胸を小さくする手術【胸の脂肪吸引と乳房縮小術の違い】
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バストの悩みは女性にとって大きな問題。ただその悩みは、何もボリュームアップだけではありません。近年では、バストを小さくしたいと願う方も増加傾向にあり、専用のブラジャーも販売されていますし、実際にご相談も寄せられます。ここでは、「胸を小さくする治療法」をご紹介します。
脂肪吸引で胸を小さくした症例
まずは当院でバストを小さくした40代の女性の方の症例をご覧ください。
実はバストを小さくしたいというご相談に対し、当院ではまずベイザー脂肪吸引を検討します。
サイズがしっかり小さくなることは勿論ですが、大きな切除を伴うのではなくどの角度から確認しても傷跡が目立たないという点が理由にあります。

| 施術名 | ベイザー脂肪吸引(ベイザーリポ) |
|---|---|
| 施術概要 | ベイザー波という超音波を皮膚の内側から脂肪組織に照射して、周辺組織と脂肪細胞を遊離。その後カニューレという専用の管で脂肪細胞を吸引除去する。術後は脂肪採取部位を圧迫固定。カニューレ挿入口には、5mm程度の小切開を加える |
| 施術費用 | ベイザーリポ標準モニター:¥380,000(税込¥418,000) モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。 ▷【胸を小さくする|脂肪吸引モニター募集】 |
| 施術の副作用・リスク | 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |
胸を小さくするならどっち? 乳房縮小術 or 脂肪吸引
冒頭では脂肪吸引の症例をご紹介しましたが、胸を小さくする治療としてまず頭に浮かぶ手術が、乳房縮小術ではないでしょうか。リダクションとも呼ばれるこの手術は、バストの余分な脂肪や皮膚を切除することで、体型に合った大きさに整えることができます。また、大きなバストは重みで垂れてしまいがちですが、大幅に下垂を修正できるのもこの手術のメリットです。
当院でも施術メニューのひとつとしてご用意こそしていますが、私たちがこれらの手術をおすすめすることはほとんどありません。なぜなら、バストに大きな傷が残ってしまうからです。
一方、胸の脂肪吸引なら5mm程度の小さな傷で済みますし、目立たない脇のシワに沿ってつくるなどの工夫が可能です。海外でも、さらなる研究と長期間の追跡調査が必要としつつも、脂肪吸引のみの乳房縮小は特に軽度から中等度のバストの縮小と軽度の下垂改善を必要とする患者にとって、安全で効果的な処置であると考えると示す研究報告があります。[1]

