脂肪豊胸のダウンタイムはどれくらい?術後の経過と定着率を高める過ごし方
- UPDATE
脂肪豊胸を検討されている方の多くが不安に感じている「ダウンタイム」。特に脂肪豊胸のダウンタイムについては、「どのくらい痛いのか」「仕事にはいつ復帰できるのか」など、気になる点が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、脂肪豊胸のダウンタイムの実際と、日常生活への影響を分かりやすく解説します。
脂肪豊胸のダウンタイム症状を症例画像で確認
脂肪豊胸は、お腹や太ももなどから脂肪を吸引し、その脂肪を胸に注入してボリュームアップを行う施術です。そのため、脂肪を吸引した部位と胸の両方にダウンタイムが生じる点が特徴です。
ダウンタイムの症状としては、手術の翌日から、内出血がみられるようになります。当院では、脂肪を皮下・乳腺下・筋肉の中・筋肉の下といった複数の層に分けて注入しているため、内出血が比較的出やすい傾向があります。ただし、内出血は時間の経過とともに徐々に薄れ、2週間ほどでほとんど目立たなくなるため、過度に心配する必要はありません。
痛みに関しては、術後1週間ほどは軽い痛みを感じる方もいますが、胸の痛みは見た目の印象ほど強くないケースが多いです。一方で、太ももなどの脂肪吸引部位では、胸よりも強い痛みを感じる方が多いです。
また、術後2週間ほどが経過すると、脂肪吸引部位に、硬縮と呼ばれる皮膚が突っ張るような症状が現れます。この硬縮は、3ヶ月〜半年ほどかけて徐々に改善し、最終的には自然に消失します。


脂肪豊胸ダウンタイムの経過
さらに詳細な経過の参考に、当院で実際に脂肪豊胸を受けた方の、施術当日から2週間後までのダウンタイムの経過をご紹介します。
施術当日|麻酔からの覚醒〜帰宅まで
脂肪豊胸は、脂肪吸引と脂肪注入を合わせても、およそ45分前後〜1時間ほどで施術が完了します。
個人差はありますが、こちらのゲストは施術直後、胸に少しチクチクとした痛みを感じる程度で、それ以外につらい症状はほとんどなかったとのことです。

術後1〜3日|痛み・内出血が出やすい時期
痛みのピークは、胸ではなく脂肪を採取した部位に現れます。特に太ももやお腹の脂肪吸引部位では、強めの筋肉痛のような痛みとして感じる方が多く、翌日から2日目にかけて強くなりやすい傾向があります。
今回のゲストは、次のように振り返っていました。
- 翌日になると痛みがやや強くなってきた
- 内出血が赤紫色に広がってきた
- 体調自体は良好で、痛み止めを使いながら過ごせた

術後4〜7日|筋肉痛から突っ張る感じへ
術後1週間に近づくにつれ、脂肪吸引部位の痛みの質は、筋肉痛のような感覚から、張り感や突っ張り感へと変化していきます。
まだ階段の上り下りや膝の曲げ伸ばし、しゃがむ動作は少しつらく感じるかもしれませんが、日常生活自体は問題なく送れる方がほとんどです。
実際の経過としては、
- 固定が外れ、過ごしやすくなった
- 痛みは軽減したものの、動作時の突っ張り感が残った
- 通常通り仕事に復帰できた
とお話しくださいました。

術後2週間前後|内出血がほぼ消え、見た目の違和感も軽減
術後2週間ほどが経過すると、赤紫色だった内出血は黄色くなり、ほとんど目立たなくなります。
この頃になると、
- 軽い張り感がある
- 日常生活にはほとんど支障がなくなった
とのことでした。
運動や仕事復帰は?脂肪豊胸後の過ごし方や気を付けること
脂肪豊胸の仕上がりに影響する要素の一つが、術後の過ごし方です。そこでここでは、無理のない仕事復帰のタイミングの目安や、日常生活への影響を解説します。
仕事復帰のタイミングは「2〜3日休み」がひとつの目安
脂肪吸引後に「必ず何日休まなければならない」という明確な基準はありません。術後は痛みなどの症状が出るため、ご自身の体調に合わせて無理のない範囲でお休みいただくことが大切です。
デスクワークなど座って行う仕事であれば、術後2〜3日程度のお休みで復帰できるケースが多く見られます。当院でも、「週末に手術を受けて、月曜から仕事に復帰する」といったスケジュールを組まれる方が多く、実際に問題なく勤務できているようです。

