女性化乳房の原因とは?自分に合った治療と見分け方を医師が解説
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女性化乳房は、思春期から悩み続けている方も多い症状です。Tシャツを着たときの胸のラインが気になり、人前で着替えられない、温泉やプールを避けてしまうといった悩みを抱えている方も少なくありません。実はその原因は一つではなく、状態によって適した治療方法も異なります。
そこで今回はTHE CLINIC 統括院長の志田ドクターが、女性化乳房について根本的な原因から具体的な治療方法まで詳しく解説します。
女性化乳房の主な原因とは|真性と偽性の違い
女性化乳房とは、男性の乳房が女性のように膨らんだ状態を指します。このような状態になる原因は大きく分けて2つあります。
ひとつは、乳腺の発達によるものです。これを真性女性化乳房といいます。男性にも乳腺は存在しますが、通常は女性に比べて小さい組織です。しかし、ホルモンバランスの変化や服用している薬の影響などにより、この乳腺が発達し、胸の膨らみとして現れることがあります。
もうひとつは、皮下脂肪の蓄積によるものです。これを偽性女性化乳房といいます。胸に脂肪がつくことで丸みを帯び、女性のようなふくらみが生じるのが特徴です。
また、これら2つが混在し、乳腺の発達と脂肪の蓄積の両方が原因となっている混合ケースも多く見られます。

女性化乳房の見分け方|見た目の特徴
乳腺が原因の真性女性化乳房は、乳頭や乳輪の周囲だけがツンと突き出ていて、触るとしこりのような硬さがあるのが特徴です。太っているわけでも、胸全体にボリュームがあるわけでもありませんが、Tシャツ着用時に乳頭の突出が目立つことで悩まれるケースが多く見られます。

一方で、脂肪が原因の偽性女性化乳房は、乳頭周辺だけでなく、胸が全体的に女性のような丸みを持っている傾向にあります。
ただし、先にも触れたように、実際には乳腺の発達と脂肪の蓄積が混在しているケースも少なくありません。その場合、見た目や触診だけで原因を正確に判断するのは難しいため、当院ではエコー検査を行います。検査時に乳腺の有無や脂肪量などを確認したうえで、適切な治療方法をご提案しています。

女性化乳房の治療方法
女性化乳房は、原因に応じた適切な治療を行うことで、胸の膨らみを目立たなくすることができます。
①乳腺が原因(真性女性化乳房)の治療方法
真性女性化乳房の場合は、肥大化した乳腺を除去することで膨らみを改善します。乳頭や乳輪の縁に沿って切開を行い、内部の乳腺組織を直接取り出します。これにより、Tシャツを自然に着こなせるフラットな胸板へ導くことが可能です。プールや温泉なども、人目を気にせず楽しめるようになります。

②脂肪が原因(偽性女性化乳房)の治療方法
偽性女性化乳房の場合は、脂肪吸引によって胸のボリュームの改善が可能です。
当院では特殊な超音波を用いて脂肪のみを吸引できるベイザー脂肪吸引を用います。血管や神経などの周辺組織を傷つけないため、体への負担を軽減しながら施術が行えます。さらに皮膚の引き締まりも期待でき、術後のたるみを防ぎながら自然でフラットな胸元へと導きます。

③混合パターンの治療方法
乳腺の発達と脂肪の蓄積が組み合わさっている場合は、乳腺切除とベイザー脂肪吸引を組み合わせた治療を行います。まずベイザー脂肪吸引で全体の厚みを整え、その後に乳輪周囲を切開して乳腺組織を除去します。このように原因へ同時にアプローチすることで、より高い改善効果が期待できます。

女性化乳房のダウンタイムと日常生活への影響
術後の痛みや傷跡について
術後の主な症状は、痛みや内出血が挙げられます。特に乳腺組織は血管が多いため、術後は適切な止血とケアが重要です。痛みについては処方される鎮痛薬で十分にコントロールが可能です。これまで数百件以上の症例を重ねてきた中で、当院からお渡しする鎮痛薬を服用してなお、痛みが我慢できなかったという方はいらっしゃいません。
また傷跡についても、時間の経過とともに周囲の皮膚になじみ、ほとんど目立たなくなります。将来的に周囲に手術の跡を知られる心配もほぼありません。

仕事復帰や運動の目安
女性化乳房の手術は入院の必要がなく、日帰りで受けることが可能です。仕事への復帰は、術後2日〜3日が目安となります。術後は腕を動かす際に多少の違和感が生じることはありますが、デスクワークを中心とした日常的な動作には大きな支障はありません。ただし、術後は圧迫下着を着用していただくため、ゆとりのある服装を選ぶなどの調整が必要です。
また、出血や腫れのリスクを避けるため、激しい運動は術後1週間ほど控えていただきます。その後の経過に問題がなければ、通常通り再開することが可能です。

女性化乳房は原因に応じた治療が重要
女性化乳房は、原因を正しく特定し、適切な方法で治療することで着実に改善が期待できます。 乳腺の肥大が主な原因であれば保険診療が適用されるケースもあります。
一方で、脂肪が原因で脂肪吸引を行う場合は自由診療が一般的です。まずはご自身の状態がどのタイプに該当するのか、正しく知ることから始めてみませんか。
長年の悩みを解消し、好きな服を自由に着こなせるフラットな胸元を取り戻したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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監修ドクター
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志田 雅明masaaki shida
THE CLINIC 統括院長
約10年間、消化器外科医として勤務。胃がん・大腸がん・乳がんなどの手術を1,000例以上手掛ける、がん治療のスペシャリストとして活躍し、2016年には日本外科学会のYoung investigator award を受賞した。
乳腺外来の診療で、乳房を摘出した女性たちの美への情熱を目の当たりにしたことをきっかけに、女性たちの思いに何とか応えたいと、美容外科医へ転身。得意とする脂肪吸引、脂肪注入豊胸、脂肪を用いたエイジング治療を中心に、急速に活躍の幅を広げている。
カテゴリー
施術のリスク・副作用など
| 治療概要 | 女性化乳房治療:症状に応じて、ベイザー脂肪吸引と乳腺切除を併用し、胸の膨らみを解消する。 |
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| 副作用・ リスク |
施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。 |