ベイザー脂肪吸引なら胸の下垂も心配なし

脂肪吸引だと術後のバスト下垂(皮膚のたるみ)を気にされる方もいらっしゃるでしょう。そこでベイザーリポ(ベイザー脂肪吸引)の出番になります。
ベイザー脂肪吸引は、特殊な超音波「VASER波」で脂肪とその周辺組織を分離させてから、刃のないカニューレで脂肪組織のみを吸い出す施術です。[2]
「VASER波」は、脂肪だけに影響する特殊な超音波で脂肪を液状にするため、血管などの周辺組織を傷つけることなく、皮膚直下の浅い層から、筋肉に隣接する深い層までしっかり吸引することができます。施術には高度な技術が必要ですが、ベイザー脂肪吸引で表層の脂肪を丁寧に吸引するスーパーフィッシャルリポサクション技術を駆使すれば、皮膚の収縮作用を促すことができます。胸の垂れ具合によっては切開が必要なケースもありますが、通常の脂肪吸引より下垂しにくいのは確かです。
たるみが気になるようであれば豊胸による吊り上げもおすすめ
「バストを小さくしたいわけではないけどたるみが気になる」という方も少なくないのではないでしょうか?
何もバストは大きすぎるからたるんでしまうというわけではありません。クーパー靭帯の伸びや、授乳後のバストの縮小に伴う皮膚のたるみが原因の場合もあります。この場合は糸で吊り上げる他、豊胸によるバストアップでハリを取り戻すという方法も効果的です。
乳房縮小と脂肪吸引、その他の施術比較
| 脂肪吸引 | 乳房縮小 | コンデンスリッチ豊胸 | |
|---|---|---|---|
| 乳房の大きさ | 大きい | 大きい | 小さい |
| 術後の傷 | 目立ちにくい | 傷が残ることがある | 目立ちにくい |
| こんな人におすすめ | ・バストを小さくしたい ・たるみが気になる ・傷を残したくない |
・バストを小さくしたい | ・たるみが気になる ・バストを大きくしたい |
“美しくなるために何かを犠牲にする” そんな手術は行わない
乳房縮小術のデメリットは大きな傷跡が残ることだけではありません。知覚神経を傷付けたり、授乳機能に影響したりすることもあります。
「バストを小さくする代わりに、こうした大切なものを失わなければならない手術を当たり前だと思いたくない」。それが私たちの考えです。きっとバストの大きさにお悩みの方もそう思っていらっしゃるのではないでしょうか? だからこそ私たちは、安易に乳房縮小術(胸を切る手術)を提案することは致しません。
当院は、脂肪専門の美容外科クリニックだからこそ、自然な見た目にこだわった改善方法を提供しております。また、外見だけでなく、触った時の感触や乳房としての大切な機能を維持できるように、カウンセリング時は医師がきちんとバストの状態を診て、お一人おひとりにあったご提案をさせて頂いております。
バストの大きさにお悩みがあったり、少しでも興味がありましたら無料でカウンセリングも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
コラムのポイント
- 乳房縮小術はバスト大きさだけでなく下垂も改善できるが、大きな傷が残ってしまう
- 脂肪吸引の場合、脇のシワに沿って5㎜程度の傷跡から吸引するのでバスト本体に傷がつかず、吸引部の傷も目立たない
- ベイザー脂肪吸引なら通常の脂肪吸引より胸のたるみを予防できる
よくある質問
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胸を小さくする手術は保険で受けられますか?
大きすぎる乳房を小さくする乳房縮小の手術には、保険は適用されません。
乳頭を小さくする手術に関しては、見た目を整える目的の場合は保険が適用されませんが、授乳に影響する場合は保険で受けられることがあります。 -
男性ですが、胸の脂肪吸引は男性でも行えるのでしょうか。周りと比較して少し乳房の脂肪付きが目立つのが気になっており、改善したいと考えております。
男性でも脂肪吸引でバストを小さくすることが可能です。
男性なのに女性のように胸が膨らんでしまうとご相談くださる方の多くは、女性化乳房症であることがほとんどです。女性化乳房症には、真性女性化乳房と偽性女性化乳房があり、それぞれ治療法が異なります。当院の場合、施術前にエコー検査を行った上で原因によっては脂肪吸引のみならず、乳腺の摘出手術にも対応いたします。
女性化乳房について詳しくはこちらをご覧ください
▷女性化乳房治療 -
乳房を小さくした後に、バストトップ周辺も調整することは可能なのでしょうか。
はい。当院ではバストの調整を行う際に、乳頭縮小や乳輪縮小術を一緒に受けられる方もいらっしゃいます。
【乳頭縮小術】
施術方法についての誤解も多く、例えばバストから乳首や乳輪をを切り離し、小さくトリミングしてバストに縫合すると思われがちですが、実際は切り離すことはありません。乳頭縮小術には3つの方法があります。
・乳頭の大きさを改善する方法
・乳頭の高さ(長さ)を改善する方法
・乳頭の大きさと高さの両方を改善する方法上記の方法は、いずれも乳管を残して乳頭の皮膚のみを切除しますし、乳輪も乳腺を傷つけないよう小さくデザインするので、授乳機能を温存することができます。
詳しくはこちらをご覧ください
▷乳頭縮小術【乳輪縮小術】
乳輪の皮下に脂肪細胞やヒアルロン酸を注入し、ハリを出すことでしわやしぼみを改善します。注入素材によって、効果の持続性や触感などが異なりますので、カウンセリング時に仕上がりのイメージをよく話し合ったうえで、ご希望の方法を選択するとよいでしょう。施術は乳腺や乳管を傷つけない安全な注入方法で行うので、その後の授乳にも影響しません。詳しくはこちらをご覧ください
▷乳輪縮小術
<監修医師紹介>
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大橋 昌敬 (THE CLINIC 総院長 / 第112回日本美容外科学会会長)
- ■経歴
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- 1990年
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久留米大学医学部 卒業
久留米大学医学部 第二外科 外科学 入局
(胸部外科学、救急医学、麻酔全般を習得/博士号取得)
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- 1994年
- Toronto General Hospital(Canada)
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- 2000年
- 聖心美容外科 東京院副院長 就任
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- 2003年
- 聖心美容外科 福岡院院長 就任
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- 2009年
- THE CLINIC 福岡院院長 就任
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- 2012年
- THE CLINIC 東京院院長 就任
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- 2015年
- THE CLINIC 技術指導医 就任
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- 2017年
- THE CLINIC 統括指導医 就任
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- 2022年
- THE CLINIC 総院長 就任
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- 2023年
- 第112回日本美容外科学会長就任
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- ■資格
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- 日本胸部外科学会認定医
- 日本外科学会認定医
- 日本美容外科学会専門医
- VASER Lipo認定医
- TOTAL DEFINER by Alfredo Hoyos 認定医
- ■所属学会
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- 日本外科学会
- 日本胸部外科学会
- 日本形成外科学会
- 日本美容外科学会(JSAS)
- 日本美容外科学会(JSAPS)
- アメリカ形成外科学会(ASPS)