うつ伏せに寝ていいのはいつから?
強い圧迫が続くと、バストへの血流が低下し、脂肪の定着率に影響する可能性があります。
過度に神経質になる必要はありませんが、当院では術後1ヶ月程度は、できるだけうつ伏せ寝を避けていただくようお伝えしています。

性行為はいつから?刺激を避けるべき理由
性行為そのものは、術後3日目頃から可能ですが、術後1ヶ月程度は胸を強く動かす行為は控えていただきたいと考えています。
この時期は、脂肪注入部位に新しい血管がつくられ、脂肪が定着していく大切な期間です。強く動かしてしまうと、新しくできた血管が損傷し、脂肪の定着率が下がる可能性があります。

運動していいのはいつから?
性行為に限らず、激しい運動やランニングなども、胸が大きく揺れることで脂肪の定着率が下がってしまう可能性があるため、術後1ヶ月程度は控えていただくことをおすすめします。
以前は、術後は胸を一切圧迫しないほうがよいとされていた時期もありました。しかし近年では、胸の動きを抑えるために、ある程度圧迫する下着を着用したほうがよいと考えられています。
血管が切れて定着率が低下してしまうのを防ぐためにも、術後しばらくは胸を大きく動かさないよう、意識して過ごすことが大切です。

脂肪豊胸のダウンタイムを「不安だけ」で終わらせないために
脂肪豊胸のダウンタイムは、注入した脂肪が定着するための大切な期間で、術後の痛みや腫れといった症状を完全にゼロにすることはできません。
ただし、同じ脂肪豊胸でも「どこで受けるか」「誰が施術するか」によって、ダウンタイムの症状の程度や期間には大きな差が生じます。
当院では、脂肪を扱う施術に特化してきた経験をもとに、術中のデザインから術後のフォローまで、一貫してサポートできる体制を整えています。
脂肪吸引・脂肪注入専門クリニックの技術力
痛みや腫れ、内出血といったダウンタイムの程度は、施術を担当するドクターの技術力によっても左右されます。
当院では、
- 脂肪吸引・脂肪注入の施術経験が豊富
- 術式に関する論文発表や技術開発にも積極的に取り組んでいる
- 脂肪の扱い方や注入層の判断などに関する専門的な知見を蓄積している
といった強みがあります。これらの強みを最大限に活かし、脂肪吸引の術中・術後においても、こまやかな配慮や工夫を重ねることで、ダウンタイムの期間をできる限り短く、症状も軽減できるよう努めています。

術後いつでもドクターに相談できる体制を完備
術後は、「この症状は大丈夫なのか」「どう対処すればよいのか」といった不安が生じやすいものです。
そこで当院では、術後も安心して過ごしていただけるよう、専用LINEを通じていつでもドクターに相談できる体制を整えています。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
まとめ
脂肪の定着率は、術後の過ごし方によっても左右されます。そのため、「強い圧迫を避ける」「胸を大きく動かさない」といった点に注意しながらお過ごしいただくことが重要です。
もしご不安なことがあれば、術前・術後を問わず、医師やスタッフが丁寧にフォローいたします。気になる点は、どうぞ遠慮なくご相談ください。
<監修医師紹介>
-
-
大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)
- ■経歴
-
-
- 1990年
-
久留米大学医学部 卒業
久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
(胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
-
- 1994年
- Toronto General Hospital(Canada)
-
- 2000年
- 聖心美容外科 東京院副院長 就任
-
- 2003年
- 聖心美容外科 福岡院院長 就任
-
- 2009年
- THE CLINIC 福岡院院長 就任
-
- 2012年
- THE CLINIC 東京院院長 就任
-
- 2015年
- THE CLINIC 技術指導医 就任
-
- 2017年
- THE CLINIC 統括指導医 就任
-
- 2022年
- THE CLINIC 総院長 就任
-
- 2023年
- 第112回日本美容外科学会長就任
-
- 資格
-
- 日本胸部外科学会認定医
- 日本外科学会認定医
- 日本美容外科学会専門医
- VASER Lipo認定医
- TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
- 所属学会
-
- 日本外科学会
- 日本胸部外科学会
- 日本形成外科学会
- 日本美容外科学会(JSAS)
- 日本美容外科学会(JSAPS)
- アメリカ形成外科学会(ASPS)