胸の場合)
脂肪豊胸のために脂肪を採取する場合、まとまった脂肪量を確保するため、太ももやお腹から脂肪をとることが多いです。
太ももの裏側から脂肪を採取すると、椅子に座るのがキツくなります。普段使用する椅子にはクッションなどを用意しておくと良いでしょう。またトイレの便座にはスポンジなど貼り付けておくというのも有効です。
お腹の脂肪吸引では、寝返りの際に痛みで目が覚めてしまうこともあるようです。このため、就寝前に厚めのクッションを持ち込むといった対策を取られる方もいらっしゃいます。
脂肪吸引のむくみへの対処法
【着圧タイツの活用】
下半身のむくみに対しては、最初はガードルを着用し、痛みがおさまったところで圧着タイツを活用するで対応される方が多いようです。立ち仕事に従事される方は、上から服を着てもごわつかないことからボディスーツをチョイスされる方もいらっしゃいます。
【温める】
手術から1週間消して抜歯を済ませたら、湯船に浸かることができます。普段シャワーだけで済ませているという方も、むくみが出ている間は湯船に入られることをおすすめします。
【マッサージ】
マッサージを行うことで血行が良くなり、代謝を促します。術後1週間ごろから行ってください(あまり早い段階から行うと、痛みや内出血を悪化させることがあります)。
脂肪吸引の硬縮への対処法
硬縮は、術部の回復期に見られる肌が突っ張るような症状です。症状としては、肌のこわ張り感と乾燥、それに伴う痒みなどがみられます。こわ張り感を緩和する対策としては、入浴後のストレッチやマッサージがお勧めです。かゆみに関しては乾燥対策として保湿クリームの使用が有効です。不用意にかいて後が残ってしまうと、色素沈着の原因になります。
まとめ〜豊胸の種類別ダウンタイム比較表〜
以上、主な主要施術についてダウンタイムという観点でまとめました。
術後症状という点では、ヒアルロン酸豊胸はダントツに軽いです。ただし、効果は数ヵ月で消えてしまいます。逆にシリコンや脂肪注入は、より長期的な効果が期待できます。迷われた場合は、許容できるダウンタイムの程度と、どういった仕上がりを求めているかのバランスを見て判断されると良いでしょう。アドバイスが必要になったら、いつでもカウンセリングにお越しください。
痛み | 内出血 | 傷跡 | ダウンタイムの長さ | マンモグラフィー検査 | シャワー浴 | 湯船への入浴 | マッサージ | そのほかの注意点 | 効果の持続期間 | |
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シリコンバッグ豊胸 | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | NG (大胸筋下法の場合一部クリニックでOK) |
3日目から可 | 1週間後から可 | スムースタイプ(表面ツルツル)は必要 | 術後3ヵ月はワイヤー付きのブラを控える。 | 10年程度(バッグが寿命を迎えるまで) |
ヒアルロン酸豊胸 | ★ | ★★ | ★ | ★ | NG | 当日から可 | 1週間後から可 | 不要(禁止) | 術後の痛みはほぼない。逆に痛みが引かない場合は要確認。 | 数ヵ月〜1年程度 |
脂肪注入 | ★★ | ★★ | ★ | ★★ | OK | 脂肪採取部位以外は翌日から可 | 1週間後から可 | 不要(禁止) | 術後3ヵ月は喫煙、ダイエット、ワイヤー入りのブラは避ける。 | 定着後は効果持続 |
コラムのポイント
- 主な豊胸手術のうち、最も痛みがひどく、ダウンタイムがシビアなのはシリコンバッグ豊胸
- 脂肪注入後の胸の内出血が派手に見られるのは、皮膚直下に注入したとき
- ダウンタイムが軽いに越したことはないが、最も重要なのはどうなりたいかとの兼ね合い